プリコネ小話   作:黒巛清流

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ちぇるがちぇるちぇるしてたらちぇるがちぇるってちぇる~んして
ちぇるがちぇるちぇるでちぇるちぇるするお話です。


チエルがカルミナのライブで騎士くんとばったり会う話

「それじゃーちょっと休憩! またお昼からね!」

 

とある日の昼下、ユウキはカルミナのライブ会場で警備員をしていた。

と、言ってもちゃんとした警備員はいるし言ってしまえはノゾミの計らいでライブを見て行って欲しいということで招待されたというわけである。まぁユウキは素直に警備員の腕章をつけて真面目に観客側を見回っているわけではあるが。

 

「はぁ…マジしゅき…尊い…」

 

そんな中、観客席の一つに見知った顔を見つけた。聖テレサ女学院のチエルである。そういえば前にカルミナが好きとか言っていた気がする。ハンカチで涙をぬぐいながら何かぶつぶつと言いながらノゾミ達が立ち去った後のライブステージを眺めていた。

 

【チエル…?】

 

「でゅふっ!? せせ、先輩!? なんでここに!?」

 

声をかけるとチエルは肩を跳ねさせこちらを向く。ユウキが警備員の腕章を見せるとチエルは驚いた反応を見せ、何度もユウキと腕章へ視線を行き来する。

 

「え、マジですか!? 先輩が警備員!? こういうのって普通の依頼でも出ませんしどこかの警備ギルドに直接依頼が来るんじゃありませんでしたっけ!? なんで先輩が!?」

 

ユウキがノゾミと知り合いだということを伝えるとチエルは小ばかにしたようにぷぷぷと笑った。どうやら全く信じていないようでそのままユウキの肩を叩く。

 

「そんなことあり得るわけないじゃないですか~バイト配達員の先輩がどうやったらカルミナと知り合うことが出来るんですか~。そういう嘘はいけませんよ、どうせよく後ろにいる後方彼氏面みたいに自称警備員なんですよね?」

 

ユウキはふと顎に手を当てて考える、実際に知り合いではあるのだがどうしたら信じてもらえるのだろうか? と、そういえばノゾミにお昼の休憩の時に来て欲しいと言われていた気がする。

チエルも連れて行っていいのだろうか? と考える、がノゾミなら許してもらえると思いなおしチエルに声をかける。

 

「え? 一緒に行こうってそんなの警備員に止められる…って先輩!? なんでこんな時だけ強引なんですか!? えっ、ちょっと本当に怒られますって先輩!!!」

 

そのままチエルを控室の方まで引きずっていくと控室へと行く通路に屈強な警備員が二人立っており、二人はユウキの姿を視認するとユウキの方へと視線を向けた。ゆったりとしながらも威圧感のある動きにチエルはもはや顔を青ざめさせておりぷるぷると震えていた。すると警備員はにこやかな笑みを浮かべながら敬礼をする。

 

「ユウキさんお疲れ様です。控室はこの奥ですぜぇ」

「失礼。あの、後ろの方はどちら様で?」

 

【友達だよ】

 

「そうですかい、一応怪しいものを持っていないかここを通ってくだせぇ」

「ユウキさんのお友達でしたら大丈夫でしょうけど一応お願いします」

「えっ? えっ? ええっ!? ま、マジだったんですか!? 前の女友達の時みたいにマジだったって…あぁっ、先輩は嘘とか見栄が張れるタイプじゃなかったちぇる~っ!」

 

目をぐるぐると回転させながら言葉が変になっていくチエルを横目に危険な物を持ってないかを検査するゲートをくぐり抜けて控室前に到着する。表には『カルミナ様』と書かれている。

ユウキがノックしようと手を掲げると何かをチエルにその手を押さえられた。思ったよりも強い力で抑えられており、思いっきりまくしたてられた。

 

「いやいやいやいやっ! よくそんなためらいもなくノックできますね!? あのカルミナですよ!? ツムギちゃんもいるんですよ!? アイドルですよ!?」

 

とりあえずチエルが言っているがユウキはノックした。

 

「ためらいなぁ~っ!?」

 

中からどうぞーという声が聞こえたのでユウキは扉を開け。逃げようとしているチエルを連れ込む。後ろから意外と力が強いという声が聞こえるが無視して部屋に入ると休憩に入るために着替えたのかラフな格好をしているカルミナの面子がおり、ノゾミがユウキへと近づいてきた。

 

「ユウキ君いらっしゃい、私達のライブ見てくれたっ?」

 

ちゃんと警備もちゃんとしていたことも伝えてライブを見ていたことも伝えるとノゾミは嬉しそうに声を上げた。もはや溶けかけているチエルははわわと声を上げながらユウキの後ろに隠れている。

ノゾミはユウキの後ろをのぞき込むようにチエルを見る。

 

「ところでその後ろの子は誰なの?」

「あ…え…えっと…先輩の…後輩の……ち、チエルです…!」

 

いつもとは違う消極的な態度、ユウキは違和感を覚えるが気にせずノゾミと会話をしていると後ろにいるチエルが一方向に視線を送り続ける。その視線の先を追うとツムギが衣装の再確認をしていた。

そういえば以前ツムギのことを凄く語っていたような気がする。好きなのだろうか。

 

【いつものはやらないの?】

「いつものってなにかあるの?」

「せせせせ先輩!? そんなこと言えませんよ!? 何考えているんですか!? ノゾミちゃんに何教えているんですか!?」

 

そんなノゾミにちぇる~ん☆ を教えてみた。後ろでチエルが言語にならない奇声を発しながら止めようとユウキの肩をバシバシ叩いたがユウキは気にせずノゾミに教えてついでに近くに来たツムギにも教えてみた。

 

「こうかな? ちぇる~ん♪」

「ぱひゅあっ!? せせせ先輩っ! いま、いまノゾミちゃんがちぇる~んって! ちぇる~んってしました!!! 可愛い! すごい!」

 

叩かれ続けた肩がそろそろ痛みを発してきたがユウキはにこやかにツムギに視線を向けた。ツムギはノゾミにやってみようよ言われているけど。やはりちぇるるのは恥ずかしいのか、やろうとはしない。

そんなツムギはチエルはチラッと見た。やはりファンとしては一番の推しのも見てみたくはある、でもそんなことを面と向かって言えるはずもない。だが見たい、そんなことを思いもんもんとしていたが空気が読めない赤ちゃんなのがこの主人公。

 

【チエル、ツムギのファンみたいだからやってくれない?】

「ぴっ!?」

 

その言葉にチエルが変な声を上げ、ツムギがユウキを睨むようなあきれるような視線を向けた。そしてちいさくため息を吐くとじとーっとした目を向けて呟く。

 

「別に騎士さんがお願いしたからやるんじゃないんですからね。ファンの方のためにやるんですからね!」

 

すると数回深呼吸をして覚悟を決めたのか左手を構えた。

チエルもごくりと息を飲み、ツムギを見つめる。

 

「ち……ちぇ……ちぇる~ん☆っ!」

 

額から恥ずかしいのか汗を浮かばせながらも普段頑張り屋さんなツムギは全力でポーズを取った、舌まで出して中々の再現度である。

これはチエルも嬉しいだろうとチエルの方をユウキが向くとチエルは無表情で立っていた。一瞬嬉しくなかったのかと少し悲しそうな顔をしたがチエルはそのまま涙を流し、固まったまま後ろに倒れた。

バタンと大きな音を立てながら倒れた姿にユウキ達は急いで駆け寄るがチエルはそのままぽつりと呟いた。

 

「もう……死んでもいいです……一生……心に刻み込みます」

 

もうキャラ崩壊というレベルではないが本当にうれしかったのだろう、腕を胸に抱いてひたすら涙を流し続けている。そんなに嬉しいなら記録に残しておけばよかったな……とユウキはぽつりと呟くとトントンと肩を叩かれた、振り向くとそこにはチカが立っており手には録画盤という所謂カメラを手に持っていた。

 

「い、一応撮っておきました…けど」

 

そんなチカにユウキとノゾミはサムズアップを送った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あの…先輩、今日は本当にありがとうございました…マジで嬉しいです…」

【それはよかった】

 

先ほどから涙を流し続けているチエルに大丈夫か聞くが先ほどから胸に抱えたツムギのちぇる~んと最後にカルミナ全員で取った録画盤を命のように大事に持っているのでかなり嬉しかったのだろう。

そのままいつもと違うチエルを見ながらも嬉しそうでよかったとユウキは笑った。

 

 

 

 

「あ、先輩おはちぇるーん☆ 今日も配達のバイトですか?」

【おはよう】

 

数日後、ユウキがカフェで席に座っていると空いている三つの席の一つにチエルが座ってそのまま注文していた。今日は配達の仕事ではなく休日なので普通にカフェにいることを伝えるとチエルはさらに言葉を続ける。

 

「え、ということは先輩は一人でカフェですか? よかったら一緒に遊んであげましょうか?」

【今日は人を待ってる】

「え、先輩また女の子と遊ぶ約束してるんですか? いい加減刺されますよ本当にそれに先輩は…」

「あら、もしかしてチエル? 久しぶりね!」

「…ッ!? この耳に残る幸せな声は…!」

 

チエルが勢いよく振り返るとそこにはなんとノゾミとツムギの姿が、なんとユウキが待ち合わせをしていた相手はノゾミなのであった、そしてノゾミがツムギを連れてきてもいいかと言ってきたのでユウキは了承し、今日集まったというわけである。ユウキの対面に座っていたチエルの両サイドに二人が座る、カルミナサンドを唐突に受けてしまったチエルはだらしない顔になってしまっており変な声が漏れ出ている。

 

「でゅふふ…私服のツムギちゃんとノゾミちゃん尊い…至福…」

【この後服を身に行くらしいけどチエルも来る?】

「良いわね! ツムギに服を選んでもらいましょっ」

「ヴェアアアアアアアア!? つつつツムギちゃんに…? い、いいんですか…?」

 

(`0言0́)な顔をしたチエルはツムギの方へと顔を向けた、ツムギは頬を赤らめながら髪を指をくるくる巻きながら恥ずかしそうに呟く。

 

「べ、別にいいわよ…でもやるからには可愛くするからね!!」

 

その言葉にまたチエルが倒れたのは言うまでもないだろう。




オチが少し弱い感じがする…くっ、あまり詳しくないキャラを描くのは難しい…
そしてこれは本当にたまに更新する感じなので何時更新するかは本当に未定です。
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