マジで……この世界⁉️   作:タク-F

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393が二人の戦いに介入します。


どう転んだかは本編をどうぞ。


希望が揃う時②

勇君と別れた私は、翼さんと義姉さんが戦っている場面に遭遇した。

 

「雪音!お前は一体何のつもりだ!」

 

「あたしは!あたししか出来ねぇことをやるのさ!響が命の危機に瀕しても何も出来ねぇ!未来が戦場に現れた時に無様にのされちまった!勇に至ってはまだ敵の手の中だ!あたしがやらないと!他の誰かに被害が出てしまう!それがあたしには耐えられねえ!」

 

そうか。義姉さんは私達のことを知らないのか。

 

「それが雪音の戦う理由か!なら、私はお前に伝えなければならんことがある!」

 

「ハッ!あたし達にそんな時間はねえ!さっさとくたばりやがれぇ!」

 

「くっ!この攻撃!雪音、お前はそこまでして………ぐあ!」

 

義姉さんの攻撃は苛烈なものだったけど、私にはわかる。アレは悲しみだ。自分の守りたかったモノが自分の手から零れ落ちるその感覚が、義姉さんには耐えられなかったんだ。

 

「みんな………守りたいモノは同じなのにどうしてすれ違うのだろう。勇君も、響も、翼さんも、義姉さんも、私だって、皆がお互いを守りたかった。」

 

だけど、響はガングニールに蝕まれ、勇君は体を張って私と戦った。翼さんは残された戦力として現場に一人で行くことになった。

 

「なら、私が義姉さんの願いを引き継がないとね」

 

幸い私の存在はまだ気付かれていない。

なら、私がドクターを押さえれば良い。

 

「チャンスは来る。だから私も待つんだ!」

 

「雪音!お前が何を思っているかはお前の勝手だが、私はお前を救う気でいる!故に押し通るぞ!」

 

「ソイツは出来ねぇ相談だ!あたしの目的の為に沈めよ風鳴翼!」

 

二人はそう言って大技を繰り出す体勢に入った。私も、この時を待っていた。

 

「雪音ぇ!」 「翼ぁ!」

 

「Reishenshoujingreizizzl………」

 

「この歌は!なぜだ!なぜお前がここにいる!

小日向未来!!」

 

ああうるさい。この人を黙らせないと吐き気がする。

 

「貴方を倒しに来ました。そして、それを貰いに来ました!」

 

私はすぐに触手を伸ばして攻撃をはじめた。本当はあの杖を消したかったけど、それは義姉さんの目的だ。私がやることじゃあ無い。

 

「ぐあ!何てことだ!あり得ない!お前のギアは自身の力で分解されたはず!」

 

「いいえ。私は一度も自分の攻撃を受けていません。全ては響と勇君が私の為にしてくれたことです!」

 

動揺するドクターから、とうとう杖を回収出来ました。あとは!

 

「もう貴方の出番は終わりました!お引き取り願います!」

 

そう言って私はドクターをフロンティアまで蹴り飛ばした。

 

「義姉さん!コレを!」

 

そう言って回収した杖を義姉さんに投げた。

 

「小日向!なぜここに!お前は本部の中にいたのではなかったのか!?」

 

「何で未来がここにいるんだよ!あたしはお前を守りたかったし、救いたかった!じゃないと勇に顔向けできないんだよ!あたしは!あたしは!」

 

泣きじゃくった義姉さんを宥める翼さん。だけど、義姉さん同様に状況を飲み込めないでいた。

 

「ええ。説明しますよ。私と勇君が昨日から何をしていたのか。だから二人ともよく聞いてください」

 

そう言って私は説明を始めた。響が私と戦ってギアを失ったこと。調ちゃんが響と一緒に二課に預けられたこと。私が勇君と全力で戦ったこと。そして響と調ちゃんが切歌ちゃんやマリアさんを止める為にフロンティアへ向かっていること。調ちゃんと切歌ちゃんは今二人で戦っており、勇君がそれを見届けること。それら全てを二人に伝えた。

 

「ははは………勇は既に解放されていて、響の命は救われた。そして、アイツらの戦いを見届ける………な。あたしは大馬鹿だ」

 

「そう言うな雪音。私ですら、勇が既に復帰したとは思っていなかった。故に私も混乱しているさ」

 

「ええ。義姉さんは大馬鹿です。翼さんのことをもっと信じたら、別の手段を選べたかもしれないんですから」

 

「オイオイ。こんな時まであたしはに暴言とは、未来も変わらないな」

 

「だが、それでこそ小日向だ。私達の為に体を張ってくれたことは素直に感謝したい。ありがとう」

 

「いえいえ大丈夫ですよ翼さん。私がやりたいことをしただけですから。それと義姉さん?私との格の違いは充分に理解出来ましたね?早く弟離れをして勇君を渡してください。実力でも年齢でも戸籍でも義姉さんが勇君とくっつくより私の方がすばらしいに決まってますから」

 

「今の件には礼を言ってやる。ありがとうよ未来。だが、勇のことだけは譲らねえ。あたしの唯一残った可愛い家族なんだよ。それは誰にも奪わせねえ。例えあたしよりお前が強くても関係無い!弟は姉のもんだ!」

 

「大丈夫ですよ義姉さん。家族は私も増えますから、

唯一じゃあないです。存分に交流しましょう?私が精一杯勇君を支えますから安心してください。弟離れを拗らせたら婚期を逃しますよ?」

 

「ハッ!忠告はありがたく聞いてやるよ。だが、その点は心配には及ばねぇなぁ。あたしと勇は義理の姉弟で血は繋がってないんだ。戸籍もオッサンが何とかしてくれるらしい。つまり何も問題ねえわけよ。その貧相な体じゃあ、勇とベッドのやり取りをするのはキツイだろ?だからおとなしく身を引きな。あたしはキスまですませたんだ。お前より先にいるんだよ!」

 

「あらあら義姉さん可哀想に。その脂肪の塊で勇君を誘惑するわけですか………中々下品な発想ですね。どうせ勇君の同意無く始めるのでしょう?付き合わされてハジメテを失う勇君が可哀想ですね。早く消えてください」

 

「いい加減にしろ!!!!お前ら二人揃って戦場で惚けた話をするとは何事だ!!!!今はフロンティアを何とかしなければならないだろう!!!協力する気が無いなら、立花の救援は私一人で行く!!!貴様等は頭を冷やしてろ!!!」

 

翼さんの怒声が戦場に響き渡った。




翼さんお疲れ様です。ヤンデレは放っておいてビッキーの救援をお願いします。

次回〈希望が揃う時③〉

更新をお待ちください。

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