そして今回は、クリスちゃんの回想です。
起きたら知らない天井だ。
そして知らない格好をあたしはしていた。
あたしがなんでここにいるかはわからないが、
少なくとも、さっきまで見ていた夢は最悪だった。
~~回想~~
パパとママをバルベルテで失ったあたしは、分かりやすくたらい回しにされた。難民キャンプなんてどこも満員で余裕なんてない、常にギリギリの生活だった。
あたしは勇を探したかった。たった一人残されたあたしの家族。良く笑い、あたしをからかいやがった。そしてある日から勇は自分の友達をあたしのところに連れて来た。そんな変わった弟だった。
勇の友達は女の子だった。
・元気いっぱいで、ひたすらはしゃぐ奴と、
・甲斐甲斐しく世話を焼くような奴
の2人だった。走り回るのが好きじゃないあたしは、体力バカの栗色ののちに幼馴染みになる奴に振り回された。そしてあいつらは勇に告白してやがった。
当時のあたしは、〈最近の奴はませてるんだな〉って思ってた。まあ、勇がどっちと結ばれてもあたしは、かまわないと思っていた。
あたしと勇は家族だからお嫁さんにはなれない。
そう思って、当時のあたしは線引きしていたんだ。
そんな幼馴染みたちと弟とあたしの4人で交わした約束が、あたしの最後の拠り所になった。
だからどんなことがあっても耐えてきた。
あたしをもて余した奴らはらの行動の意味は、
今ならわかる。聖遺物を扱う組織にあたしを売り飛ばした。それまでは、どんなに辛くても人間らしい扱いだったが、とうとう物扱いだ。
歌わなければ殺される。そんな組織に落とされたあたしの絶望は、想像以上に心をすり減らした。だけど不幸中の幸い、その組織の壊滅と、あたしの帰国は、
あまり時間がかからなかった。
そして勇の情報は手に入らないまま、あたしは日本に帰ってきた。だけどあたしはすぐにフィーネに拐われた。でも、フィーネだけは勇のことを調べてくれた。
今にして思えば、あたしを誘導するエサだったが、当時のあたしはわらにもすがる想いだった。
そのためにあたしは何でもした。〈ソロモンの杖〉を起動させろといわれたので、何をするか聞いた。だけど、歌うことが条件だと聞いた時、あたしは、みんなと再会したい一心で歌い続け、3ヶ月で起動してやった。
そしてあるコンサート会場にノイズを出す命令を忠実にこなして、フィーネから、勇は何処かの組織が、匿っていることを告げられた。
あたしは、絶望しながら命令を淡々とこなし続けた。
そして今回の捕獲対象の立花響を捕獲しようとした。
しかし連中はその度に対策を講じてきたせいで、
二度も失敗した。
さすがのフィーネも次はない、と釘を刺した。
だけどアイツだけは気に入らない。
幼馴染みと同じ名前で、気のせいか面影を感じた。
それがあたしにとっては、余計に気に入らないのに、
あろうことかアイツは、人の思い出に土足でふみこんで来やがった。だからあたしは〈イチイバル〉で徹底的にいたぶったが、現場にあのアイドルが戻って来て、あたしに戦いを挑んできた。
だけど頭に血が登ったあたしは、前回できてた圧倒が出来ない何処か、攻撃を構えてたアイツの場所まで誘導され、任務続行が不可能になり、
とうとうフィーネに見限られた。
待ってくれ。お前にすてられたら、勇に再会できない。
あさになってすこしあかるくなりまちまでなんとかあるいたが、もうあしにちからがはいらない。ごめんねゆう。おねえちゃんもうだめみたいだ。
~~回想終了~~
~~side???~~
私が登校しようとしていると、人が倒れてた。
でも何故か、髪の毛が見覚えがある気がした。
幸い、この近くには〈ふらわー〉がある。
おばちゃんは頼めば助けてくれるだろう。
でも運ぶのに男手が欲しかったのと、
妙な胸騒ぎがした私は、彼に連絡した。
この謎の人物の視点は、次の話で明かします。
そしてクリスちゃんを助けた人物は、後のストーリーに必ず登場します。
次回〈小日向未来〉
一話の長さはどちらの方が好きですか?
-
一話を濃密にして話数を少なく
-
このまま切りの良い範囲で
-
どちらでも良し