IS~青き鎧の復讐者~   作:proto

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本日は一夏の誕生日だそうで、辛い宿命を背負った本作一夏ですが……
きっと希望は……


第十五話 激動の隠者

改めて風呂から上がってきたシャルル・デュノア(仮)と顔を合わせる。

「さて、シャルル・デュノア……いや、これは偽名か。さ、本名を教えてもらおうか。」

「う、うん。僕の本当の名前はシャルロット・デュノア。フランスのIS企業デュノア社社長の……愛人の娘。」

「ほぅ、愛人……不倫か。まぁ、その辺は興味がない。お前の目的は俺の…『コレ』のデータ、と考えていいのか?」

俺は右腕のナイトブレスを見せる。

「う、うん。その通りだよ、まぁ全然部屋に居ないからデータも何にも取れなかった挙句、あんな痴態まで…。」

「事故だ、気にするな。で、お前はどうするんだ?」

「バレたからね、本国に呼び戻されて良くて投獄、最悪……かな。」

「その答えは正しくない。」

「え?」

「俺の質問は『どうなるのか?』では『どうするんだ?』だ。お前の意思を聞いている。」

「どうするって、たかだか愛人の娘風情が何かを選択できるなんて「最後まで諦めず、不可能を可能にする。俺が憧れたヒーローの言葉だ。残念ながら俺は感情に飲まれて、今己が復讐のために生きているが、その言葉を……かつて人との友情を…絆を紡いだ英雄の言葉を、覚えていてくれ。」い、一夏…。」

「さぁ、どうしたい?」

「僕は、自由になりたい!!他には何も望まない、ただ……あの空を自由に羽ばたいていたい……。」

「そうか……これを」

俺は数列が書かれた紙きれを渡した。

「これは?」

「担任の…織斑先生の連絡先だ。そして、生徒会室の所在地だ。俺がしてやれるのはここまでだ。そこ二つなら、何かアクションは起こせると思う。」

「ありがとう……。」

「とりあえず、今日は寝て……後のことは明日考えろ。」

「うん。」

俺は部屋を出て、屋上へ向かった。

 

 

 

 

屋上

「この時間に、強めに気配を出しておけば来てくれると思った。そして来てくれた。」

「………あなたは、何故そんな生き方をしてるの?」

「……別に、俺は俺のために「嘘だ!!」っ!」

某ひぐらしの竜宮のごとき勢いに、俺は言葉を詰まらせた。

「悪いけど、いろいろ調べ上げさせてもらったわ。……とても復讐に走るような人相とは思えない。それに……なぜ、私を殺そうとしない?」

「俺には、君を傷つける理由がない。君が本気で殺そうとしたなら、俺はそれを拒否する資格はない。だから…。」

「そう。……今はそういうことにしておくは…。で、わざわざ呼んだのは?それなりの理由があるんでしょ?」

「あぁ、俺たち個人の関係はひとまず置いておいて…この学園の生徒会長への頼みだ。近々シャルル・デュノア……いやシャルロット・デュノアが訪ねてくると思う。その時は、力を貸してやってくれ。」

「……あなた、そんな風に他人の事を「たまたまだ、同室だってことも手伝ってはいるがな。それじゃ、頼んだぜ。」

俺はそれだけ言い残し、屋上から降りた……あ、「飛び」降りた。

 

 

翌朝のHR

「…そうだ、学年別トーナメントに関して一つ報告がある。」

朝の連絡事項を述べていた千冬姉が思い出したように、言い始めた。

「今回の学年別トーナメントはタッグマッチになる。用紙に二人の名前を書いて提出してくれ、以上だ。」

面倒な結果になった…タッグマッチになってしまうのは誤算だった。しかし、あの二人から託されている…出ないわけにはいかない…誰か居ないか……そうだ!!

「デュノア、悪いが俺と組んでもらえないか?」

「え?あ、うん。良いよ。」

どうやら誘われるとは思っていなかったようだが、引き受けてもらえて助かった。

「じゃあ、用紙はこっちで出しておく。当日はよろしく頼む。」

「うん、よろしく一夏。」

こうして俺はタッグマッチの相手を得た。

 

 

 

放課後

僕は一夏にもらった紙に書かれた階に来ていた。

「ここが生徒会室か」

軽くノックし、「どうぞ~。」という声が聞こえたので

「し、失礼します!!」

と、生徒会室に入った。割といい感じの木製デスクが真正面にあり、そこには扇子を持った人が座っていた。

「待っていたわ、シャルル・デュノア君……いや、シャルロット・デュノアちゃん。」

「なんで、僕の名前を?」

「あぁ、安心して。個人情報は漏洩させないから。それに、あなたの名前は予め聞いていたから。で、どんなお話かしら?」

「えっと、実は僕……かくかくしかじかで…。」

「なるほどね…うーん、虚ちゃん。」

「あとはこちらで動いてみますので、デュノアさん少しお時間ください。それから会長。」

「何、虚ちゃん?」

「お嬢様も今日はお休みください。|《しばらく寝ていないのは知っておりますし、空元気が目に見えてきております》。」

耳打ちは聞こえないけど、どうやら僕のことは何とかしてみてくれるそうだ。

「あの、ありがとうございます!!」

「えぇ、じゃあなにか動きがあったら連絡するわ。」

「デュノアさんは、あまり深く考えすぎずに学園生活を楽しんでください。」

「はい!!えっと、失礼します!!」

僕は生徒会室を退室した。

 

 

 

 

 

2週間後 学年別トーナメント当日

俺は、トーナメントを確認していた。

「まさか一発目から当たるとはね…。」

「ま、手間が省けるだけ楽だがな。」

トーナメント1回戦の相手は…

 

 

 

 

 

VS篠ノ之箒&『ラウラ・ボーデヴィッヒ』

 




第一話のアクセス数が2千を、第二話と三話が千五百を超えました。
これもひとえに、皆様のおかげです。応援ありがとうございます。
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