翌日
残しておいたサドラがアリーナから回収されていく。運搬係が地下のラボのような場所へ持っていく。俺はそれを追跡し、情報を得ようと試みている。が、正直潜入がうまくいくかどうか……
「おい。」
「チッ……バレたか。」
速攻で千冬姉が背後に現れ、潜入しようとしたのもバレた……。
「はぁ…、お前に聞きたいこともある。着いてこい。」
「あぁ。」
どうやら助かったようだ。俺は千冬姉についていき、地下施設へ行くことに成功した。
地下ラボ
地下のラボには俺が昨日機能停止させたサドラの形をした兵器が横たわっていた。
「さて、一夏……こいつは一体何だ?」
「岩石怪獣サドラ、ウルトラシリーズに出てくる怪獣を模した兵器……だと推測されている。」
「はい。織斑君の言う通り、これは兵器であると定義して問題ないでしょう。ISコアは搭載されていません。ロボット兵器というのが妥当かと思われます。ただ兵器と呼称こそしますが、武装面に関しては貧弱そのものです。おそらくは、あの霧で敵を惑わせつつ数の暴力で、って感じですかね。」
「でしょうね。まぁ、5体も居ればかなり濃い霧が生まれるでしょう。あの霧…ジャミング効果なんかは見られましたか?」
「え、えぇ。レーダー類に異常は見られました。ですが、アリーナに居た選手は撤退していましたので、残念ながらISのハイパーセンサーにまで異常があったかは不明です。」
「そうですか…。で、これは一体どこで作られたモノなんでしょうか。」
「それも現段階では不明です。」
「で、お前はなんでこいつが来たことを察知していた……いや、そもそも何故あんな音声を用意していた?」
「この兵器、妙じゃないか?あたかもあの日、あの時間に、クラス対抗戦があることを知っていたかのように現れた。つまり、学園内に犯罪組織に繋がっている可能性があるってことだ……そしてその犯罪組織は……俺の復讐の相手である可能性が非常に高い。その為には……っ!」
俺は拳から血を流していた。無意識に握っていた手に爪が食い込んでいたようだ。
「……そうか。」
「最後にお願いがあります……。」
俺は山田先生と千冬姉に耳打ちをし、ラボを後にした。
織斑一夏、織斑千冬、山田真耶。地下のラボに入って行った3人が、出ていったのを見計らって、中に潜入する。目的はサドラの暴走に見せかけた自爆による証拠隠滅。
私は大量のコードに繋がれ横たわっている兵器に手を伸ばした。その瞬間だった……、大量の光が私を包んだ。
俺が予想した通り、早々に証拠を消しに来たものが現れた。その名は……。