赤いパンツ野郎のトランスポーター生活   作:まあぶる

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始まりはいつもカオス


俺ちゃん、ロドスにカチコミに行く。

「今日のお仕事の書類です。確認をお願いします、ドクター」

 

ここはロドス・アイランドの執務室。ロドスのトップであるドクターとCEOのアーミヤが今日もいつものように業務を始めていた。

 

「ああわかった...ん?、今日はエクシア達がくるのか。また騒がしくなりそうだな〜...」

 

「ふふっ、そうですね...あ、そういえばペンギン急便さんのところに新しく人が入ったと言っていましたね。もしかしたら今日、その方も来てくれるかもしれませんよ?」

 

「そうかもな...」

 

バンッ!

 

突然、執務室の扉が勢いよく開いた。

 

「緊急事態だ!ドクター!」

 

入ってきたドーベルマンが開口一番にそう言う。緊急事態だと?

 

「何のトラブルだ!?」

 

「赤い姿の覆面男が単独で突然侵入してきた!」

 

「侵入?まさかレユニオンか!?」

 

「いえ、まさかそんなはずは...とにかくそこへ向かいましょう、ドクター!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

別の時刻、ロドスの入口にて...

 

 

 

「ハロー!ロドスアイランド!」

 

「!?何者だ貴様!!」

 

「俺ちゃんは南極からの使者、スパイダーマッ!このロドスのに春という名のプレゼントをお届けに来た配達人だ!」

 

『ケツ十字キラー!!』

 

《スパイダーストリングスで緊縛プレイといこうぜベイビー!》

 

「さあ、疑いが晴れたところでかわい子ちゃん達の楽園へと案内してもらおうか。」

 

「何をふざけたことを!この男を捕らえるぞ!」

 

「会って早々にずいぶん激しいスキンシップじゃないかレディ?なら俺ちゃんも遠慮なく揉ませ...あ、待って待って腕はそっち側にはアイエエエエエエエエエエエ!!??」

 

 

 

......

 

 

 

少し経って、アーミヤ達が騒ぎの現場へと到着した。

 

「この血の海は...一体...?」

 

現場の惨状にアーミヤは驚愕していた。

 

「来てくれたか、アーミヤ」

 

「二アールさん、どうしてこんな事に...?怪我人や重傷者は?」

 

「いや、怪我人は皆無だ。」

 

死傷者ゼロ?そんなはずは無い、この惨状からして凄まじい衝突が起きているはず...

 

「皆無...?ですがこの血痕の量は...」

 

「それは...あれのせいだろう」

 

二アールはある方向へ指をさす。ドクターたちは彼女のさす方へ視線を向けた。

 

血溜まりの中、そこには1つの生首が転がっていた。

 

「え...あの首だけの死体がか?」

 

ドクターはこの光景から流れてきた情報の不自然さを疑問に思った。

 

あの死体だけでこれほどの血は流れないとは思うが...

 

「だれが死体じゃアホンダラァ!」

 

「うわ喋った!?」

 

「生きてるんだから当たり前でしょうが!」

 

いや首が飛んだら死ぬよ!普通は!

 

目の前のホラー過ぎる光景にドクターは最初こそ混乱したものの、すぐに落ち着きを取り戻して生首の男に質問を開始する。

 

「お前は...何者だ?」

 

「俺ちゃんはデッドプール改めヘッドプール。」

 

「そうか...あー、質問をしていいか?」

 

「待った!質問をする前に俺ちゃんの頼みを聞いてくれ!」

 

「...ああわかった、頼みとはいったいなんだ?」

 

「あそこの調理されてチタタプみたいになってる胴体に、俺ちゃんを持っていってくれないか?」

 

「え...ああ、あれか」

 

血に紛れているが、よく見るとそこには身体らしき固形物があった。穴あきチーズのごとく銃弾やら何やらで蜂の巣になっているようだが...

 

ドクターはデッドプールの指示通り頭を体へと繋ぐように置くと、たちまちに回復して元気そうに立ち上がった。

 

「俺ちゃん復活!」

 

「まさかここまで急速に再生するとは...いったいどんな肉体なんだ...?」

 

入ってくる情報が多すぎてもはや訳が分からない。

 

「いやーしかし…あの槍オペレーター、なかなかいい突きだった」

 

『ケツにどデカいのが突き刺さってたな』

 

銃弾とはまた違う感触だったそうで、「あれはすごいぜ?俺ちゃんですら未知の世界への扉を危うく開きかけた」とウェイドは後にそう証言していた。

 

「あなたは...結局何者なんですか?」

 

「お、初めましてだなロバのお嬢ちゃん。」

 

「ロバじゃありません!私はアーミヤです!」

 

「うん、知ってる」

 

『アプリ起動前に死ぬほど顔を見てるしな』

 

「それで何者かって質問だが、入った時に言ったはずだぜ?南極から来た配達人だってな」

 

南極から来た配達人...配達人?

 

「もしかして...ペンギン急便の方、ですか?」

 

「Exactly!ペンギン急便所属のウェイド・ウィルソン!またの名をデッドプールだ!DPって呼んで?」

 

高らかにウェイドは自分の名前を名乗った。

 

ペンギン急便の新しいメンバーって、まさか、この人なんですか...?

 

 

 

 

 

 

 

 

「アッハハハハ!荷物を運び終えるまで自由にしてていいよって言ったけど、まさかロドスに入ってドンパチやってるだなんてね!」

 

「ああ、盛大に歓迎してもらえたぜ」

 

『最悪な方向でな』

 

ウェイドは騒動が原因で一時拘束されていたが、運良くエクシア達が通りかかったおかげで身元が証明され、無事(?)

釈放された。

 

そして現在、彼らはロドスの食堂で昼食を済ませている。

 

「ウェイド、たしか身分証は作ったはずだよね?それを見せればよかったんじゃないの?」

 

「あー、それなら俺ちゃんの宝物保管箱にしまって置いてあるぜ?」

 

『ウェイドお手製のな』

 

「それじゃ身分証の意味が無いんじゃ...?」

 

ウェイドの発言にソラがツッコミを入れた。

 

「ヒーローはひと目見ただけですぐにわかるもんさ、証明書なんて必要ねぇ!」

 

「意味がわかりませんよ!とにかく今後同じことが起こらないように身分証はちゃんと持っておいてください!」

 

 

 

 

 

 

ロドスでの一日目はいつも通り波乱から始まったようだ。

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