レイン・ミューゼルの尋問から数日後のことだ。
「今日は、転校生を紹介します。それも2名です。だは、自己紹介をお願いします。」
また、転校生か。この学園転校生多すぎだろ…。入りが激しいと疑いの目を向けなければいけない人物が多くなるから困る。
「はい、フランスから来ました。シャルル・デュノアです。ここに、僕と同じ境遇の方が居ると聞いて…「「「「「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」」」」」」…っう。」
ま、予想はしてたわ。しっかり耳塞いでおいて正解だった。
「守ってあげたくなる系の王子様!!」「あどけない感じが良いわ!!」
まぁ、聞く耳を持たないのが正解だろう。とにかく、耳はしばらく塞いでおこう。
「静かにしろ!!次、ボーデヴィッヒ自己紹介を。」
「はっ!!ラウラ・ボーデヴィッヒだ。」
「以上ですか?」
「以上だ!」
「ボーデヴィッヒ、もう少しまともな自己紹介はできんのか。」
千冬姉は頭に手を当てて、呆れるように呟く。
「申し訳ありません、織斑教官!」
「はぁ、ボーデヴィッヒ。ここは軍ではない。それと、ここでは織斑先生だ。」
「ハッ!了解しました!」
「はぁ~。」
流石のブリュンヒルデもため息もつきたくなるようだ。そんな風に観察していると、ボーデヴィッヒとやらがこちらに歩いてくる。
「お前が織斑一夏か?」
「だったらなんだ?」
手を振りかぶっているのが見えたので、ナイトブレードの血溝?部分で受け取める。
「なっ!」
「二人とも席に着け。」
「はい。」「はっ!」
おとなしく席に着いたようだ。
ラウラ・ボーデヴィッヒ。ドイツ軍IS配備特殊部隊
で、なんで早々にビンタされそうになったのか…前に言った通り、織斑千冬は第一回モンドグロッソの優勝者だ。第一回というからには第二回があったということだ。第二回、もちろん前回王者の千冬姉も出場していた…俺も観戦をドイツの会場で行っていた。が、どうやら俺はどこかの国から狙われたのだ。まぁ、前回圧倒的な実力を見せられてビビったのだろう。人質で八百長をさせる気だったんだろう。俺はあえて人目のつかないところへ行き、敵を誘い出し、返り討ちにした。その後、どこからともなくISが3機現れ、俺に向けて銃口を向けてきたので、ヒカリになりそれらも返り討ち。コアを回収後、束さんからの情報で首謀者…と思わしき末端の拘束を廃工場にて行った。が、それが不味かった。どうやら、俺の行方が分からなくなってしまったSPが上に報告、それを聞いてしまった千冬姉が周りの静止を振り切り俺の捜索を行ってしまい…決勝が不戦敗になった。
これが束さんから聞いた情報と俺の当時の行動を合わせた状況情報だ。まぁ、束さんが千冬姉を戻らせるために情報を与えたが、最後まで聞く前に通信を切ってしまったようだ。
その後1年半ほど、何故かドイツでISの教官をしていたらしい。これは俺がツルギになる半年ほど前のことだ。
で、ラウラ・ボーデヴィッヒ……束さんの前情報的には、千冬姉の教え子らしい。……しかし、正規の軍か。テロリストやファントム・タスクとは別の意味で警戒しなくては……。それに軍用ISだ、必要と感じたらコアも……。
被せたくなかったんですが、今回も深海の二人ですね。
まぁ、ラウラと一夏の邂逅、シャルルと一夏の邂逅。諸々の邂逅ってことで。