マジで……この世界⁉️   作:タク-F

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アンケート結果最後の閑話です。

この話は何気に、この章で一番書きたかった閑話でした。

それでは本編へどうぞ。


閑話 イヴ姉妹の再会

ドクターの拘束とネフェリム撃破の翌日、私はセレナと再会する事が出来るようになった。

 

「セレナ!やっと会えた!嬉しい!貴女がいなくなって私達は辛かった!なんて素晴らしい日なの!」

 

私はそう言って、全力でセレナを抱き締めた。

 

「痛い!痛いよマリア姉さん。だけど言うね。ただいま」

 

「ええ。お帰りなさい。私の妹。もう失わないわ」

 

「ごめんなさい。フロンティアの時に本当は会いたかったんだけど、あの時に会って姉さんの覚悟を鈍らせるわけにはいかなかったから」

 

「ええ。その可能性は勇から聞いたわ。彼が言ってたのは、本当だったのね」

 

あの時勇に聞かされ無ければ私は、何も残らないまま復讐と絶望に呑まれただろう。ああ、彼の優しさが嬉しい。私はそう思わずにはいられなかった。

 

「ねぇセレナ、会ってすぐで悪いけど相談があるんだけど、良いかしら?」

 

「相談?良いよマリア姉さん。何でもして。私も一緒に悩むから」

 

私は覚悟を決めて自分の想いを打ち明けた。

 

「実は私ね。勇が狂おしい程に好きで、彼を手に入れたいの。どうすれば良いかしら…………」

 

「えっ…………姉さん何を今更言ってるの?」

 

セレナの表情は、驚きと、何を今更?といったものだった。

 

「マリア姉さんが好きなようにしたら良いんだよ?それ以外に何があるの?」

 

「だって………彼にはプロポーズをした娘がいるのよ?

こんな私に振り向いてくれるわけ………」

 

そう。彼にはプロポーズをした娘が二人いる。

〈立花響〉と〈小日向未来〉だ。その事が私は不安でたまらなかった。

 

「大丈夫だよ姉さん。勇さんが優しい人なのは姉さんも知っているでしょう?勇さんはそんなこと気にしないよ?というか、私は姉さんが勇さんといつくっつくのか期待してたんだよ?だから心配しなくて良いの」

 

「でも………どうやって振り向かせるかわからないの」

 

そんな私にセレナが返した言葉は予想外の物だった。

 

「というか不安なら彼と既成事実を作成して逃げられなくすれば良いの。簡単なことだよ?」

 

「ききききき既成事実!なななな何を言ってるのセレナ!そんな強引なこと出来るわけないわ!彼だって嫌がるはずよ!それで嫌われたら私はもう立ち直れないわ!」

 

そんなこと………本の中の話のはずよ。現実なら避けられてしまうわ。無理よ。絶対に無理。

 

「なら、姉さんは彼をデートに誘うんだよ。だって勇さんは優しい人だからきっと断らない。その流れでホテルに誘えば良いんだよ?」

 

私にはセレナの話がドラマや映画の話のようにしか聞こえなかった。

 

「でも姉さん。そんなチキンな考えをしてたら、他の人に勇さんをとられるよ?」

 

「それは絶対ダメ!!!!」

 

私は自分でも驚く程大きな声が出た。

 

「うん。それで良いんだよ?マリア姉さんのその素直な気持ちを勇さんにぶつけるの。だってそれが、今までの姉さんとはちがう、本当の気持ちなんだから。生まれたままの感情を隠して後悔したらダメだよ。私だって姉さんを応援してるんだから。」

 

ああ。セレナの言葉が胸に刺さる。そうか……この気持ちは押さえなくても良いんだ。

 

「そうね………ならセレナには見せてあげないとね。私が勇に振り向いて貰うその瞬間を!」

 

「うん。その自信を持った姿も間違いなくマリア姉さんだよ。そして私も安心できたな。これで勇さんを義兄さんって呼ぶことが出来るんだから」

 

なんだ私は。実の妹に心配されてたんだ。なら、セレナの為にも、そして自分のこの気持ちの為にも私は彼を手に入れ無ければね。

 

「でもセレナ。貴女は良いの?勇のことを好きなはずじゃあなかったの?」

 

「うーん………私は先生から義兄さんのことは聞いてたけど、接触は禁止されてたんだ。だから、そう言う気持ちになれないの。だから姉さんは幸せになりなよ。暁さんや月読さんも私と同じ気持ちだから」

 

なんだ。後は私の覚悟だけだったんだ。なら、もう迷わない。

 

「必ず手に入れるわ勇!貴方をメロメロにして、私無しでは生きられないようにして見せるわ!」

 

「うん。頑張ろう姉さん。私達〈F.I.S〉は絶対にマリア姉さんの味方だから」

 

その言葉の後、私達はどうやって勇を堕とすか話合うことにした。




〈悲報〉ヤンデレが増えました。え?当たり前?
まあ勇君は王子様ですからねぇ………修羅場待ったなしか!

次回〈やって来たお隣さん〉

更新をお待ちください。

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