マジで……この世界⁉️   作:タク-F

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原作のシャトル救出にあたる話であり、ヤバい組織の誕生でもあります。

そしてこの話より嫉妬の魔女編が開始します!

本編へどうぞ。


GX編 嫉妬の魔女降臨
前日譚


「はぁっはぁっ早く行かないと……あの人達が直ぐそこまで………」

 

深夜の道を一人で走る少女は何者かに追われていた。

 

「コレを届けないと彼女達があっさり死んでしまいます。それでは意味がありません。急がないと手遅れになります!」

 

少女はひたすらに目的地を目指した。利用しないといけない人物を助ける為に。命がかかった道化を救う為に。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「はい。こちらの準備は整いました。いつでも襲撃は可能です。」

 

またある女性は、他人が聞けば逃げ出すような単語を平然と語っていた。まるでそれが当然であるかのように。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うう………頭が痛い。風邪を引いたかも。参ったな、姉さん達はまだ任務中だし………それもあの人の護送任務だから連絡はできない」

 

フロンティア事変が終息して程なくして、ナスターシャ教授の遺体が回収され、帰還できるはずだったが、帰還時のトラブルにより、姉さん達が出撃することになった。本当は僕も行きたかったがこのザマだ。大人しくしているしかない。

 

「勇さーん!お邪魔するデースよー!」

 

助かった。切歌ちゃんがいてくれたなら助けが呼べる。

 

「ごめん………切歌ちゃん………僕今調子が悪くて………」

 

「勇さん!顔が真っ赤デス!直ぐに横になるデス!あたしが助けを呼ぶデス!だから任せるデス!」

 

「助かるよ………お言葉に甘えて休ませて貰うね………」

 

そうして僕は自室に戻り意識を失った。

 

 

 

~~切歌side~~

 

あたしは勇さんのお家に行って、勇さんが好きな物を確認してマリアに伝える予定だったのデスが………家にいた勇さんは辛い表情と真っ赤な顔をしていました。

 

「マリア!勇さんが体調を崩したのデス!直ぐに来て欲しいデス!」

 

あたしは直ぐにマリアを呼びに戻りました。

 

「本当なの切歌!?勇が体調を崩したって!」

 

「本当なのデス!お顔が真っ赤で足取りが重たいデス!」

 

「直ぐに氷を準備しなさい!二件分よ!そして消化に良いものを買って来なさい!わからないならドリンクゼリーだけでもいいから!」

 

あたしは両家の冷凍庫から氷を集めてマリアに渡しました。そして直ぐに買い物に出かけました。勇さんを救う為に今回はお気楽なしデス!

 

~~切歌sideout~~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~~マリアside~~

 

切歌に呼ばれて駆けつけたら既に勇は高熱を出していた。なんてこと!私は愛しい相手の体調に気づかなかったなんて………。

 

「勇………私が側についているわ。だからゆっくり休みなさい」

 

私は切歌に用意させた氷とタオル、そして袋を用意して即席の氷嚢を作成した。こういう時は無理に解熱させては体が治りきらないので、私は食事の準備に取りかかった。

 

「材料は………十分ね。ひとまずお粥を作ろうかしら」

 

幸い勇は自炊ができるので食材は困らなかったが、切歌が何を買って来るかは心配だった。

 

「マリア!戻ったデス!」

 

そう言って買って来た物はきちんと消化の良いものが入っていた。まだ冷たい物もあることから、本当に急いでくれたのね。

 

「ありがとう!助かったわ!直ぐに冷蔵庫に入れなさい!」

 

切歌は言い付けを聞いてきちんと助けてくれた。そして彼女が気づかなければ、勇は間違いなく倒れてただろう。

 

「私も、腕によりをかけるわ!必ず勇を助けるわよ!」

 

 

~~マリアsideout~~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~~勇side~~

 

朝からつらかった体が大分楽になった。だけど汗がすごいことになってるな。

 

「あら?起きたのね。ちょうどよかったわ。もうすぐお粥ができるわよ?」

 

どうやらマリアさんが介抱してくれたみたいだ。ありがたい。

 

「ありがとうございます。お腹も減って来てたので、助かります」

 

「良いのよこのくらい。私が勇を助けたいと思っているからやっているんだから」

 

そうして僕はお粥をいただいた。

人の為に作った料理は本当に美味しいな。

 

「それと勇は服を脱ぎなさい。汗がすごいことになってるわよ?拭いてあげるから遠慮しないで良いのよ?

 

いつもなら断るところだが今回は頼ることにした。

 

「助かります。体がしんどかったので、楽になります」

 

そう言ってマリアさんに清拭を頼んだ。

 

「良いのよこのくらい。私は貴方に全てを捧げるつもりなんだから。」

 

そう言ってマリアさんは姉さん達が帰って来るまで僕の看病をしてくれた。後から聞いた話では、切歌ちゃんはフィーネさんに薬を貰いに行ってたそうだ。マリアさんも彼女にも必ずお返しをしようと思った。

 

「今後は気をつけないとね」

 

今日のことを知った同居人に迫られることは間違いない。

 

「でもお見舞いの品がこのチケットか………」

 

マリアさんが渡してきたチケットは最高の席のチケットだった。翼さんと合同ライブのあの場所には行きたかったから素直に嬉しい。

 

「〈星天ギャラクシィクロス〉………か。前世では初めて歌えたデュエットソングだったな。」

 

このライブより前に運命が動いていたことにまだ僕は気づいていない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2044年2月国連の会談にて

 

 

 

フロンティア事変をもって世界は学習した。

 

「二課の戦力と思考回路はヤバイ」と。

 

各国は自国に有利な交渉を始めようとしたが、前提が破綻していたことに気づいた。

 

・アメリカと組んで月を撃とうとした〈フィーネ〉

 

・既存の戦力を越えるシステムの〈シンフォギア〉

 

・更に使用者は一人の異性に全てを捧げ兼ねない事態

 

・歩く国際条約な司令官

 

・非公式だがバルベルテを、

八年前に壊滅させた〈精霊〉

 

・裏の世界で知らない者はいない〈結社〉と

繋がりの疑惑が浮上したと言われる者

 

・フロンティア事変で行動した〈F.I.S〉

 

・その全てが日本ないしは一国で所持できる戦力でもなければ、手綱を握れるわけではないと。

 

・そこで世界は考えた。独立指定戦力にしようと。

 

・便宜上トップを〈風鳴弦十郎〉に任命

 

・組織が歌と関わりがあることから、名前を

〈SONG〉とした。

 

・活動場所は治外法権且つ世界指定戦力

 

・〈SONG〉は、武力介入や制圧・救助を組織の目的とすること

 

・各国は〈SONG〉を、国連を通して支援すること

 

・名目上は日本の法律を適用するが、婚姻関係等は本人達の意思に準ずること

 

・〈SONG〉への加入・脱退時は、速やかにトップに報告し、同時に全世界にも通達すること

 

・活動拠点はこれまで通り日本とすること

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「というわけだ。皆わかったか?」

 

集められた僕達に伝えられたことは予想の三倍ヤバイ話が伝えられた。体調が戻って直ぐの通達がコレって。

 

「いや司令!コレはどう考えてもヤバイでしょう!各国がこんなバカな要求を呑むわけないでしょう!?」

 

僕の叫びが司令室に響いた。するとフィーネさんが説教を始めた。

 

「通るわバカ者!結社が手を回したんだぞ!フロンティア事変の終わりにな!その上小娘共が一人しか結ばれない状態になれば!嫉妬で残りの連中が世界にケンカを売るわ!既存の兵器を凌駕するシンフォギアがいかなる代物か知らない貴様等ではあるまい!」

 

ぐうの音も出ない正論だった。もしかしてアレですか?ドクターよりヤバイですか?

 

「私達も」「勇さんと」「結ばれて良いわけデスか?」

 

響・調ちゃん・切歌ちゃんが呟いた。すると司令が、

 

「うむ。そういうことだ。クリス君も例外ではないぞ?彼とは義理の姉弟関係だったからな」

 

「オッサン!今言うなよ!恥ずかしいだろ!」

 

赤面した姉さんがすかさず声をあげた。

 

「まあ、君達の体の件もあるから婚姻やその先の関係は全員が18を過ぎるまでは認めんぞ。不公平はいかんからな」

 

「「「チッ!」」」」

 

約三人程露骨に不満を表す人がいたけど無視されて話が進んだ。

 

「師匠!〈その先〉って!」

 

「ああ。響君の考えていることに間違いはないだろう。約束を守れば………な」

 

「私達も」 「我慢しなくて良いんデスね………」

 

「「勇さん!私達も貴方のお嫁さんにしてください(デス)!!」」

 

今まで大人しくしていた二人まで活気がついた。あーこれもう無理だ。彼女が動くな。フィーネさんの説教通りに。

 

「勇?辛い時は言いなさいよ?私はいつでも貴方を受け入れるわよ?」

 

マリアさんは堂々と皆を出し抜こうとした。

 

「「「「「「さっきの話をもう忘れた(デス)か!!!」」」」」」

 

皆の意見が一つになった。

 

「ああそれと、先日浮上したフロンティアは我々の専用になることも決定した。いずれはあそこを本部とするからな」

 

「フィーネさんマジですか。フロンティアは無事でしたか。もはや本当に国じゃん!」

 

僕の嘆きを他所に新たな国家(仮)が誕生した。もし師匠達やキャロルが合流したら、

風鳴訃堂もシェム・ハにも絶対負けないね!

 

「本当にそうなったら………な。」




ヤンデレが報われた?いいえ。修羅場の始まりです。この先は彼女が暴れます。

次回〈襲撃者①〉

更新をお待ちください。

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