マジで……この世界⁉️   作:タク-F

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さあさあ害虫退治の第二ラウンドが始まります。


襲撃者②

~~響side~~

 

マリアさん達のステージを見てた私達に、師匠から連絡が入った。火災が発生して中に人が取り残され、救助もままならない為だと説明された。

 

「じゃあ行ってくるぞ。お前らも明日学校があるから早めに休めよ。行くぞ響!」

 

「うん!直ぐ行くよクリスちゃん!」

 

私達はそう言って現場に向かった。そして道中に師匠から、被害拡大を抑える役と救助役の分担を指示されて私が救助担当になった。

 

「誰かいますか!」

 

現場で問いかけると、返事が帰ってきた。

 

「助けてください」「まだ奥に家族が!」

 

そんな状況で私は、救助活動を開始した。

 

~~響sideout~~

 

 

 

 

 

 

~~クリスside~~

 

火災が拡大する方角にあたしは向かい、一人の少女に出会った。チッ!こっちも逃げ遅れたのがいたか。

 

「おいお前!何があったかわかるか?」

 

「すみません!僕は追われているんです!早くしないと彼女がそこまで!」

 

「ようやく見つけたぞエルフナイン。手間をかけさせてくれたな。さあ早くそれを渡せ!」

 

そう言って謎の人物はエルフナインって少女に攻撃を開始したので、あたしもコインを打ち落とした。

 

「オイオイ!いきなりとはせっかちだな。

てめえが火災の実行犯か?」

 

「ふむ。そうだと言ったら?」

 

「てめえを捕らえる。それだけだよ。違うならさっさと離れた方が良いぜ?」

 

おそらくクロだが、念のための確認だ。

 

「逃げてください!相手は人間ではありません!貴女が死んでしまいます!」

 

エルフナインって奴があたしを心配しやがった。なるほど、人間じゃあない……ね。

 

「そこを退け女。私に下された命令は二つ。

一つはそこの少女の確保だ。そして……

二つ目はある人物の捜索だ。」

 

「なるほど。この付近に目的の人間がいるわけか。なら、まずはてめえを捕らえるとするか!」

 

あたしはそう言ってギアを纏った。すると向こうは驚いた顔をしやがった。

 

「特徴的な銀髪と胸元。そしてギアか。

貴様が雪音クリスだな?私はお前を探していた」

 

どういうことだ?あたしを探していた?

 

「どういう意味かは知らねえが、てめえが敵なのははっきりした。なら、始めようぜ!」

 

あたしはその言葉を合図に戦闘を開始した。だけど、あたしの攻撃はことごとくコインに弾かれた。

 

「やはり旦那様の攻撃より軽いな。

旦那様の姉がこの程度とは残念だ。」

 

………ハ?旦那様?

 

「オイオイ。あたしを旦那様の姉って言ったか?てめえが勇の関係者だと?冗談は寝て言えや!」

 

あたしは全力の戦闘に切り替えたが、それでも躱されてしまった。アイツの早さが目で追えねえ。まるで時を切り取られた感覚だ。

 

「ふむ。火力はとにかく、速度と正確性は向上したか。それでこそ旦那様の姉だな」

 

「さっさから言ってる旦那様ってのは勇のことみてえだが、てめえは何者だ?」

 

「そういえばまだ名乗ってなかったな。

私は〈レイア・ダラーヒム〉だ。我がマスターの、

〈キャロル・マールス・ディーンハイム〉様の

〈自動人形〉にて、お前をテストする為に派遣された者だ。だが、お前は地味に弱い。私が派手に手を下すまでもなくな。」

 

そう言ってレイアって奴は何かを地面に投げ、ノイズらしき奴らが出てきた。

 

「レイア!〈アルカ・ノイズ〉はダメです!今すぐやめてください!」

 

そう言って展開されたノイズと戦闘したあたしのギアは、攻撃を受けて分解されていった。

 

「ギアが!何がどうなってやがる!」

 

「やはりこうなったか。興が冷めた。私は派手に撤退しよう。次に会う時までに成長してなければ、情けはかけない。旦那様はマスターの伴侶だということだ」

 

そう言って奴は消えていった。

 

~~クリスsideout~~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~~響side~~

 

マンションの救助活動も残り一人の反応となり、私は最後の一人の救助を開始した。

 

「ここは危ないよ!早く避難しよう!」

 

「お前が立花響か?オレと戦え!」

 

私は自分が何を言われたのかわからなかった。

 

「なんで初対面の私達が戦うの!?そんな必要ないよ!」

 

「オレの勇に手を出した!理由はそれだけで充分だ!」

 

「私が勇君に手を出したってどういうこと!私は彼と結婚の約束をしてるの!そしてその約束はもうすぐ果たされるの!君は急に出てきて勇君の何なの!」

 

わけがわからない。勇君と結婚の約束をしてるのは私達だ。ぽっと出の相手に奪われるなんて耐えられない。だから私はギアを纏った。

 

「ようやく纏ったか。では自己紹介を始めよう。オレの名前は〈キャロル・マールス・ディーンハイム〉だ。そして勇はオレの生涯の伴侶であり、来年の6月8日にプロポーズの返事を確約された婚約者だ!貴様等のようなガキの頃の約束に縋りつくだけの小娘とはステージが違うことを教えてやる!だから戦え!」

 

「……………へぇ。婚約者ね。私達より後に彼に惚れて返事も考えて貰えたんだ。なら、キャロルちゃんは私達の敵だね」

 

私はそう言って最速で最短でまっすぐにキャロルちゃんの顔面に一撃を加えようとした。だけどあっさり止められた。

 

「………軽い。遅い。わかりやすい。何だこの腑抜けた拳は?勇の一撃と天と地程の差があるぞ?そして攻撃とはこうするものだ!」

 

キャロルちゃんは私の腕を掴んで壁に向かって投げ飛ばし、追撃に火球を放ってきた。

 

「うわぁぁ!」

 

「やはりお前ではつまらんな。そろそろ止めを………何だガリィこんな時に?」

 

私に止めを刺そうとしたキャロルちゃんは突然攻撃を止めた。

 

「別件で急用ができたので今回は帰らせて貰うぞ。次までにもっと手応えがあるようになるんだな」

 

そう言ってキャロルちゃんは帰っていった。私は情けをかけられたようだ。そしてクリスちゃんも同じように襲撃にあってギアを壊されたらしい。私達はその日完全に敗北した。




当然の結果です!貴女方では勝てないです!今すぐ身を退いてください!でないと命の保証はできません!(ある少女の退けられた訴えより抜粋)

次回〈装者合流/勇への尋問〉

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