まだの方はそちらからお願いいたします。
あのあと、無事にキッチンを見つけ、調理に取りかかることができた。その料理は、僕が前世の頃にはじめて一人作ったシチューにした。僕自身の想い出の味だった。
本当なら、原作三期の回想でマスターがパパに振る舞ったあの料理を作りたかった。でも、人が振る舞った最初の料理っていうのは一番の想い出に残る料理にしたいなも、僕自身の紛れもない本音だった。
「マスタァーー食事が完成したのできてくださーい」
今はまだいないガリィの声マネをしてマスターの端末にコールをかけた。
少し遅れてやってきたマスターは心なしか、少し顔が赤かったきがした。ホムンクルスも、風邪を引くことってあるのかな?時期的には秋も終わり、冬が近づくので、人間の僕には、厳しい寒さなんだけどね。
錬金術師が風邪予防できないなんて師匠にばれたらぜってーしばかれる。
「ああ。話通りの良い匂いだ。冷めぬ内にいただくとしよう」
マスターがそう言っていたので、僕も食べることにした。
でもなんでだろうな。マスターが少し素直なような………多分気まぐれだよね。もしくは、僕の気のせいで純粋に食事は好きなのかな?
あっそうだ。後で建設現場のみんなにも食べて貰おう。きっと喜んでくれるはずだから。
「いつかマスターの好きな料理を教えてください。僕が作りますよ?」
「フン。いつか気が向いたら教えてやる」
マスターはそういって、空になった食器を片付けていた。
マスター、お腹がよっぽどへっとんだね。すぐに食べ終わってたから。
~~sideキャロル~~
一週間前、結社から来たあの男をオレは少し侮っていた。
手合わせ申し込みをして来たので、自信をへし折ってやろうと戦ってたら思いの外やりあえた。
結社の骨のある奴等に少し及ばん程度だったが、活動用の躯体では本気が出せぬとはいえ、楽しい戦闘となった。クレーターまみれにした状況からも、オレが昂って尚食い下がるその実力は本物だった。
そう、オレは少なからずヤツの実力を認めていた。みがけば光る原石として。
そして久しぶりに腹が減ったオレは、メシを作る用に命じた。
しかしオレは迂闊にも、ヤツに食料庫の場所を伝え忘れていた。しかしヤツは幸運にも、エルフナインと会えたことで事なきをえた。
だが、ヤツは別れ際にとんでもないことを言ってのけた。
「キャロルのホムンクルスなだけあって、貴女の声も綺麗ですね」
等と抜かしやがった。つまりそれはオレの声が綺麗ということ……………か?だが他人に褒められるのは……………(悪い気分ではないな。だが、いざヤツに食事へ呼ばれた時、何故かオレはヤツの顔を直視出来なかった。
そしてしまいには、
「いつかマスターの好きな料理を教えてください。僕が作りますよ?」
ヤツがそう抜かすのでオレはこうつたえた。
「フン。いつか気が向いたら教えてやる」
そう返すのが精一杯で、オレは逃げるように急いで食器を片付けた。
~~キャロルsideout~~
胃袋を掴むのはラブコメの定石。
明日も二話更新します。よろしくお願いします。
次回〈運命の分岐点/2041年〉
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