その結果………
「勇………貴様は今、誰が何を履き違えていると言ったか???それにオレがパパの言葉が理解できていないクソガキだと?」
さらにマスターは続けた。
「今ならそのふざけた妄言を聞き流して、訂正の機会をくれてやる。さあもう一度言ってみろ!!!」
マスターがこう言っていた経緯は30分前までさかのぼる必要がある。ことの発端をふりかえろう。
~~30分前~~
「ところでだが勇。平行世界で、オレとお前の関係はどうなっていたのだ?キリキリ答えるが良い」
ヤバい。マスターがとうとう、この話題を持ち出してきた。今までの僕は、原作世界ありきの情報を語ることで、関係を構築してきたから、原作ないしは、アプリのXDUにあることしかわからない。しかも俗にいうログイン勢だった所為か余計に穴が多いんだよな。
でも、こちとら前世でのマスターのキャラまでは把握しているんだ。そしてマスターは少なくとも、僕のことを憎からず思っていることまでは、この2年で理解することができた。…………もしマスターが原作通りの道をたどる気なら、僕はマスターに思い出して貰う必要があるな……………………
ごめんなさいマスター。僕は貴女にきっと残酷な真実を伝えるでしょう。
「平行世界のマスターは、マスターのパパの遺言の意味を履き違えてました。そのせいでマスターが自身を否定して〈世界を識る〉という名の復讐をしていました」
ここまでは原作の情報で、僕のことは記されていない。
だからこそ、アレンジだ。上手く伝わってくれよ、マスター。
「もちろん僕は最後まで説得しました。しかし、限界に達したマスターは止められませんでした。そして僕は、自身が守りたい者を守るために、行動を起こす前のマスターを殺害し、予備躯体とシャトーを破壊しました。こじらせて親の言葉を理解出来ない馬鹿ガキにつける薬はありませんから」
マスター自分をどうか見つめ直してください。
「勇………貴様は今、誰が何を履き違えていると言ったか???それにオレがパパの言葉を理解できていないクソガキだと?
さらにマスターは続けた
「今ならそのふざけた妄言を聞き流して、訂正の機会をくれてやる。さあ!もう一度言ってみろ!!!」
どうやら僕の言葉は届かなかったみたいだ。
「なら、もう一度言いますよ。キャロル・マールス・ディーンハイムさん。貴女のことですよ?」
「父親のイザーク・マールス・ディーンハイムの最後の言葉を履き違えた憐れなクソガキとは!!」
もう伝えることは全部伝えた。コレ以上言ってわからないなら………
「良いだろう勇。30分後にこのジェムで転移した場所に来い。オレたちの関係を身体に教えてやる。2年前のような情けがあると思わんことだ」
そう言ってマスターは僕にポイント登録斁済みのジェムを投げ渡した。
明日は〈チフォージュ・シャトー編〉で最大の戦いが始まります。
明日をお楽しみにしてください。
次回〈覚醒の兆し〉
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