本編へどうぞ。
~~調回想~~
「ではみなさん、頼みましたよ?」
「お前に言われなくてもわかっているデス!」
「うん。絶対に目的は達成する」
「お二人は肩の力を抜いてください。彼女への接触は私が行います」
「セレナの負担が大きい。私達がもっと頑張らないと」
「大丈夫ですよ月読さん。こういったことは適材適所です。それに、お二人の役割があるから今回の私が動けるのですから」
~~回想終了~~
「調、また今朝のことを考えているのデスか?」
「うん。だって私達の役割が〈陽動として学祭を楽しむ〉だよ?」
「だったら楽しむと良いのデス!ここはうまいもんマップの完成でも目指すのデス!」
そう。私達に与えられた役割は、
セレナがターゲットの、
〈小日向未来〉さんに接触し、私達はセレナが動いているのを二課の装者達に悟られないように一般客として振る舞うことを指示された。
本当はマリアがやるのは予定だったけど、彼女をこれ以上フィーネに近づけてはいけない。私達が頑張らないと、マリアがフィーネに塗り殺されちゃう!
「えーっと舞台スケジュールでは………お二人共聞いてください。二課の装者の〈雪音クリス〉と〈立花響&小日向未来〉でそれぞれ歌の予定があります。この舞台で彼女が確実に出て来るので、私が接触します。お二人はその後に飛び入り募集でステージに参加してください。それまでは、各自自由行動としましょう」
セレナがパンフレットを、見ながら私達に提案をしてきた。
「なんと!良いのデスか!?」
「でも、もし装者が来たら………」
「その点は大丈夫です。ここが向こうの敷地である以上は、暴れて有利になるのは私達です。少なくとも向こうは強硬手段にはうってきませんよ」
「すぐに行くデスよ調!セレナ後は任せるデスよ!」
「切ちゃん!待って!はぐれちゃうよ!」
私達はその言葉を最後に別行動を開始した。
~~未来side~~
「じゃあ行くよ響。ちゃんとステージで私に合わせてよね?」
「うん。任せて!絶対に二人で成功させて今回これなかった勇君にも私達のステージを見てもらわなくちゃね!」
「そうだな。オッサン達が今回はステージを録音してくれるって言ってたからな。なら、あたし達は全力を尽くしてステージを盛り上げることが大切だ。勇なら、そう言うからな」
私はクリス義姉さん達が夜襲任務に就いた時に、弦十郎さんから、勇君がライブの日に就いた別任務の後に誘拐されたと知らされた。勇君の救出任務だったらしいけど、それも失敗に終わったと義姉さんから聞いた。
本当は勇君に私達のステージを見て欲しかったけど、気持ちを汲んでくれた弦十郎さんがある提案をしてきた。
「もし君達が良いなら、ステージをビデオに納めたい。彼も今回の学祭を楽しみにしていたのだが………せめてもの………な」と。
なら、私達はステージで派手に成功させるんだ!勇君が後から見ても惚れてくれる為に!
「へっ!まあ先手はお前らに譲ってやるよ。精々緊張でヘマしねぇよう気をつけるんだな!」
「おや義姉さん随分余裕ですね。私達の歌の後でプレッシャーを感じても知りませんよ。行こう!響!」
「うん!任せてよ未来!」
そして、ステージに上がった私達に司会から合図が入った。良し!絶対に成功させるんだ!
〈それでは立花響さんと小日向未来さんで、
「逆行のフリューゲル」です!お願いします!!〉
勇君。私達絶対に成功させるからね!
~~未来sideout~~
~~クリスside~~
〈でましたー!!お二人の得点は94点!現在最高点の更新です!!!〉
やるな未来。流石はあたしから勇を貰うと啖呵きっただけあるぜ。だがなぁあたしはそう簡単には負けねぇぜ!
〈続きましては、突如リディアンに現れた希代の天才!雪音クリスさんです!〉
「へぇ……やるじゃんお前ら。だがなぁ勝つのはあたしだぜ!」
〈それではお願いします。雪音クリスさんで、
「教室モノクローム」です!どうぞ!〉
勇!あたしの姿を後でしっかり見て貰うからな!
~~クリスsideout~~
~~未来side~~
〈やりましたー!得点はなんと!96点!新チャンピオン誕生だー!!〉
「ああー!未来負けちゃったー!どうしよう!」
「良いよ響。クリス義姉さんの方が上手かった。それだけだよ。私達はベストを尽くしたんだし、結果事態だって悪くないんだから、次に生かして行こう」
「ううう未来ー!ごめんねー!」
「良いよ響。先に戻っていて。すぐ私も後で行くから」
「うん!先に板場さん達と合流してくるね!」
そう言って響は走って行った。すると、
「小日向未来さんですね?先程は素晴らしいステージでした。残念でしたが惜しかったですね」
そう言って、私達より少し年上くらいの女性に呼び止められた。
「ありがとうございます。でも私も響を追いかけないと行けませんから」
「まあ、そう警戒しないでください。私達はここで暴れたいわけではありませんから」
私〈達〉?じゃあもしかしてこの人達が!?
「何が狙い何ですか?こんな時にまで襲撃して来るなんて………」
「その表情!まさか私達が誰なのかわかったのですか!?」
やっぱり、この人達が勇君を……………!
「安心してください。ここで暴れる気は私達にはありません」
「その言葉をどう信じろと?テロリストの言葉ですよ?」
「世間的には、そうですね。………っと話が逸れました。私は貴女にあるものを渡しに来たんですよ」
「私にある物を………渡す?何の冗談ですか?」
「冗談ではありませんがコレをどうぞ」
そう言って女性は私に小さなピンクのポーチを渡してきた。
「その中身のことは他言無用でお願いします。でなければ彼の安全は保証できませんよ?ああそれと、私の名前はセレナと言いますので、今後ともよろしくお願いしますね?小日向さん?」
そう言って女性ーセレナさんは、去って行った。
彼女から渡されたポーチの中には、
一つの端末と、
〈もし彼の身を貴女が案じているならば、この端末に届いたメッセージの日時に東京スカイタワーまで来てください。当日には、ノイズが発生するでしょうから、装者を一人までなら、護衛につけても構いません。色良い返事をお待ちしています。〉
という内容の手紙が同封されていた。私はどうすれば良いんだろう。
~~未来sideout~~
「はい。此方は彼女に接触できました。兄弟子の話通りの展開になれば、私が彼女を回収して姉さん達に合流します。よろしくお願いします。マム」
セレナが有能過ぎて二課後手後手。未来さんもターゲットだから結構ピンチです。
次回〈観客席の翼さん〉
更新をお待ちください。
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