①その頃のキャロル
②未来とのデート
③勇の家出
④響のガングニール
の順番の投稿となりました。回答してくださった皆様、ありがとうございます。
それでは本編へどうぞ。
あの後、僕は弦十郎さんから、政府の方針と今の情勢を知らされた。
「やっぱり今の姉さん達は表向きは、
〈任務活動中の死亡〉扱いという流れになったんですね。
フィーネの扱いはどうなっていますか?弦十郎さん。」
「うむ、やはり君だけには隠せんかったか」
そう。僕には原作知識と、ラジエルの能力で、
そもそも隠し事は意味をなさない。
というか、弦十郎さんと二課の旧本部で話をしている。
「まあ、〈予想通り〉って顔で言われても説得力がありませんよ。僕は師匠たちからその辺を教えられたので」
「ハッハッハッ、なかなか良い師匠に出会ったじゃあないか。俺も是非会いたいものだな」
「まあ、師匠たちなら、多分後数年くらいで表に出てくると思いますよ。というか、質問に答えてください」
「いやすまんな。フィーネの扱いは、
〈響君たちの最後の一撃をもって死亡確認〉だ」
「ちなみに俺と籍をいれて戸籍上は
〈風鳴了子〉となっているぞ」
やっぱりそこに落ち着くか。
「ありがとうございます。そろそろ未来を迎えに行きますね」
「すまんな。くれぐれも未来君には………」
まあ、そう言うよね。僕も人の努力を壊したくはないから。
「大丈夫です。姉さんたちが直接迎えにくるまで、黙ってますよ。皆さんの努力を無駄にしたくはないですから、姉さんたちに言っといてください。大丈夫って」
そう、未来にはまだ知らされていない。それが知らされるのは、少し後の話なんだから。
~~side未来~~
私は今、二人の幼馴染みのお墓に通っているけど、名前は書いてない。しかもそのうちの一人は写真すらなかったので、私と勇君しかそのお墓が誰の物かわからない始末だ。悲しいな。せっかく再会できたんだよ。なのにどうして行っちゃったの…………クリスさん…………響。
「どうしてこうなったんだろう」
でも、勇君の方がもっと辛いだろうな。8年間クリスさんを探し続けて、再会できたのがつい先日。そして4人で再会出来る希望を持てたのに、その矢先でクリスさんや、響をうしなったんだから。
それに、初めてライブを楽しませてくれた翼さんもうしなったんだ。
「それに私たちを守るために、あんなに恐い所で頑張っていたのに」
わたしは、そう呟いてしまった。呟いてしまうと、心がどんどんいたくなる。今の私に残ったのは、勇君だけだ。
私は、彼が好きだ。彼を支えるために、何でも出来る努力はしてきたつもりだ。でも、今回はもう我慢なんかしてられない。彼は涙を隠すため、今の私の側はいない。もう次に会った時は、少し早いけど彼にプロポーズをしよう。
マモラナキャイケナイ。カレノコトハワタシガマモラナキャイコナイ。ナントシテデモ、ソレガワタシニノコサレタユイイツノヤクメナンダカラ。ゼッタイニワタシハカレヲカナシマセナイ。ナニニカエテモナニヲギセイニシテモカレノコトダケハハナシテハイケナイ。ソレガワタシノサイゴノシゴト。イッショウヲカケテデメモナシトゲテミセル
~~未来sideout~~
~~side響~~
私たちは今、新しい二課本部の潜水艦にいる。
「ねえクリスちゃん、私たちどうすれば良いかな……」
私は、せっかく勇君と会えたのに、行動制限中となっていて、私たちの生存を伝えられていなかった。
師匠たちからは、対外勢力の動向がおちつくまでの辛抱らしい。
だからすごくつらかった。二人にウソをつかないといけないことが。だから私は時間が早く過ぎることを願った。
~~響sideout~~
~~sideクリス~~
あたしは今、後悔している。あたしがフィーネに唆されなければ、みんな幸せで暮らせたんだ。
でも、オッサンからたったひとつだけ良い情報があった。勇とあたしは義理の姉弟だったんだ。だから、
「もし君が俺たちの養子になるなら、勇君と事実上結婚出来る」
ってことが教えられた。
バルベルテで家族を失い、家族は勇のたった一人となった。あたしがお姉ちゃんなのに、アイツに危険を背負わせた。情けない。あたしがもっと強かったらって思っていた。そうしてその気持ちをオッサンに相談したら、もとの生活に戻ったら鍛えてくれる約束をした。
そうだ。あたしも二課に所属しよう。大切な唯一残ったあたしの家族。もう絶対に次に手を繋いだら離さない。
弟は姉のものだ。絶対に渡さない。相手が幼馴染みでも、勇のことだけは別だ。あたしは絶対に愛しい弟を婿にはやらない。例えどんな強いやつが来ても、絶対に倒してやる。それがこれからのあたしの生きる目的だ。
覚悟しろよお前ら。いまのあたしは誰にも負ける気はしないぜ。
~~クリスsideout~~
~~side勇~~
ルナ・アタックから三週間がたち、響たちが戻って来て未来たちに近づいていたノイズを撃退した。
僕はまたポカするのが恐いので、未来から逃げていた。
だけどそこには、感動的な、ひびみくの再会はなく、
どちらかというと、
未来VS姉さん
後その他のみなさん
みたいな構図が出来ていた。だって、
「クリスさん。私は決意しました。貴女に勇君はもったいないです。弟離れを拗らせる前にさっさと身を弁えてくださいね。クリス義姉さん」
「ほぉ、おもしれぇことをいうようになったな未来。だが、寝言は寝てから言うもんだ。まだ明るいから言うには早いけどな。お前みたいな失礼なやつは義妹には認め難いし、なにより弟は姉の物だろう?
もう少し立場をわかった方が良いぜ、その断崖ぐらい栄養が足りない奴にはわからないことかもしれないがな」
「立花、私たちは命が惜しかったら何も言うな」
「翼さん。この雰囲気で諦めないでください」
僕は一体何をまちがえたのだろう?
〈393が初恋からヤンデレに覚醒しました。〉
〈クリス姉さんがブラコンからヤンデレに進化しました。〉
次回はアンケート通りのキャロルの閑話です。
サブタイトル〈チフォージュ・シャトー〉お楽しみにしていてください。
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