そして今回は師匠も登場します。
それでは本編へどうぞ。
私は、あの手紙に指示された日となる今日、
響とスカイタワーの水族館に来ていた。
「んー!久しぶりの水族館って楽しいね。響もそうでしょう?」
「………うん。そうだね」
やっぱり響は、気にしてるんだ。自分の命に危険があることを。義姉さん達はきっと今後の戦闘をしないように止めただろう。勇君の居場所を知った時に誰よりも悔しい思いをしたのは義姉さんだけど、今の私は選ぶことができる。
「響………私とのデートが………楽しくないの?」
響は、歯切れの悪い反応しかせず、とうとう渡された端末が反応した。
〈姉さん達の交渉が決裂し、アメリカ兵との交戦になりました。ノイズが出現します。避難準備をお願いします。〉
響と避難する為に移動していた私達は、親とはぐれた男の子と出くわし、何とかその子を父親のところまで連れて行けたけど、ノイズの攻撃で空いたスペースから、響が投げ出されて
「いつか私達が本当に困ったその時は、未来に助けて欲しい。だから今は私に守らせて」
そう言って響はギアを纏って地上に降りて行った。
「準備はよろしいですか?」
どうやら、今がその迎えのようだ。
「本当に私に力をくれて、勇君に会わせてくれるんですよね?」
「はい。私達の目的は、貴女の力を借りることです。その報酬に、手に入れた力は差し上げます。そして、姉さん達の為に覚悟を決めた勇さんを、助けたい貴女の為の協力は約束します。」
「わかりました。その言葉がウソじゃあないことを信じています」
私はその言葉を最後に、彼女達に協力することを決めた。
待っててね。必ず勇君の力になるから。その力で今度は私が勇君を、守るんだから。
~~side勇~~
僕は今、師匠と対面で話している。
「師匠!本当何ですか!未来が僕のためにここに来るって!」
「はぁ。勇、貴方はわかっていないわね。彼女達が誰の為に行動しているのか」
「響の為じゃあないんですか?」
でなければおかしい。〈小日向未来〉は〈立花響〉の幼馴染みであり親友。そのために行動する作中のヒロインで、姉さんや翼さんは響のことを後輩として見ていた筈だ。
「いいえ違うわ。〈雪音クリス〉〈小日向未来〉そして〈キャロル〉は、貴方の為に行動しているわ。彼女達にとっての貴方は、それ程までに重要な存在となっているわ。それこそ、〈立花響〉よりね」
意味がわからなかった。未来も姉さんも僕のために行動している?響より重要?一体なんで。
「その顔ならわかっていないわね。
一人目の〈雪音クリス〉の場合、貴方は、姉を守る為に八年前に命を張って逃がした。そして、再会したにもかかわらず、〈雪音クリス〉は貴方の前に満足に姿を見せられないまま、三週間の軟禁生活に陥ってしまった。この事により、貴方への依存が急激に膨らんだのよ。
ここまでは、良いかしら?」
なるほど、姉さんのスキンシップが過激になったのはそういえば〈ルナ・アタック〉後だったな。言われてみればそうかもしれない。
「次の〈小日向未来〉は、元々貴方に好意を向けていたわ。でも、度重なるノイズの出現で状況が動き続けて、彼女は貴方と満足に接することができずにいた。そして、決めては三週間貴方が彼女を避けたことね。情報規制としては良かったけど、彼女からすれば唯一残った相手となってしまったわ。そこに今回の拉致が加わるのよ?彼女は間違いなく私達の要求を聞いて貴方に会いに来て、貴方と並び立つ為に力を欲するわ。向き合い方には気をつけなさい」
そうだったのか。未来にとっては、僕という存在が居なければ成り立たない程苦しみ、自分の無力を呪っていたんだ。僕は自分のことしか考えていなかったけど、未来は僕の為に何ができるかを考えていたんだ。
「最後の〈キャロル〉はわかっているのでしょう?貴方に一番アピールしていたのは、彼女なんだから」
キャロルは、僕とのケンカの後から様子が変わった。
それまでは世界を壊すことしか考えていなかったが、心の底からの気持ちを初めて伝えられたのが僕だった。
そして、その言葉は、彼女がもっとも欲しかった言葉だったんだろう。だからこそ、僕といっしょにいたい気持ちを彼女は全力で伝えてきたんだ。
「ようやくわかってきたって顔をしているわね。私達が何故貴方を二課から引き離したかわかったかしら?」
「僕が彼女達にどう見られているかを伝える為ですね。
向こうではそんな機会がありませんから」
「正解よ。もうすぐここに〈小日向未来〉が来るわ。
ついでに教えておくわ。彼女達のことを世間では〈ヤンデレ〉って言うのよ。彼女達にとっては、世界と貴方を天秤にかけたら間違いなく貴方を選ぶわ。そしてなりふり構わないわ。下手すれば世界を滅ぼす程にね。
彼女達の気持ちとどう向きあうかは、良く考えて行動しなさい」
師匠、ありがとうございます。未来達の気持ちにちゃんと向き合って見ます!
~~勇sideout~~
原作より強い想いを抱いた393。これは不味い!義姉さん!未来を頼みました!
そして勇君はようやくヒロイン達がヤンデレだと教わりました。だけど世界は大ピンチだよ?
次回〈響の絶望/クリスの後悔〉
更新をお待ち下さい。
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