今回はアンケート結果第三話です!
第二回アンケートの回答も、良ければお願いします。
それでは本編へどうぞ。
姉さん達が帰って来て日が経ち、ひとまず僕と姉さんはそれぞれに旧本部の一室があてがわれた。
「勇!昔みたいに姉弟で過ごそうぜ。な!な!」
だけど今日は、朝から姉さんが煩かった。姉さんはもうすぐリディアンの二回生として編入するのに、弟離れをしてくれない。仲が良い姉弟ってのは、悪くはないけど。
でも最近、姉さんの目が濁ってきてる気がする。
「あー最近夏が近づいて来るから暑いなー。そうだ!
勇!2人で一緒に風呂に行こうぜ!姉弟水入らずってやつだ。そうだ!それが良い。その後ベットでゆっくり話し合おうぜ!思い出とか語りたい!そうしよう!良い考えだろ?」
明らかに言動がおかしいし、目がギラギラしてる。なのに息は少し荒い。完全に血迷ったみたいだ。
「ザドキエル………」
僕は静かに天使を出して姉さんに近づいた。
「姉さん!僕が帰って来るまでそこで頭冷やして!」
そう言って姉さんを壁に張りつけた。
「待ってくれ!勇!誤解なんだよぉ!!!」
姉さんの叫びを無視して僕は家を出た。
~~商店街~~
「はぁ。とりあえずどこで時間潰そうかな………」
「そこにいるのは、もしかして勇か?」
後ろから声を掛けられ、振り向くと、
お忍び姿の翼さんがいた。
「翼さんじゃあないですか。偶然ですね。どうしてここにいるんですか?」
翼さんは顔を赤くしながら、力無く呟いた。
「緒川さんが………その………たまには外に行っては………と」
あっ、これあれだ。片付けの邪魔になるから追い出されたやつだ。流石女子力0女子の〈SAKIMORI〉だ。
「僕は姉さんの言動がアレだったので、家を出ることにしました。翼さんがよろしければこの辺を案内してくれませんか?」
「それは………アレか?………男女が行う逢い引きというやつか?」
「あー、言われてみればそうですね。僕としては、町を連れ回って欲しいんですが………時間潰したいし」
「ふむ。ならば私が案内してやろう。私のオススメで良いか?」
「おまかせしますよ。先輩」
「先輩か………良い響きだな。よし、今日の私を先輩と呼べよ、勇」
そして僕と先輩のデートが始まった。
「勇!見ろ!このバイク!中々良いデザインだ!」
「そっか。僕ももうバイクの免許がとれるのか」
バイクショップを見て周り。
「勇!最近のゲームはすごいな!というか勇はさっきから必中じゃあないか?流石雪音の弟だ!」
「いや、姉さんと比べられたら天と地の差が………」
ゲーセンでゾンビをシューティングしたり。
「勇!小腹が空いただろ?私の奢りだ!」
「美味しい!クレープを食べたの久しぶりだ!」
屋台のクレープを一緒に食べたり。
「やっぱり私は歌が好きで、誰かに聞いて欲しいんだ。
勇!私の歌は特別だぞ?」
「現役歌手とカラオケとか、相手が僕で良いんですか?」
カラオケボックスで歌ったり。
「ここは皆がよく名前を出す店でな!」
「響から聞いてますよ。店長さん!お代わりお願いしますよ!」
「響ちゃんに負け劣らず………流石は男子だね!」
〈ふらわー〉でお好み焼きを食べたりした。
すると翼さんの端末がなった。
〈翼さん。片付けが終わりましたので、
もう大丈夫ですよ。〉
「緒川さんからですね?あの人本当にすごいな!」
「いつも本当に感謝してるさ。おっと、勇もせっかくだからこっちに来てくれ」
そう言われて近づくと、体を引き寄せられた。
「今日は素敵な1日だった。機会があればまた頼むぞ?」
そう言って翼さんは僕にキスをした。
「つつつつ翼さん!!!!何してるんですか!!!!」
「いや何、雪音と立花から話は聞いていてな。今回の礼に私からのプレゼントを………と思ったが、存外恥ずかしいな………私からでは不満だったか?」
「その2人の言葉を間に受けましたか………悪くはありませんが、もっと自分を大切にしてください。大切な先輩なんですから」
「そうだな。私も真に好きな者ができたときは、そうさせて貰おう」
「今日はありがとうございました。でも翼さん、他人のデートプランの横流しだけは勘弁してください。次の行き先がわかっちゃうじゃあないですか」
「そうだな。次があれば私自身のプランを考えてくるさ」
「よろしくお願いしますよ。ではまた!」
そうして僕たちは別れて各々の帰路についた。
その後帰ってからの姉さんの相手がしばらく面倒だったのは、また別の話。
姉さん………ベッドで一体何を企んでたと言うのでしょう。とりあえず逃げた勇君は正解。
次回〈響のガングニール〉
更新をお待ちください。
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