マブラヴ オルタネイティヴ episode HAGAKURE 作:不屈闘志
1958年、米国の探査衛星ヴァイキング1号が火星で生物を発見し、世界中が驚きとこれからの躍進に満ち溢れた。
その後、この生物が知的生命体である可能性を考え、コミュニケーションを模索するオルタネイティブⅠが発動。
しかし、1967年国際恒久月面基地『プラトー1』の地質探査チームが、火星の生命体と同種の存在を発見し、殺害されるサクロボスコ事件が発生する。
その生物が人類に対して敵意を持つことがわかり、それを駆逐するため、第一次月面戦争が勃発。
そして、人類はその異星起源種をBETA:Beings of the Extra Terrestrial origin which is Adversary of human race――『人類に敵対的な地球外起源生命』と命名した。
月面戦争が終わらぬなか、1973年についに地球上の中国新疆ウイグル自治区喀什(カシュガル)にBETAの着陸ユニットが落下した。
それを皮切りに、人類は団結も出来ぬままBETAに敗北を重ね、人口を十数億人に減らし、世界に20以上ものBETAの巣、『ハイヴ』を作られてしまう。
そして2001年、後約十年で人類は滅ぼされるところまで追い詰められた。
2001年10月22日、平和な日本で幼なじみや同級生に囲まれ、騒がしいながらも、楽しい日々を過ごしていた白銀武は、唐突にこの世界に召喚された。
混乱する武だが、前の世界にも存在した香月夕呼の計らいで、横浜基地衛士訓練学校の第207衛士訓練部隊に入隊する。初めは慣れない軍生活で泣き言ばかりだったが、前の世界と瓜二つなこの世界のヒロイン達と交流を深めるうちに徐々に衛士としての自覚に目覚めていく。
しかし、オルタネイティブⅤという選ばれた10万人が地球を捨て、他の星に移住するという極秘計画が発動してしまう。そして数年後、ついに人類はBETAに滅ぼされてしまう。
2001年10月22日、白銀武は人類がBETAに敗北した世界から、再度この時間に数々の戦闘を経験した記憶と身体ごと召喚される。
BETAに滅ぼされた未来を変えるには、香月夕呼が提唱するオルタネイティブⅣを成功させるしかない。そう踏んだ武は、スパイと疑う夕呼に自分の事情をすべて話し、前回と同じ横浜基地衛士訓練学校に再び入隊する。
数々の経験により、順調に軍生活を送る白銀は、前の世界の記憶から11月11日に佐渡島ハイヴから、BETAが新潟に上陸することを夕呼に話す。いまだ半信半疑の夕呼だが、自分の直属の部下達である特殊任務部隊A-01、伊隅ヴァルキリーズを現地に出向させた。
2001年11月11日
新潟県海岸部06時20分
オルタネイティブⅣのための特殊任務部隊A-01、伊隅ヴァルキリーズは、直属の上司である国連横浜基地副指令の香月夕呼が命令した、佐渡島監視任務を隠れ蓑にしたある作戦を実行しようとしていた。
それは、BETA捕獲作戦である。
何を考えてどんな行動を取るか人類には謎とされているBETAが、佐渡島ハイヴから本日早朝に新潟へ攻めてくる。そんな夕呼からの指令を拝命した隊員たちは、戦術機に乗りながらもやはり半信半疑だった。
海岸が見える岩場に国連所属の最新機種である第三世代型戦術機『不知火』が十数機待機している。
その中の一機の操縦席に座る二十歳にもなっていない薄緑のロングの髪型の少女、風間 祷子少尉が訝しげに回線越しに問うた。
「大尉……本当に奴らは来るんでしょうか」
それに毅然と答えるは、茶髪のショートカットの二十歳前半ながらこのヴァルキリーズの隊長である伊隅みちる大尉。
「さあな?だが副司令の言葉だ。我々は信じるしかあるまい。」
「そうそう、あたし達は与えられた任務をこなすだけーーーーっと?」
隊長に同調するように明るく答えたのは、この隊のムードメーカーでもある二十歳の水色の髪のポニーテールの女性、副隊長の速瀬水月中尉だが、その言葉が言い終わらないうちに
ドォォォン!
会話を中断するが如く、すぐ近くで銃撃と砲撃の音が聞こえた。海岸からは、一瞬で撃墜されたと思われる戦術機の黒煙が上がり始める。
香月副指令が予言したように、本当にこの時、この場所でBETAが攻めてきたのだ。
それを確認した伊隅が各隊員に叫ぶ。
「ーーーどうやら手ぶらで帰らずに済みそうだ。全機出撃!」
物事のすべてには、ある限界点があり、そこに達した時、あらゆる要素が崩壊へと連鎖する。
その世界には怨念が渦巻いていた。
人類が他の星の生物に食い殺され続けて約30年、生者が死者の数を数えるのを辞めた時、殺された怨霊が成仏することなく世界中をさ迷っていた。
やがてその怨みの念が地球という枠の臨海点に達したその時、風船が破裂するかのように空間は破れ、他の世界への道が開かれる。
怨霊は、その思いを受信する能力がある鎧とその主人を藁をも掴むように、自分の世界に率いれた。
そして……
亡年亡月亡日
いつかどこかの国
ズドォーン!
眠れる戦士の部屋に地震と間違えるかのような何かの墜落音が発生し、生ける鎧が目を覚ます。
ヴヴヴヴヴヴ!
『起きろ覚悟!何者かによる襲撃だ。これは、20m近い何かが直上に墜落した音だ。それに加え、何か巨大な物が疾走している振動もする。これはすごい数だぞ。百は軽く越えている!』
頭の中で響く念波でしゃべる鎧の声。
いつから冷凍が解かれたのか、戦士にはわからない。体にはそれを確かめるための氷が、一片足りともついてはいないからだ。
しかし、そんなことは気にせず先程の振動で鎧と共に覚醒した戦士は、いつまでも開かない装置の蓋を時間を惜しむべく内側から素手で叩き壊し、地に降り立った。
戦士の名は覚悟。
来たるべき戦いのために眠りについていた牙なきものの剣である。
「確かに、この振動はただ事ではない!行くぞっ零!瞬着!」
その声を発した瞬間、装置横に待機していた二輪車に積まれた鋼鉄の学生鞄が開く。
ガバラッ!
中から出現した鋼鉄の装甲群と高分子筋繊維が、閃光の中で生き物が如く葉隠覚悟を覆い尽くす。三千の英霊に選ばれし者のみ着装を許されるこの強化服こそ、最強の「矛」と最強の「盾」を同時に併せ持つ強化外骨格『零』と命名された鎧である。
「覚悟完了!」
覚悟に装着している一瞬の間にも零は、直上の様子を感じていた。
『うっ!、ごぼぉっ!』
『あなたの機体が邪魔でベイルアウトできないぃぃっ!早くどいてよぉぉ!戦車級がくるぅぅ!』
『モニターが死んで……痛い、暗い……う、腕が折れて……うぁ……』
『ーーー感じる!。誰かを悲鳴を挙げているっ!一刻の猶予もないぞ覚悟!』
「了解!覚醒せよっ月狼!」
ブルブルブル!
アオォォーーーーン!
覚悟の声紋信号を瞬時に確認し、エンジンの震えと共に覚醒したのは機械化軍用犬『月狼』(モーントヴォルフ)、主人の言葉を理解でき比類なき忠誠心を持つ、零と並ぶ覚悟の相棒の一人である。
その月狼が起動した瞬間、直上の何者かが方向を変え、進軍している音から部屋の上を掘削し始めるような音に変わった。
『気付かれたか……。』
「零、廊下へ行くぞ。そこで一旦、落ちてくる何者かを迎え撃つ。」
そう言って扉を開ける覚悟だが、
「こ、これはいかなることが……?」
扉を開けた先は、眠る前に通ったはずの廊下ではなく、ただの土の壁に変わっていた。ここは進めぬというように覚悟は振り返り、今まさに突き破られんとしている天井を確認した。よく見ると天井の裂け目から漏れているのも土であり、まるでこの部屋自体がコンテナ状にされ土に埋められたかのようだった。
しかし、覚悟達にはその謎を考えている暇などない。
急いで、月狼に乗り込み唯一の脱出口を仰ぎ見る。
「しからば零、天井が抜けた瞬間、月狼にて外に出る。」
『了解、タイミングを逃すなよ。』
ドガァァァ!
会話が終わると同時に、ついに天井が破壊され、大量の土と砂ぼこりに紛れて全高3m程の何かが大量に落下してくる。
その瞬間、月狼がタイヤに刃のようなスパイクを突出させ、落ちてくるその何かを確認する前に踏み台にし、降り注ぐ土の中上手く地上に飛び出した。
装置の部屋から地上に飛び上がりながら、ぐるりと周りを確認する覚悟と零は驚愕した。
『な、なんだ』
「零、これは一体?!」
2001年11月11日
新潟県中越07時20分
海岸線から後退を始め、中越に戦いの場を移した伊隅ヴァルキリーズは、香月副指令が持たせてくれたすべての酵素を打ち込み、十分な量のBETAを低代謝状態にすることができた。
幸いにもこの時までヴァルキリーズは、後退しながらも一人のKIA(戦死者)を出していなかった。
そして、すべての隊員の酵素剤の残量がゼロになったのを確認すると満を持したように伊隅大尉がヴァルキリー隊に通達する。
「ヴァルキリーズ全機へ。酵素は使い果たした!もう奴らを優しく眠らせる必要はない!まだ起きてるやつを永遠に眠らせろ!」
『了解!』
伊隅ヴァルキリーズの各機は、武器を87式突撃銃に変えて、残った中戦車以下のBETAに36㎜の弾丸を雨霰の如く浴びせ、わずかの間に全滅させる。
伊隅は、確信する。
(よし、このまま行けば全員が生きて帰れる!)
しかし、国連の通信車から同じく伊隅ヴァルキリーズの一人であるピンクの髪のロング、耳横にお下げが二つある涼宮遥中尉から、その希望を遮る通信が入る。
『ヴァルキリーマムよりヴァルキリーズへ。海岸線から、突出した中隊規模のBETAがこちらに進行中、総数約300、先頭には突撃級30、要擊級150、それ以下が100、要塞級2、光線級は認めず、距離5000m接敵まで3分!繰り返す……』
その報告にヴァルキリーズ全員に緊張が走る。
(海岸線の帝国軍がいまだ健在ということは、うち漏らした一部がこちらに来ただけということか……)
現状を冷静に把握した伊隅は、みなの緊張を網膜ディスプレイのバイタルデータで確認し、それを吹き飛ばすように激を飛ばす。
「要塞級が来たということは、敵のしっぽが見えたということだ。光線級はいないし、数も中隊規模、こいつらを倒せば任務終了だ。こんなところで犬死には許さん!わかったな!」
その言葉を聞いた各隊員は、気を引き締めて頷く。
『了解!』
数分後
その後、展開したヴァルキリーズは、遠隔から銃を浴びせ、徐々に敵の集団に迫られるが何とか持ちこたえていた。
しかし、要塞級が近づくにつれ戦場は混戦に近くなった。
伊隅は、まずは要塞級を先に殲滅すべく、同じ小隊を組むその他の隊員二人とともに、要塞級を三人がかりで後少しで倒せるところまで追い詰めていた。
そして、その中の一人が勝利を確信するように、関節の接合部に狙いを定めた。
(よし、今だ!)
ビー!ビー!ビー!
後少しで、継ぎ目に74式近接戦闘長刀を打ち込めそうな瞬間、機体に警告音が響く。それは自分の機体の飛行機能の不備を知らせる音だった。
「ジャンプユニットがこんな時に!バランスが!」
空中で姿勢を崩す戦術機の肩部に、本来なら避けられるはずの要塞級の衝角腕が激突した。
「きゃぁぁぁ!」
さらに悪いことにその機体は、すぐ近くを飛ぶ仲間の戦術機に直撃し、二機は切りもみしながらも50m程離れた先に折り重なるように墜落した。
「嘘でしょ……」
要擊級を複数相手していた速瀬を隊長とした小隊だが、その中の一機の戦術機が、先程の二機の惨状に衝撃を受けて一瞬の間硬直してしまう。
「止まるなぁ!」
隊長である速瀬が叫び、我に返るが、要撃級はそれを見逃さず、固い衝角の腕でその機体を吹き飛ばした。
「うぁぁぁっ!」
吹き飛ばされた機体は無惨にひしゃげ、地面に伏せるように倒れそのまま動く様子はない。
「うぁ、ごぼっ!」
中の少女が血を吐きながら悶絶する。
吹き飛ばされた三機を見た伊隅は、即座に命令を下す。
「速瀬!風間!そいつにBETAを近づけさせるな。私は重なってる二機を守る!」
「「了解!」」
小隊の仲間を倒した要擊級を即座に撃ち殺すと、速瀬機と風間機は倒された機体を守るように立ちはだかり銃を打つ。
伊隅は、倒れた機体に乗っている三人のバイタルを調べた。全員がまだ辛うじてだが生きている。
(ケガを負っているが、まだ生きている!
けれど、早くあの二機を助けなければ間に合わない!)
推進材をフルに回して、重なりあった二機に近づこうとする伊隅機。
しかし、それを邪魔するかのように二人を吹き飛ばした要塞級が立ちふさがる。
「どけぇぇっ!」
36㎜の弾丸を浴びせるが、装甲が厚い要塞級は継ぎ目を狙わなければほぼ無意味だ。
速瀬の小隊は、倒れた仲間を守るため大量の要擊級の相手、他の小隊も残った突撃級やもう一匹の要塞級に苦戦し、駆けつける暇はない。
伊隅の焦る気持ちと裏腹に時間が過ぎてゆく。
要塞級の衝角腕に吹き飛ばされた戦術機は、衝角腕から出る溶解液に肩部を溶かされていたが、肩部が仲間の戦術機とぶつかった瞬間に外れ、幸いにも胴体は無事であった。
しかし、ぶつかった衝撃ですべての機能が停止し、モニターの光もなく操縦席は暗闇になっていた。
まだ十代後半の少女の衛士は、他の戦術機にぶつかり墜落する瞬間に本能で右手で体を庇い、無惨にも右腕の指がほとんど折れ、右上腕部も解放骨折していた。その上、頭からも血を流し、残った左手で顔をしかめながら内臓を押さえている、重要臓器のどこかが破裂しているかもしれない。
その暗闇の中、下敷きにされた戦術機から、通信機能も失われたこちらの戦術機に対して、外部のスピーカーから同じ若い少女の悲鳴にも似た声が流れる。
「あなたの機体が邪魔でベイルアウト(緊急脱出)できないぃぃっ!早くどいてよぉぉ!戦車級がくるぅぅ!」
塞いでいる機体に乗る少女はそれに答えることができずに呻くのみ。
「モニターが死んで……痛い、暗い……う、腕が折れて……うぁ……」
下敷きになった戦術機を駆る同じく十代後半の少女の衛士は、幸いにもケガをしていなかったがパニックを起こしていた。
本来なら戦術機が撃墜された時は、89式機械化歩兵装甲を纏い、機体から脱出するのが衛士のセオリーである。
しかし、落下の衝撃で自分の機体が歪み、装甲が纏えずさらに、上に重なる戦術機が脱出口をしっかりと塞いでおり、唯一出来たのがヘルメットを装着したことのみで、その状態で機内に閉じ込められていた。
下敷きにされた少女がいる操縦席には、次々と『搭乗員脱出勧告』『敵生体接触勧告』などあらゆる警告を告げるアラームが鳴り響き、自分がいる場所が操縦席からただの棺桶に変わったと確信した。ゆえに何分か後の自分の運命を想像し、パニック状態に陥ったのだ。
隊長である伊隅は、普通なら落ち着かせるために遠隔で鎮静剤を打つところだが、要塞級の相手でパニックと分かっていながらも打つ暇がない。
ちなみに戦術機の衛士が、BETAとの戦闘で殺害されるパターンは光線級のレーザー照射、突撃級の激突など色々あるが、一番恐れているのが戦車級に生きたまま食い殺されることである。
その恐ろしさは、衛士訓練学校の授業で徹底的に刷り込まされる。
死を覚悟し心技体を鍛えている衛士も、撃墜され強化外骨格も使えず、何の武器もない状態で、戦車級が目の前に来れば、男女関係なく泣き叫び、無駄と知っていながら他の仲間に助けをこう。
例え、中途半端な武器を持っていたとしても、敵を倒すために使わず自殺を選んでしまう程、すべての衛士がこの状態になることを恐れているのだ。
そして、BETAが襲う序列で一番高いものは、高性能AIと人を搭載する戦術機である。
例外に漏れず、全高が3m程の人間に似た歯を持つ赤い蜘蛛のような戦車級が、角砂糖にむらがる蟻のごとく、重なっている二機のまだ機能が死んでいない下に位置する戦術機に群がり始めた。
自分の乗っている機体が食われる様子を、モニター越しではなく直に音と振動で感じ始めた少女の衛士は、数分前よりさらに錯乱し始めた。ヴァルキリーズの中においても目立つ可憐な顔が、恐怖で醜く歪み、涙と鼻水にまみれ、さらに衛士強化装備の中に排泄物を漏らしている。しかし、そんな普段の自分にあるまじき醜い姿を客観的に見る余裕はなく、操縦席の壁を指が折れる程殴り、気が触れたように叫ぶ。
「もうすぐ食い破られるぅ!死にたくない!誰かぁ開けてぇぇ!」
外部スピーカーと通信から仲間の悲鳴が聞こえてもどうすることもできない。
「くそぉぉぉぉ!」
苦しそうに叫ぶ隊長である伊隅と伊隅ヴァルキリーズの面々は、その思いと裏腹にもうあの少女を助けられないことを苦しげに悟った。
その最中、撃墜された二機にたかる戦車級以外の二機周辺のBETAがある一点に集中し、何かを地中から掘り出す不可解な行動をし始めていた。しかし、今食われんとする仲間に意識が向き、伊隅ヴァルキリーズや通信車の涼宮遥でさえこのことに気づかない。
「痛いぃぃ!助けてぇぇ!隊長ぉぉぉ!お母さぁぁんっ!」
やがて、少女は錯乱した悲鳴をあげながら戦車級の手によってついに操縦席から引き剥がされた。断末魔の悲鳴を挙げている少女の体は、戦車級によって、ヴァルキリーズの面々にこれから始まる惨状を見せつけるかのように高く引っ張り掲げられ、後数秒で戦車級同士で争うように腕や、足を引きちぎられる。
その時であった。
ドガァァァァァァ!
少女の無惨な最後を看取るヴァルキリーズの視界を遮るが如く、真っ黒な鱗のようなバイクが地中から飛び出し空に舞い上がった。それに乗車しているのは、生☆七と掘られた鋼鉄のヘルメットを被り、ボンテージと装甲が合体したような黒い服を纏った者。
その者は空中に滞空している一瞬でバイクから離れ、背中から戦術機の推進剤のようなものを噴射し、少女を食らおうとしている戦車級目掛けて蹴りの格好で直進した。その速度は、戦術機など比べ物にならない。
ドグチャァ!
少女を食らおうとしていた数体の戦車級は、超スピードで迫る黒い流星のような蹴りを食らいあっけなくミンチと化す。そして、手足を掴むものはいなくなり、重力に引かれ落ちていく少女をその者は優しくキャッチした。
肩の脱臼や、両足の圧迫骨折の痛みを忘れ、腕の中に抱かれる少女は、その者に問うた。
「あ、あなたは……」
「これは君を守る鎧『零』だ。」
その優しい声を聞いた少女は今までの緊張から解放されたかのように、戦闘中にもかかわらず眠るように気絶した。
戦場の敵、味方が注目するなか、正義のマフラーがこの世界にもたなびく。
オルタネイティブの世界に正義降臨。
漫画の新潟防衛戦の記述が少ないです。
光線級まで含めたBETAをどうやってあんなに捕まえられたのだろう?
酵素の打ち込み銃ってあるのかな?
捕獲の様子は、完全に想像で書いてます。
本来なら死ぬ二人と重症の一人は、wikiを見てもデータがないので分かりにくいですがただの少女になりました。
戦術機の戦闘と故障の描写、無理矢理感すごく出てますね。設定を無視しまくりです。
もっと文章が上手くなりたい。