「オイ作者ァ!オレの水着は無いのかァ!」
いやまってくださいキャロルさん!貴女はもっと重要でインパクトのある、アピールタイムがあるじゃないですか!
「知るかそんなものぉ!」
ひぃいぃぃ!本編へどうぞ!
キャロルとの交戦から一週間が経過して、全員のギアにイグナイトモジュールが搭載できて、破損したギアの修理も完了した。
「これがイグナイトか………あたしは、あの呪いに打ち勝つことができるのかな………」
「ロンドンで私は無様を晒して敵に情けをかけられた。私は強くならなければ、剣として皆を守ることはできない。今よりももっと強くならなくては………」
「私は、敵と二度も交戦しておきながら何も成果をあげられなかった。勇に私の覚悟を未だに示すことができていない!」
「あたし達は、皆を助ける為に出撃して、たいした時間も稼げず負けてしまったデス………まだ何も変われてないデス!」
「メディカルルームから〈Linker〉を持ち出してでも、私達は皆の為に戦いたかった。だけど!そんな私達を助ける為に勇さん達に迷惑をかけてしまった!私達は何も変われてない!」
上から姉さん・翼さん・マリアさん・切歌ちゃん・調ちゃんの順番で呟きが漏れた。………不味いな。このままだと皆呪いに打ち負けるな。どうにかしないと、次のステージに進めないな。
「小娘共が何か小難しいことを考えているようだが、今のお前達では制御は不可能だろうな。唯一クリスだけが、ギリギリ見込みがある程度か」
フィーネさんの厳しい言葉が司令室に響いた。続けて司令が装者達に通達をした。
「お前等!一度羽目を外して肩の荷を下ろせ!そんな状態では出撃は許可せんぞ!」
そう言って司令は、装者全員に休暇を与えて、政府保有の屋内プライベートプールを解放した。温水プールもあり、一年を通じて楽しめる施設だった。
「なるほど……マリアさん達が僕に好意を向けているからこの施設を解放したわけね。男子が一人混じっているから周囲の目まで気にして………どこまでも司令はお人好しだな」
なんて考えてたら、水着姿の姉さん達に声をかけられた。
「どうだ勇?あたしの水着姿は。欲情しても良いんだぜ?あたし達は姉弟だ。弟が辛いなら、姉ちゃんが体を張るってもんだ。ついでにあたしは準備ができてるぜ?」
とりあえず周囲の視線があるので、ハニエルで形成したハリセンでひっぱたくことにした。世界一能力の無駄使いな気がする。
「確かにそういう関係にいずれなるけどさあ。TPOを弁えないなら、姉さんとそういうことはしたくないな。少なくとも、他のライバルを出し抜こうとした時点で、姉さんは自信がないみたいだからね。だから、次はムードを作ってから誘ってよ。その時は返事をするからさ」
「ったく可愛いのに連れねぇ弟だな。仕方ねぇから今回は退くさ。だから18過ぎたらあたしのハジメテを受け入れろよ?」
「どういうプロボーズかな?………でも良いよ。その時は姉さんと新しい形を作ろうね」
そういうと姉さんは大人しく泳ぎに行き、今度は翼さんに声をかけられた。
「その………なんだ………こういう機会に私は恵まれなくてな………私に皆のような大きさはないのでな………私は場違いではないだろうか………」
「まあ確かに、響や姉さん、マリアさんに切歌ちゃんみたいなパッと見の大きさは翼さんにはないかもしれません。でも、水着の魅力は大きさではないと僕は思ってますよ。だって翼さんはスラッとしてますから、体のバランスは流石アイドルです。その水着は似合ってますよ」
「そうか……似合っているか。私は綺麗なのか………」
そう言って翼さんは逃げるように泳ぎに行った。誉められなれてなかったらしい。
「あら?翼のことは随分持ち上げるわね?私も現役のトップアイドルよ?」
やはりマリアさんも食いついてきた。僕も男だからね。誘惑にも乗りますよ?
「まったく……言わなくても貴女は綺麗ですよマリアさん。貴女の妖艶な雰囲気は、装者で一番僕が理性を保つのが辛いんですよ?あと二年我慢してください。僕が貴女を受け入れますから。その時まで、他の男性にそんな挑発的な水着はしないでくださいね?」
「………わかったわよ。何よ。勇が私をメロメロにするなんて………普通逆じゃない」
マリアさんは小声で何かを呟くと下を向いてパラソルの下に入った。不貞腐れたみたいだ。あと………もう来てるんだね………ガリィ………。
「「勇さん!私達の水着を見て欲しい(デース!)」」
今度は切調コンビか………忙しいなあ。
「へーえ。お揃いだけど色違い、そしてそれぞれの魅力を強調した水着かあ。選んだのはマリアさんかな?とっても綺麗だし、よく似合っているよ。二人は最年少だから、いつかはもっと大きな水着がきっと似合うよ。だからその時が今から楽しみだね!」
「勇さんに」「誉められたデース!」
二人は満足そうにプールへ飛び込んで行った。元気だなあ。
「だーれだ?」
突然後ろから目隠しをされたが、犯人に検討はついている。だからカマをかけた。
「意地悪なおバカ」
「相変わらず私の扱い方が雑じゃない!?」
やっぱり響だ。
「まったく……古典的なイタズラをしなくても、響のことはわかるよ。なんたって幼馴染みだからね。そしてどう魅力的なのかも知ってるから安心しなよ?」
「~~~ッ!勇君!?恥ずかしいよぉ!」
そう言って響も逃げるようにプールに飛び込んだ。翼さんに当たりに行く気か?
「へーえ。皆水着を誉められて良いなー。羨ましいなー!」
振り返ると、目に光の無い未来がいた。怖い。
「未来?その笑顔がなぜか怖いのは僕の気の所為かな?僕はまだ何もしてない筈だけど………」
「うん。そうだよ?何もしてないから私は怒っているんだよ?」
あー。そーいうことか。
「未来のことはさ、いると安心できるから陽だまりなんだと思う。でも今は、僕達を支える為に自ら危険を省みずに頑張る未来を僕は尊敬してる。それこそ、未来がら水着姿でなくても関係ないよ?でも、見せてくれたら僕は嬉しいな」
「なんだ。心配しすぎだったんだ。じゃあ勇君は私の水着をよーく見てね?」
そう言ってパーカーを脱ぎ捨てた未来の水着は、目を奪われる程綺麗な白だった。
「………ごめん。あまりの魅力に言葉を失ってた。未来の姿と白の水着がすごく似合ってたから」
「ああ♥️嬉しい♥️勇君にそんなこと言われたら火照っちゃう♥️」
未来は体の熱を冷ます為に急いで水に飛び込んだ。なんかすごいな………女性って。
「あら?旦那サマも女性の魅力に気づきましたか?変わりましたね。マスターの時はあんなに言葉を濁したにのに」
「そりゃあね。これだけ多くの女性に好意を向けられて気付かない鈍感でいるつもりは僕にはないからさ。
ガリィだってそっちの方が良いだろう?」
「流石は旦那サマですねぇ!ガリィちゃんも嬉しいですよ!ところで、いつから気付いてました?」
「うーん………マリアさんの時には………かな。多分今回のターゲットはマリアさんだろう?」
「お見事です!アイツは前回まあまあでしたので、今回が楽しみだったんですよ!」
「なら、楽しんで来なよ?多分覚悟を決めたマリアさんは、ミカちゃんにすら匹敵するからさ」
「ええ。存じてますよ?だから楽しみなんですから!」
そう言ってガリィは装者達への襲撃を開始した。
ガリィちゃんが既にプールに忍び込んでいて、勇君と呑気に会話してやがるだとぉ!?オイ主人公!お前やる気無いだろ!
「じゃあ僕の戦闘回増やせよ!」
いや君の戦闘回本当に毎回大変なんだけど……後君自身が戦闘しない発言してたじゃん!
「〈しない〉と〈できない〉は意味あいが変わるだろうがぁ!」
コイツヤバイ奴だった!なんでこんなのが主人公してんの!お前のせいで本章の難易度がハードを通り越してヘルなんだよ!
「キャロルを救う為だよ!」
そういう趣旨でしたね……(諦め)
次回〈抜剣!イグナイトモジュール②〉
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