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「はああああ!なんでてめぇらがここにいるんだよ!冗談じゃあねえぞ!」
朝っぱらから姉さんの怒声が響いた。
「姉さん!朝っぱらからうるさい!」
「えっ!何!クリスちゃんどうしたの!?」
「ふわぁぁ。朝っぱらからうるさいですよ義姉さん……」
三者三様の反応ではあるが本音は同じだった。
「ちょうどよかった!お前らよく聞け!」
姉さんが言葉を続ける前に扉の先の人物が話を始めた。
「あら?随分な嫌われようね?私達はただお隣さんに挨拶に来ただけよ?」
「どうもデース!勇さん!」
「引っ越して来ました。よろしくお願いします」
「叔父様に言われてな。私達は勇達の家の隣に住むことになったのだ」
どうやら引っ越して来たのは、〈F.I.S〉の三人+翼さんだったようだ。ん?翼さん!?
「なんでここなんだよ!他の所で良いじゃねえか!」
大分姉さんがお怒りのようだ。当然と言えば当然だけど。
「それはね、私達がお願いしたのよ。愛しい勇の側にいたいけど、それが叶わない。そんな状況に私が耐えられる訳無いじゃない!」
マジでマリアさんがこっちを見て言って来た。でも、そんなことを言えば………
「おやおや。私達の愛の巣を侵害しに来たのですか?私は受けて立ちますよ?格の違いを教えてあげましょうか?」
「未来!目が笑って無い!怖いからいつもの未来に戻って!じゃないと私怖くて………「響は黙ってて?それとも〈オシオキ〉が必要なの?」ひぃぃごめんなさいぃぃもうアレは嫌だよぅぅ」
響が未来を説得しようとして泣き出した。………一体未来は何をしたんだ?あの怯えかたは異常だぞ?
「未来一体何を「やめて勇君!それだけはダメなの!」………わかった。とりあえず聞かないでおくわ」
響の必死の訴えで追及出来なかった。本当に何をしたんだよ未来………。
「っと話を戻すわ。私達がここに来たのは、もう一つ理由があるわ。装者の連携も兼ねてるのよ。貴方達は共同生活をすることで良い絆が生まれたわ。司令はそれを良しとして隣に住むよう進言してくださったのよ」
「私だけが二課で除け者だったのでマリア達が引っ越して来るのを機にここへ来させてもらったのだ」
マジですか。司令本気でそんなことを。
「ふざけんな!マリア!お前だけは絶対ダメだ!勇を誑かす奴が側にいるなんて気が気でならねぇ!」
「やめなよ義姉さん?みっともないよ?それに勇君を盗られるのが怖いって自分で言ってるようなものだよ?」
未来………僕は物扱いなの?
「まあまあクリスちゃん。師匠の進言なら仕方無いよ。それに私は嬉しいよ。調ちゃんや切歌ちゃん達にいつでも会えるから!」
「あら響?私は除け者かしら?」
「いえいえ。マリアさん達は世界を代表するアーティストじゃないですか。私は嬉しいですけど簡単には会えませんよね?」
響がやけに挑発的だと思ったら背後に未来がいた。よく見ると怯えてる。だけど僕もそろそろ言うか。
「うーん………全体的に見て悪くないことじゃないかな?勉強の出来ない響と切歌ちゃん。そして歌と戦闘以外残念な翼さんの監視がみんなで出来るんだよ?良いことだと僕は思うな。みんなで支え合うことが出来るんだから。」
とたんに三人の顔色が変わった。
「「勉強………」」 「片付け………」
わかりやすい。
「だからさ。三人を僕達で支援するんだよ。みんなが協力すればきっと何とかなるから」
そう言うと、マリアさん・調ちゃん・未来・姉さんの表情が変わった。
「そうね。切歌の面倒を見てくれる人が増えるのは助かるわ。本当に司令には感謝しないとね」
「切ちゃんのことを助けて貰えるなら私は助かる」
「マリア!調!ひどいデス!」
「響の勉強のフォローは本当に大変なんだよ。私と義姉さんがどんなに苦労したか……」
「本当に朝はだらしねぇからなぁ響は。毎朝苦労する身になって欲しいもんだ」
「うわぁぁん!未来!クリスちゃんごめんなさーい!」
「ふむ。二人は皆に苦労をかけているようだな」
「「「「「「「他人事みたいに言ってる貴女が一番手が掛かるんだよ(デス)!!!!!」」」」」」」
一斉に翼さんに批難が飛んだ。
「何故だーー!!!!」
「これからもよろしくお願いします。マリアさん!」
「ええ!こちらこそよろしくお願いするわ。そして忘れないでね。私はいつでも貴方を待ってるわよ?」
「「あたし(私)の愛しい勇(君)だ(です)。絶対に渡さねえ(しません)!」」
威嚇する姉さんと未来を他所に僕達の新たな生活が始まった。
あらあら………これは大変です。ヤンデレが三人集まってしまいました。勇君は安眠できるのでしょうか?
次回〈激おこキャロル〉
更新をお待ちください。
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