本日は三回投稿します。
それでは本編へどうぞ。
本部に帰還した僕は、響に呼び止められた。
「あー!勇君やっと見つけた。探したんだよ!」
「どうしたんだ立花?急に走り出して何事かと思ったぞ?」
遅れて翼さんもやって来た。
「翼さん!さっきの話をもう一度お願いいたします!」
「はぁ。まったく仕方ないわね。ならもう一度言うわ。今月末のアーティストフェスで私の復帰を表明するわ。もし良かったら君も見に来るが良い。コレがそのチケットだ」
マジですか。僕は前世では声優ライブに行くことがなかったんだよな。えっじゃあコレ初めてじゃん。絶対に行きたい。というより、こっちから頼みたい。
「本当ですか!!ありがとうございます。絶対に見に行きます!!」
「なら、小日向さんも誘うと良い。幼馴染みなのだろう?水入らずというやつさ」
「あっじゃあ三枚とも未来に預けてください。響のポンコツっぷりは筋金入りなので」
「わかった。後で渡しておくから彼女に連絡しておいてね?」
「はい。ありがとうございます。お手数お掛けします」
「ちょっと!!勇君私の扱い酷くない!?」
いや、妥当でしょ。
というか、未来に話通さないといけないので、
僕はすぐに連絡した。
「ごめん未来、今時間良い?」
「何?勇君。今なら大丈夫だけど」
「今度のアーティストフェスで翼さんが復帰するらしくて、そのチケットの管理を未来に任せたい。
僕たち三人分の、特に響のチケットを」
「勇君まだそれを言うの!?」
響が横で騒いでいたが、無視して続けた。
「でも、初めてだよね。三人で出かけるの。
本当なら、姉さんもいて欲しいけどさ。」
「うん。そうだね………クリスさん早く見つかると良いね」
その言葉を最後に僕達は通話を終了した。
そしてフェス当日、早めに会場入りをするために集合したところで、端末から連絡が入り、相手は弦十郎さんだった。
「急な連絡すまないな、ふたりとも。ノイズの出現が確認された。この後翼に連絡をして援軍として後を追わせるが、先行してもらえるか?」
そうだった!原作じゃあこうだったじゃん。姉さんに接触できる機会だ。僕も行かないと。
「いいえ師匠、私一人で行きます。
翼さんにはステージを、勇君にはその姿を見て欲しいんです。だって、まだ一度も翼さんの歌を聞いてないんですよ。せっかくの機会なんです。私に任せてください」
響がマジでかっこよく見えた。なんでだろう、男としての何かが負けた気がする。
「でも、響は平気なの?だって翼さんのステージだよ?本当は行きたいんじゃないの?」
なんと未来が響に聞いてきた。響の負担を気遣っての言葉からなのはわかるんだけどね。
「うん。本当なら、ステージを見に行きたい。でもそれ以上に、勇君には翼さんの歌を聞いて欲しい。今回は私に頑張らせて欲しいんだ。好きな人の目の前じゃあないけど、私だって女だもん。たまには格好つけさせて?」
ヤバイ、マジで感動した。なら、せめてコレは伝えよう。
「響、このノイズがもし、〈姉さんを始末するため〉にあのフィーネってふざけた女の仕業だったら、そこで姉さんに会えるかもしれない。違うのかもしれないけど、もしそうだったら、姉さんを助けてくれ」
「わかったよ。もし会えたら、今度は絶対にクリスちゃんを助ける。約束するよ!」
「なら、今回の未来と僕は響の帰る場所だ。絶対に帰って来るんだよ!」
その言葉を聞いて響は飛び出した。今回の僕は、フェスの客であると同時に守られる存在だった。
それが主人公の帰りを待つヒロインに見えたことは、
男としては少し凹んだ。
ライブフェスってスゲェ!!!
なんなんだろこの感覚、周りの人達が、僕達が、そして何よりステージで歌う翼さんが、輝いている。
「未来。フェスってこんなに心が踊るんだね」
「うん。響は二年前にここにいたんだね。私も一緒にいたかった」
「響と一緒に行けなかったの?」
「うん。その時は、身内の人が倒れちゃって……」
「そっか。なら、今度こそ、響と未来、そして姉さんと僕の四人で行こうよ。こんなにに心踊るんだから。
きっと最高の思い出になるよ」
「そうだね。今度は、みんなで」
僕と未来は、ステージで世界に羽ばたく決意を伝える翼さんを見ながら、語りあった。
〈二期でライブに行こうフラグが立ちました!〉
ていうか、ビッキーのライブには厄ネタが尽きんよな。
次回〈今はまだ、繋げないけど〉
一話の長さはどちらの方が好きですか?
-
一話を濃密にして話数を少なく
-
このまま切りの良い範囲で
-
どちらでも良し