マジで……この世界⁉️   作:タク-F

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リディアンに転移して別行動に入った勇君が見たモノとは?

本編へどうぞ。


間に合え!!!

姉さん達と別れた僕は、校舎近辺のノイズと戦闘をしたが、なかなか思うように動けなかった。屋内且つ避難状態が把握しきれていない僕は、最低でも火力系天使をつかえず、現在はザフキエルを軸に消耗戦に持ち込まざるを得なかった。しかもそんな場所がいくつもあるので、じわりじわりと疲労も溜まりはじめた。

 

「クソッ、ラジエルで調べる限りじゃあまだ終わってないのにワラワラ来やがって」

 

悪態をついても状況は変わらないが、つかずにはいられなかった。しかも、外の戦闘音も激しい。

そう思っていると、地鳴りがした。

外を、見ると激しい光が見えた。

 

「………ウソだろ………!?」

 

 

 

見上げれば月が欠けていた。

 

 

 

そんな時に、司令室の近くにも芋虫ノイズがいた。

 

「そこをどけぇ!」

 

ガヴリエルを展開してノイズを倒すと、未来が出てきた。

 

「何!今の声!勇君!?!それに、その姿…………」

 

未来!?そうだ、未来ならあれが頼める。

 

「未来からの通信を聞いて、僕たちはここに来たけど、姉さん達が今フィーネと戦ってる。僕も敷地内のノイズを殲滅したら合流する予定だけど」

 

正直いやな予感がする。だから………

 

「未来!この施設の設備を、復旧してもらうんだ。それなら少なくとも、未来達の無事を姉さん達に伝えられるかもしれない!!!」

 

「勇君………クリスさんは………でも…………………

わかった。やってみる!!!」

 

「頼んだ!!僕も早く片付けて合流するから!!」

 

気づかない振りをするのは気が引けたが、ノイズをはやく殲滅したかった。

 

「あと二ヶ所、反対方面!!」

 

そうしてノイズをようやく片付けると、

今度は〈カ・ディンギル〉が崩れた。

 

「クソッ、遅かったか!」

 

僕は、最速で向かい、ガヴリエルを展開して、声をあげた。

 

「フィーネー!てめえ!よくも!翼さんを!響を!姉さんを!!!!!」

 

不意打ちのソニックボイスは、フィーネの態勢を崩すには、充分な威力があった。

 

「大丈夫か!響!」

 

「………勇………君………翼さんが………クリスちゃんが………」

 

「わかった。それだけ聞いたら充分だよ。未来達の安全なら確保してきた。あとから無事を知らせてくれる」

 

「ちがうの………「私は、酷いやつだったな。だから響、最後に私の力で守らせてくれ」って、やっと会えたばかりなのにっ。まだ、四人で再会してないのに………」

 

姉さん。あんたの優しさは確かに響に伝わったよ。

だからこそ、ここからはあんたの弟の役目だ。

 

「響はよく頑張った。誇って良い。少なくとも、僕は知っている。だから僕が、響の代わりにアイツを倒すさ。」

 

僕はそう言って、響にキスをした。

 

「そのキスは、勇気のまじないだ。また、立ち上がるためのね。響、少しガングニールを借りる」

 

ガングニールをラジエルで調べて響へ返した。

 

「ありがとう。響の思いは僕がつれて行くよ」

 

「別れの挨拶はすんだか?」

 

「人の告白やキスを黙って見るなんて、拗れた年増にしては、気が利きますね。でも、僕はあんたを許さない」

 

「この私の慈悲を無視し、尚侮辱するか!!!良いだろう。すぐに貴様も立花も、あの世に送ってやろう」

 

「あんたが姉さん達に与えた痛み・悲しみ・絶望・恐怖・怒りを本人達に変わって、僕が返してやるよ。あんた言ったよな。痛みこそが人と人を結ぶと!!!」

 

怒りに震える僕はサンダルフォンとハニエルを呼び出した。

 

「ああ言ったとも、愚かな小僧よ!!!」

 

僕はサンダルフォンを振り下ろし、ハニエルで変化したガングニールでフィーネを追った。

 

「ええい、訳のわからん力を!!!それが平行世界の力か!」

 

フィーネの腹に一発拳をぶちこんだが、ネフシュタンの回復には、及ばなかった。

 

「ハハハッ、きかんなぁ!!」

 

反撃とばかりに、僕はネフシュタンの鞭で切り刻まれた。カマエルの力がなければ即死だったが、もはや千日手だった、

 

「クソッ、決定打が足りない。どうすればっ………」

 

そんな時にリディアンの放送設備を使って、リディアンの校歌が流れた。

 

未来達がやってくれたんだ!いける、響達が復活すれば

フィーネに勝てる!

そう思った時、僕の体を光が包んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここは、どこだ!?

 

そこには、無表情な少女と、

長髪で目の下に大きな隈を作った女性の二人の精霊がいた。

 

〈あたしたちがあなたに最後の力を授けるわ。といっても、実質的に私の力は渡ってるんだけどね〉

 

無表情な精霊ー万由里さんの言葉の意味が僕はわからなかった。

 

〈あたしの力は、精霊の力の集合体。つまりあんたが収束礼装って呼んでたやつよ。〉

 

僕は言葉を失った。

 

〈あたしの目的は、限定解除。あなたの礼装は、どれも限定礼装だから、燃費が悪いのよ。あなたはそれを技術でカバーしていたみたいだけどね。〉

 

なるほど、だからいつもすぐにバテたんだ。

 

〈そういうこと。それが貴方のケルビエルよ〉

 

万由里さんがそういうと後ろに下がり、

 

今度は、目の下の隈の大きな女性ー令音さんが語りだした。

 

〈はじめまして。今代の精霊よ〉

 

はじめまして。令音さんの目的は、何ですか?

 

〈私の目的は、君に能力の継承と、

力の条件の詳細を語ることだ〉

 

力の条件ですか?

 

〈ああ。私の能力が真に解放されるのは、

互いの心を通わせた時だ。君なら、

この意味がわかっているんじゃないか?〉

 

「デートして、デレさせる」ですね。

 

〈ああ。君は既にそれを無意識で行ってきたのさ。〉

 

デートした時ではなかったと思いますよ。

キスしたのは…………ってもしかして!?

 

〈そうだ。デートして、デレさせ、キスをする。

シンがしていたことを君もするんだ。

但し、君が与える側なだけさ。〉

 

なら、響と姉さんは………

 

〈ああ。いずれ覚醒するだろう。君が支えたまえ

そのための力を私は君に贈るのだから〉

 

令音さんが渡した物は、見えないが力を感じた。

僕は感謝した。

わかりました。御二人ともありがとうございました。

 

 

 

その言葉を最後に僕の意識は現実へと引き戻され、

 

「「「シンフォギアーーー!!!」」」

 

再び立ち上がる響達を見上げた。

 

 




次回でフィーネとの決戦をします。それに伴い、次話の投稿まででアンケートの締め切りとします。

結果は原作13話の三週間後の描写があった話にあたる回で発表します。

次回〈限定解除!!!〉

一話の長さはどちらの方が好きですか?

  • 一話を濃密にして話数を少なく
  • このまま切りの良い範囲で
  • どちらでも良し
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