それでは本編をどうぞ。
私がサンジェルマン先生達に命を救われて6年がたちました。
まず先生達は私にその間、いくつかの事実を教えてくださいました。
①私が絶唱を使用した後、施設が崩壊してマリア姉さん達は、私が亡くなったと思っていること。
②今回の実験は本国に黙って行われていたので、
表向きは火災による事故だったと処理されていること。
③私は平行世界ではこの事故で亡くなっており、
本来なら〈アガートラーム〉も破損した状態で後に発見されて私の形見となり、マリア姉さんが引き継ぐこと。
④ここはアメリカでは無くヨーロッパにある、
〈パヴァリア光明結社〉の建物であること。
⑤結社は錬金術師のための組織であり、
裏の世界では、知らない人がいないほどの組織だということ。
⑥先生達は若く見えるが、実は数百年以上生きており、
それは錬金術師の研究テーマの一つでもあること。
⑦私は、サンジェルマン先生の発見した逸材として、
組織に所属すること。
⑧先生達は私と出会う2年前に、
私の兄弟子にあたる方と出会ったこと。
⑨その兄弟子からの情報で今回の事故や、
組織の平行世界の運命を聞いたということ。
⑩兄弟子の勇さんも私が生きていると知らないこと。
⑪私と勇さんは、来る時まで会ってはならないこと。
⑫私が強くなる為に先生達が私を錬金術師として、
育てて行き、将来的にはマリア姉さん達と再会させる気があること。
はえー。私は頭が混乱しそうです。先生達曰く、私は筋が良いので、時間が取れない時は基礎訓練をすれば大丈夫だと言われました。実感が湧きません。
「セレナ!攻撃のポイントがずれてきてるわ!左に3センチ修正しなさい!」
「はい先生!やってみせます!」
このように先生達は厳しいですが、確かに私は成長を実感していますし、いずれ兄弟子を別の方に託すそうです。そうしたらもっと修練を見てくださるそうです。
マリア姉さん達をいつか助けるためにも、私は頑張りたいと思います。
私が先生と出会い3年がたち、兄弟子の自主練の間に私は、ある非合法組織の殲滅に同行しました。
子供たちを道具のように扱い、
不要になったり、反抗すれば処分するような組織でした。〈F.I.S〉も実はこの類いの組織で、ここと同じく聖遺物を取り扱う組織でした。
結社の傘下でありながら今回の蛮行に及んでいたことが、粛清の理由だそうです。私自身もゆるせません。
粛清後、その実験の被害者たちは結社の情報網を駆使して、国連を通じて母国に返されました。
先生たちも、私も、助けられたことにはホッとしました。
そうして今、先生は私にあることを告げました。〈NASA〉が発表した月の公転機動はデタラメで、遠くないうちに落ちて来ること。
そして、この事をマムに伝えれば、きっと動くだろうということ。
月の落下を回避する術があり、仮にマムたちがアメリカに追われても、先生たちが援護をすること。
そして私は、ドクターウェルに接触してソロモンの杖を事前に預かり操作すること。護送車両に隠れて同行し、事前に渡される杖でノイズを操り、護送先の日本の岩国にある基地で、兄弟子を岩国基地で捕えて私たち〈F.I.S〉のもとに連れて来ることを命じられました。
兄弟子の勇さんには申し訳ありませんが、
私はマリア姉さんたちを、そして世界を救う為にも成し遂げてみせます。
ちなみに、兄弟子は捕えられたら先生達から、
お説教と今後の方針を指示されるそうです。
つまり勇君の拘束は師匠の指示でした。
ついでにウェル博士をいくら見張っていても今回の彼は白です。勇君は師匠には勝てないですね。
次回〈師匠達の動向〉
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