今回は文章短め
やあ、ウェイドだ。
ひと騒ぎやったあと、俺は縄で縛られてミノムシのように吊るされていた。
そこに偶然にも通りかかったエクシア達のおかげで身の潔白(笑)が証明されて、運良く解放された。そしてその後に彼女達と食事をとった。ここまでが前回のあらすじだ。
ん?今はどうしてるのかって?
「いい加減に診察用の服に着がえてください!」
「えー?ヤダよ、キャラクター性捨てるとか主人公に有るまじき行為だぜ?」
「意味が分かりませんよ!それを着てくれないと検査が出来ないんですから!」
美少女達に囲まれながら健康診断を受けてるんだ、羨ましいだろ?
残念ながら俺にとっては最悪だけどな。
「そもそも死ねないんだから健康もクソもないだろ?」
「その体質の原因を知るために検査をするんです!」
こんな調子でウェイドと医療オペレーターは10分以上格闘を続けていた。だが、その光景を見て流石に煮えを切らしたケルシーの登場によって状況が変わった。
「早くしてもらえるか、デッドプール。そのふざけたマスクを外すだけのことをどうしてそこまで拒む?」
「ヒーローには深い闇や、悲しい過去を背負っているもんだぜ先生?」
「そうか、だがそれはロドスの誰もが同じだ。そうと分かれば早く脱げ、時間の無駄だ。」
「やなこった!」
なんとも無駄に意志の固い奴だ。そうと決まれば...
「よし、そいつを拘束しろ」
「了解!」
どこからともなく現れた屈強な体の男達がウェイドを抑えつけた。
「オイオイマジすか!?もしかして俺ちゃん掘られる?悪いがそっちの気は無いぜ!?」
「安心しろ、着替えて貰うだけだ」
「助けてひろしいいいいいいい!!!!!...」
「...うーむ...これは色々予想外だな、まさかこのような酷い肉体だとは」
「無理やり乱暴しておいて酷い言われようだな、俺も流石にキレるよ?」
「それは自業自得だろう?それよりもだ...」
モニターにある検査結果が映し出される。ウェイドの肉体に関してだ。全身を覆うように異常を示す反応がある。
「全身が癌細胞に侵食されている。表面だけでは無い、内臓、それどころか脳すらもだ。」
「ああ、おかげで俺の顔はご覧の通りのイケメンだ。」
「そうだな、腐ったアボカドみたいだ」
「ありがとよ。それで?何か質問でもあるのか?」
ケルシーはモニターの画像を切り替える、今度はウェイドの肉体のデータを数値化した資料のようだ。
「お前の体は恐ろしいほどの再生能力を備えている。それは恐らく全身の癌細胞が関係しているのだろう。ウェイド、その肉体はお前が産まれた時からそうだったのか?」
「いいや、今よりもっとハンサムだったさ。女を好きに選べるくらいにはな」
「なら、なぜ今のようになったのか教えて貰えるか?」
「...ああ、いいぜ。教えてやるよ。あの真っ赤なスーツにケツを押し込む前の感動の秘話をな...」