しかし勇の目的は違うようで………?
本編へどうぞ。
僕たちが転移すると、既に響は一人でフロンティアに向かっていた。
「未来!ここの加勢は僕がする!未来は翼さんか響の援護を頼む!」
「わかった!勇君も早く来てね。じゃないと私、勇君を義姉さんから奪う為に次は既成事実を作ってあげるからね?」
「冗談にしては具体的だし、何より未来の目が笑ってない。それに、そういうことは!数年先にしてくれよ!」
あまりの会話内容にザババの二人の戦闘の手が止まってしまった。
「うん。先に行ってるね?」
沈黙する全員を置き去りにして未来は行ってしまった。
「なななななななな何を言っているデスか!!!!!!」
「既成………事実………………(赤面)」
ヤバい。完全に切調コンビに聞かれてた。
「っと切歌ちゃんと調ちゃんの話は僕も聞こえてたよ。
〈ドクターのやり方では何も残らない〉と、
〈ドクターのやり方でしか何も残せない〉だったね?」
「無理やり話を戻した」 「露骨なまでの話題そらしデス」
二人に冷ややかな目を向けられたけど、気にせず続けよう。
「それに切歌ちゃんは時間が無いって言ってたけど、
アレはどういうこと?」
「あたしがあたしである間に、調には安全な場所にいて欲しいのデス!だってあたしにとって調は大切な存在なのデス!あたしがあたしとして生きた証を残すために!」
「切ちゃん、そこまで………」
「それが切歌ちゃんの戦う理由なんだね。そして調ちゃんはそれが止めたい。なるほど………なら、僕が見届けるよ。君達の覚悟を、証を」
「勇さんが見届けるなんて癪デスが!それで充分デス!」
「私も聞きたいことがあるよ。
〈切ちゃんが切ちゃんでいられる為に〉って言ってたけど、アレはどういう意味?」
「あたしの中のフィーネの意思が目覚めそうなんデス!」
「なら、私が切ちゃんの為に戦う。大好きな切ちゃんが切ちゃんでいられる為に!」
「大好きとか言うな!あたしだって調のことがずっとずっと大好きデス!」
ああ良い場面だ。二人の絆の強さが良くわかる。だからこそ、僕が見届けるんだ。彼女達の覚悟を。
「「大好きだって言ってるのに!!!」」
そして、二人が〈Linker〉を使い全力の一撃を放ったが、切歌ちゃんの鎌が競り勝った。そろそろだな。
「はあっ!ラファエル」
風が二人を引き剥がした。
「「勇さん!どうして邪魔をするの!!!!」」
「二人の覚悟は見届けたし、僕も一つ隠していることがあった。だから止めさせてもらったよ」
「邪魔をして」「そこまでの理由があるのデスか!!」
「うん。まず、フィーネさんは生きて二課にいる。君達の中には宿っていないよ」
「勝手なことを言うなデス!私は見たのデス!私達を守った謎の光を!」
「ごめん。それは僕がセレナに頼んだんだよ。あの日の君達が見てられなかったからね」
「そんな………なら、あたしは何の為に!」
「だから言わせて欲しい。本当のことを伝えられ無くてゴメンね」
「良かった。私達がフィーネに塗り潰されないなら、私は本当に良かった」
「ははは………あたしは恥ずかしいデス」
そう言って切歌ちゃんはアームドギアを使って自殺を図ろうとした。でも!
「ダメ!切ちゃん!」
「言ったよね。二人の覚悟を見届けるって。
だからここからは僕が動くよ!ザドキエル!」
すぐに氷を作りだし、鎌を凍らせた。これにより勢いを失い、僕はそれを掴んだ。
「「勇さん!!!」」
「君達はお互いを思いやりながら、お互いを支えて来た。なら、君達は欠けちゃあダメなんだよ!お互いが大切なら!まずは自分を大切にしないと、意味が無いんだよ!」
二人はその言葉を聞くと固まってしまった。だけどすぐに意味を察して泣きはじめてしまった。
「調!調!ゴメンなさいデス!あたしが一人で抱え込まなかったら調は!」
「私も!切ちゃんに謝りたかった!切ちゃんの気持ちに気づけなくてゴメンなさい!ゴメンなさい!」
泣き崩れる二人を僕はそっと抱き寄せた。
「二人ともここにおいでよ。そして、気のすむまで泣けば良い。ここには僕たちしかいないから、胸の内を吐き出そう?」
「「うう。勇さーん!!!」」
やれやれ。こっちは一段落したかな。そっちは任せたよ未来。
「ねえ切ちゃん。私言いたいことがあるんだけど」
「奇遇デスね調。あたしもデス!」
「「私(あたし)は勇さんが好き(デス)。でもそれ以上にマリアを救って欲しい(デス)。だから、勇さんに私(あたし)達の気持ちを、
伝えよう(伝えるデス)」」
そう言って二人交互に僕へキスをしてきた。
「これは私達の気持ちだということと同時に」
「マリアを救って欲しい気持ちの表明デス!」
「「勇さんはマリアを幸せにするべき(デス)!」」
どうやらまだ、僕の戦いは終わって無いみたいだ。
切調コンビの動揺は正常。本来は393が異常です。
そして次回は393が暴れます。
次回〈希望が揃う時②〉
更新をお待ちください。
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