マジで……この世界⁉️   作:タク-F

66 / 183
覚悟を決める者・目的を見失う者・耐える者。想いがバラバラな者達の至る考えとは?

本編へどうぞ。


彼女達の覚悟

「どういうことデスか!マリアの体にフィーネはいないって!」

 

切歌ちゃんの声が船内に木霊した。

 

「言葉通りの意味よ。私の、いえ、私達の体には誰一人としてフィーネは宿らなかったのよ」

 

とうとう暴露しちゃったかマリアさん。貴女は、スカイタワーで初めて人を殺してしまった。自分達の身を守る為に。そして、そこから貴女の行動は苛烈になってしまった。

 

「今の私達では、世界を救えない。マムが嘗て言ったように、優しさを捨てなければ私達は何も成せないのよ!」

 

「マリア。少々遅かったですが、ようやく覚悟を決めましたか。では、自分が何を成すべきかわかっていますね?」

 

「もちろんよ。世界救済の為にフロンティアを起動させるわ。セレナの意思を継ぐつもりではじめたけど、サンジェルマンさん達のおかげで私達いつかは再会することができるわ。もう私に思い残すことも、甘さにすがる理由はなくなった。さあドクター行きましょう?」

 

「良いですよ。今の貴女の目には力がある。僕が英雄に至る為にも、最後まで協力しましょう」

 

そう言った二人は部屋を出て言った。

 

「マリア………なんて顔してるの………」

 

「あんなの………あたし達の知るマリアじゃあないデス!」

 

そう言って、切歌ちゃんと調ちゃんも部屋を出て行き、僕とナスターシャさんだけが残された。

 

「貴方は、彼女達を追わないのですか?」

 

「はい。僕は今、貴女と話したいことがありますから」

 

「話したいこと………ですか………」

 

「はい。貴女は以前、彼女達に〈今日限りでその甘さは捨てなさい〉と言いました。

でも僕はそう思いません。力で覆した世界は、いつか必ず覆えされます。

貴女は敢えて厳しい言葉を選ぶことで、マリアさん達が責任に潰れることを防いできましたね?」

 

この人は残り少ない寿命で世界を救う為に、マリアさん達を導いて、最後には罪を被って死ぬ覚悟をしていた。

それを間近で見ると、僕は口を挟まずにはいられなかった。

 

「そうですね。貴方の言う通りでしょう。ですが私達には時間がありません。こうする他ないのです!」

 

やっぱりこの目には見覚えがある。師匠の目だ。だからこそ、僕は僕の覚悟を貴女に伝えよう。

 

「確かに時間は残り少ないです。でも、志半ばで折れては意味がありません。だからこそ、僕の頼みを聞いて貰えますか?」

 

「頼み………ですか?一体何を………?」

 

「もうすぐフロンティアが浮上します。ですが今のマリアさん達の意思はそれぞれにズレが生じています。もしその時に貴女がマリアさん達の助けをできない時は、僕を頼って貰えますか?そもそも僕が師匠達に捕らえられたのは、僕自身の戦力と、平行世界の知識を用いた介入を防ぐ為でしたから。だからこそ、マリアさん達の力になれる方法に心当たりがあるんです!」

 

「平行世界………ですか………なるほど。故にあの方は貴方を私達に託したのですね?」

 

だろうな。師匠達の言葉の裏には、僕自身が持つ知識をリスクにしない為の立ち回りを行っていたからな。

 

「はい。そのはずです。そして頼みとは、マリアさん達〈Linker〉の使用者の効果のデータと、ドクターの持っていた〈Linker〉と〈Anti-Linker〉のデータが欲しいです。仮にも僕は結社の錬金術師でしたから。いずれ必要になるのがわかっている物を早めに入手したいです。お願いできますか?」

 

「なるほど………私達は世界を救うことまでは考えていましたが、その先には至っていませんでした。

そして貴方は、彼女達がドクターと切れた時に戦えない事態を想定していたと言うのですね………。

良いでしょう。フロンティアが浮上して貴方が解放される時、そのデータは私の手で託します。マリア達を頼みましたよ」

 

「ありがとうございます。約束は必ず果たします。そして、この会話は二人だけの秘密で行きましょう。皆さんの覚悟を踏みにじる気はありませんから」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~~side未来~~

 

「コレが私の力の〈神獣鏡〉なんですね?この力があれば、皆を救えるんですよね?」

 

「はい。貴女は平行世界においては、その力を使いこなしていると先生から聞きました。そして、その時の貴女は親友の命を救うと同時に力を手放したことも」

 

「いいえ。私は確かに響の命も救いたいし、世界も救いたい。でもそれ以上に!勇君を支えて並び立つ為の力が欲しいの!彼に守られてきた自分はもう嫌なの!」

 

「わかっています。ですが、試運転は必要です。反動等のデータがなければ、目的は果たせません。次の出撃では、戦闘データの収集をお願いします。相手は誰でも構いません。皆さんの為にもご協力をお願いします」

 

「わかっています。私も扱いきれない力を使って、勇君に迷惑をかけたくありません。相手が誰でも良いなら、一人戦いたい相手がいます。ですがもし私が初戦で負けそうになったら、援護をお願いします」

 

「はい。任せてください。必ず、成功させてみせます」

 

待っていてね勇君。すぐに力を使いこなして助けてみせるから。




勇君はドクターに冷たいデス!完全に事変が終わったらポイする気デス!そして393がアップをはじめてマジやばデス!

次回〈船上の戦い〉

更新をお待ち下さい。

一話の長さはどちらの方が好きですか?

  • 一話を濃密にして話数を少なく
  • このまま切りの良い範囲で
  • どちらでも良し
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。