本編をどうぞ。
目が覚めた僕は今何が起こっているかわからなかったが、とりあえず目の前に師匠がいた。
「師匠、何故自分は拘束されているんですか?」
「はぁ。勇!まずは私達の話を聞きなさい。あとセレナはさっきの写真をマリアか月読達に託しなさい」
「わかりました先生。さっそく月読さん達に届けます」
「セレナ、月読ってここはまさか」
「勇は黙って話を聞きなさい。あと、返答に偽証ができないようにキャロルにも中継してあるわ」
詰んだ。僕の行動が完全に詰んだ。逆転の要素が一個もない。
「まず彼女達は〈F.I.S〉のレセプターチルドレンよ。
そしてここはその活動拠点の一つよ」
あの廃病院か。
「彼女達の目的は、フロンティアを起動して月の公転軌道をもとに戻すこと。
貴方は絶対に介入するから先に拘束させて貰ったわ。
あと、その拘束具は〈グレイプルの鎖〉の加工品だから貴方の力は封じてあるわ」
マジで対策されてる。信用もゼロですか。
「貴方の役目は、〈二課〉への人質と彼女達のサポートだから。フロンティア浮上まではおとなしくしてなさい」
「彼女達のサポートとは?」
「掃除・洗濯・炊事・メンタルケアよ。彼女達は万全でいてもらわないといけないから」
ごめん皆。学祭見れなさそうです。姉さん達のステージが見たかったなぁ。
「わかりました。フロンティア浮上の為の協力をします」
「ええ。あと、平行世界において〈神獣鏡〉の装者は誰だったのかしら?正直に答えなさい。」
「僕の幼馴染みの一人の小日向未来さんです」
「都合が良いわね。セレナ!この拠点の痕跡を二課が後でわかるようにしなさい。そして、リディアンの学祭で貴女は彼女に接触しなさい。方法は任せるわ」
「わかりました。先生!さっそく準備に入ります」
セレナさんはそう言って何処かへ行ってしまった。
「それと、彼女をナンパしたらキャロルへ中継されるから気をつけなさい。私達も弟子が世界を滅ぼす要因になるとかゴメンだわ」
師匠はそう言って去って行った。
「〈F.I.S〉か。あれ?セレナさんは確か6年前に亡くなっていたよね?何がどうなってるの?」
「気になりますか?」
「そうですね。………ってセレナさん!?」
「では、私と話をしましょう。貴方は私の兄弟子にあたる方ですから、いつか先生達のお話を聞きたいと思っていましたから」
「と言っても、僕のことはほとんど聞いているのでは?」
「先生達と出会った頃の話が聞きたいですね。
後は貴方が結社でどう過ごしてきたか。
私は貴方にあうことを禁止されていましたから」
そうして僕は、師匠達に出会った経緯や、平行世界の知識があることを話した。ついでに師匠達からスパルタな修練をさせられていたことも。
「はえー。平行世界ですか。だから先生は私を救ってくださったのですね。ならば私は貴方に感謝しないといけませんね。
勇さんのおかげで私はまた、姉さん達に会えます。ありがとうございます。
あと、先生達は絶対に、勇さんを二課に帰すための準備をされてますね。やはりあの人達は偉大な方ですね」
そうして僕達は各々のパヴァリア時代の話で盛り上がった。
ってクリス姉さんの帰国を手引きしたり、組織の壊滅をしていたのって師匠達だったの!?
完全に詰んだ勇君憐れ。逆転の余地はありません。
次回〈行動の裏側〉
更新をお待ちください。
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