IS~青き鎧の復讐者~   作:proto

14 / 30
しばらく更新が途絶えてしまい、申し訳ない
ちょいと今後の展開で悩んでおりました。


第十四話 彼らの願い

某所

「そう、ドイツのに仕組んでおいたアレが……上手くいけばツルギをやってくれるかしら…。」

「無理だと思うが…そうだ、アラクネで得られたデータを『ヤツ』に反映しておいたぜ。」

「ありがとうオータム。さて、じゃあまずはドイツの小娘軍人に期待するとしましょう。」

 

 

 

転校生二人が来てから数日、俺は基本部屋に居ないことが多かった。……そういえば、うやむやになってしまっていたが、俺は一人部屋だ。いや、だった。というべきだな。今回転校してきたシャルル・デュノアが男だということで、二人部屋になった。が、アレはどう見ても女だろ。

「はぁ、どうせなにか起こるんだろ……憂鬱だな。」

そんなことを考えながら体裁的に出していた教科書類を仕舞い、教室から出て少ししたくらいだった。大きな音が耳に届いた。

「アリーナの方か!!」

万が一、レイン・ミューゼル奪還の可能性があることを考え、アリーナへと向かった。

 

 

 

 

10分前

アリーナにはセシリア・オルコットと凰鈴音の両名が居た。

「あら?セシリアじゃない?セシリアは特訓?」

「えぇ、今度の学年別トーナメントでしっかりクラスに貢献したいので。」

「そう…。」

「そういう鈴さんは、違いますの?」

「アタシは、体動かしておきたいだけよ。なんか、モヤモヤしっぱなしだし。」

「そうなんですの……何か悩みでも?」

これは煽りではなく、純粋に友人を心配するといったニュアンスのものだ。

「まぁね、ちょっと友人のことでね。」

話に少し触れようとしたタイミングだった。唐突な砲撃が彼女らを襲った。幸い、ISは展開していたので、生身にダメージはなかった。

「「誰(ですの)!?」」

砲撃があった方を向くと、そこには黒い機体が浮いていた。

「フン、イギリスのブルーティアーズに中国の甲龍か……データで見たときの方が強そうだったな。」

「そうですの……では、データが全てではないことを教えて差し上げますわ!!」

「とにかく暴れたかったのよ、ちょうどいいわ!!」

「来い、返り討ちにしてやる!」

2vs1の勝負が始まった

 

 

 

俺がアリーナに到着した時、既にセシリアと鈴はボロボロだった。

「さすがに見てられないな」

俺はピットへと駆け、出口手前でブレードショットを放ち、ボーデヴィッヒを止める。

「誰だ!!」

「感情で動いてる当たり、ファントム・タスクの工作員である可能性は低いな。」

「何をほざいている!!お前も降りて来い!!私と戦え!!」

「お前と戦う理由はない!!!」

俺はアリーナの地面に降り、鈴とセシリアにISの装着を解除するよう促し、二人を回収する。

「ありがとう、一夏。」「ありがとうございます、一夏さん。」

「気にするな。」

セシリアを肩に、鈴を小脇に抱え、アリーナから出ようとする。

「逃がすか!!」

ボーデヴィッヒの機体の肩の砲門から、レールカノンが撃たれる。

「ふっ!!所詮はざk「殺人者になりたいのか?ドイツ軍人」なっ!!」

俺はあの一瞬でナイトになりボーデヴィッヒの背後に回っていた。

「よかったな、未遂で終わって。このことは俺は黙っている。当事者じゃないからな、この二人がどうするかは知らないがな。」

「織斑……一夏ぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああ!!!」

二人を連れ、俺は保健室へ向かった。

 

 

 

 

保健室のベットに二人を寝かせる。

「助かったわ、一夏。」

「えぇ、あのままでは……そう考えるとゾッとしますわ…。」

「気にするな、気まぐれだ……それより二人のIS、どうやらダメージが酷くてな、学年別トーナメントには出れないそうだ。」

「そっか……じゃあ一夏、アタシの願い……アンタに託したわよ!!」

「一夏さん、私の分も、同じクラスメイトとしてお願いしますわ!!!!」

「しゃーない、どの道何処かで戦っておかないとアレは静まりそうにないしな。学校の行事なら、沢山の人間の目がある。アイツも認めざるを得ないだろう……お前らの願い、受け取った。」

俺は保健室から出て、部屋と戻った。

 

 

 

男子同士……という体を崩さないために、ノーノックで部屋のドアを開けた。

「あ、あれ……い、一夏…。」

はぁ、ノックすべきだった。

 

そこには上半身裸……女にしかない、双丘がある状態を見てしまった。

「はぁ、もう知らんぷりできないか…。」

デュノアは慌てて腕で胸を隠した。前述した通り、デュノアたちが転校して来てからは基本的に部屋には居なかった。ミューゼルの尋問もあるが、トレーニングルームで基礎トレーニングも行ったりしていたからだ。

まぁ、普段部屋に居ないから油断していたのか、頭に泡が残っているあたり風呂にでも入っていて、おそらく途中でボディーソープが切れて出てきたのだろう。

「あ、あはは。あのーそのー……。」

「最初から気付いていた、とりあえず風呂に戻れ。」

「う、うん。」

こうしてデュノアは風呂場に引っ込んだ。

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。