それでは本編へどうぞ。
フロンティア事変が勇達の手で解決したことは素晴らしいことだ。だがそれ以上に腹立たしいことも起こってしまった。
「勇が………オレの勇が………奪われた………小娘共に奪われた………」
「マスター!直ぐ研究塔にお願いします!エルフナインが!!」
「なんだと!お前等!どういうことだ!」
奴はオレのホムンクルスの中でも特別な躯体だ。
勇の誉め言葉を最初にオレに届けた、
想い入れのある奴だ。
「エルフナインが機能不全を起こしたのです!」
「オレの予備躯体を手配しろ!直ぐだ!」
「了解しました!」
待っていろエルフナイン!オレは急いで研究塔に向かった。そして到着した時には奴はかなり衰弱していた。
「おい!しっかりしろ!何故黙っていた!」
「キャロル………ごめんなさい………君に迷惑をかけたくなくて………」
「馬鹿者!そんなことをオレが気にすると思っていたのか!お前達は大事な家族だ!迷惑なんて思わん!」
「マスター!躯体の準備が出来ました!」
ようやくか。かなり厳しい状況だぞ……
「急げお前等!間に合わすぞ!」
そうしてオレ達は予備躯体に、エルフナインの人格を転写した。間に合ったことには安堵したが、肝を冷やしたぞ。
「キャロル……ごめんなさい。僕なんかに予備躯体を使ってくれるなんて………」
「〈なんか〉じゃないさ。お前達はオレの家族だ。その為の躯体等大した問題にならん。予備躯体はまた作れば良いんだ。だから気にするな。それにオレが欲しい言葉は別の物だ」
「そうですね。ありがとうございます。キャロル!」
「そうだ。その言葉が聞きたかったぞ。よく言えたな、エルフナイン」
「そういえばキャロルは勇さんに会いに行かないのですか?僕は会いたいです!」
ああ。勇に会いたい。だけど勇と会えるのはまだ二年先なんだ。長いなあ。早く会いたい。
「会いたいさ。だけど勇は必ず来てくれるから。だからオレは待つんだ!勇はオレを裏切らないはずだから!」
「ダメです!そんな考えだと装者に盗られます!彼女達は本気です!我慢なんてしません!既成事実すら辞しません!」
「なんだと!それは本当か!ならオレは何の為に大人しくしていたというのだ!お前等!直ぐ集合しろ!」
そう呼ぶとオートスコアラーは直ぐに集結した。
「〈アルカ・ノイズ〉を完成させるぞ!泥棒猫共の力を削ぐぞ!」
そう言って〈アルカ・ノイズ〉の完成を急いだ。
「キャロル………勇さんを信じて一途に待ち続けたキャロルの想いは立派です。でも女性は強欲なんです!だからキャロルもアピールしないと出遅れます!今回の件で僕はキャロルに恩返しがしたいです!何でも言ってください!」
そうだ!何を乙女しているんだオレは!夫を待つのは確かに必要なことだった。だが今ではなかった!だから勇。少し早いけど迎えに行くぞ。必ずオレはお前を手に入れる。だから待っていろ。
「ならばエルフナインには頼みがある。レイアと打ち合わせをしてくれ」
「わかった!レイアさんだね?直ぐに相談して来る!」
そう言ってエルフナインは走って行った。
覚悟しろ小娘共。オレとお前等は立場が違うと体に教えてやる!!
やってしまったなエルフナイン!君か?君が黒幕なのか?これでは三期は大荒れではないか!(今までが平和だっただけです。)
次回〈設定 フロンティア事変まで〉
更新をお待ちください。
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