俺の目の前に立っている色が反転したメビウスキラ―、もといナイトキラーは、おそらく前回の……アラクネとの戦闘データを搭載・学習済みだろう。
サドラの装甲は実際の表皮みたいな素材感だったが、かなり硬めの装甲材を使用してるように見える。
そんなことを考えながら、じわじわと横に回り始める。
「デュワァ!!」
俺はナイトキラーに向けて走りながら、ナイトビームブレードを展開し斬りかかる。
「シャァッ!!デュァ!?」
俺が振るったブレードに対し、ナイトキラーも右腕からブレードを展開しガードしていた。
俺のと同質のビームブレード……しかし、今の技術ではせいぜいレーザー兵器が良い所のはずだ。それとも……人間でなく機械が使用することで安全性を考えなくていいからか?
俺は、ナイトキラーを蹴り飛ばし、一旦距離を取り、ブレードショットを放ち、右腕のビームブレードを展開している箇所を狙ったが、残念ながら腕にピンポイントで命中はしなかったが、それでもボディにはあたった。しかし、そこまでの効果は見受けられない。
そう思った次の瞬間だった、向こうもブレードショットを放ってきた。多少ダメージはあるが、問題ない。
再びビームブレードで攻撃しようとしたが、奴はおもむろに右腕を空に掲げた。
「デュワァ!!」
俺も空にナイトブレスを掲げ、そこに稲妻が走る。ナイトブレスに手を添え、腕をクロスさ……
せようとした瞬間だった。
『一夏ぁぁぁぁあ!!その程度の敵、倒せんでどうする!!それでも男かぁぁぁあ!!』
という大声が響いた。篠ノ之だ。何故このタイミングで……。最悪なのは、その声に反応したかのように、ナイトキラーはそちらに向けてナイトシュートを放とうとしたのだ。
俺は、光線を放つのをやめ、放送室前に急いで飛び、身を挺して光線を防ぐ。
「ジュアァッ!!」
流石に、光線直撃はこらえた。地面へと落下し、体を起こそうとするが膝をついてしまう。呼吸がしづらくなり、肩で息をする。呼吸を落ち着かせ、再び立ち上がり、構え直す。ナイトキラーは再び、俺に向けてナイトシュートを放つ。俺も、ナイトシュートでそれを相殺しようとする。
狙い通り、光線は相殺できた……だが、それはこちらの光線と向こうの光線の威力が同等であることを意味する。つまり、決め手に欠けてしまうのだ。さらに、向こうは機械…疲れや消耗がない。俺の方が不利なのだ。
「一夏!!」
……そうだ、ボーデヴィッヒの相手は千冬姉と生徒会長が相手をしている。この場にはもう一人……シャルロットが居ることを忘れていた。
「シャルロット、篠ノ之をかいs……捕縛後、あの二人に伝言を頼む!!…………、頼んだぞ」
「わかった!!」
シャルロットはアリーナから放送室に飛び込んでいった。
俺はそれを確認し、時間を稼ぐために、ナイトビームブレードを再び展開。ナイトキラーとの剣激戦を始めた。
篠ノ之さんが叫んだことで、私と織斑先生も一瞬気が逸れてしまったが、すぐに切り替える。が、流石に現役時代の動きを再現しているだけのことはある。織斑先生とタッグで戦ってはいるが、中々攻め込んでいけない。それにサイズ差が大きいのも問題だ。通常の1.5から2倍ほどの射程距離がある。私も織斑先生も接近型だから余計に難しい。
「更識、私がヤツの気を引き付ける。その隙にどうにか水を流し込んでみてくれ。」
「でも、彼女がどこにいるのかわからないことには、刺しようがないですよ。」
「ちぃ!それもそうか、どうする…。」
作戦を立てている私たちの間に刀が降ってくる。冷静にそれを回避し、織斑先生は斬りこもうとするが、蹴りを食らいそうになり、緊急回転回避を実行。その間に私は槍での攻撃を試みるが、残念ながら刀に阻まれた。
再び距離を取ったタイミングで、シャルロットちゃんが接近してきた。
「お二人に伝言です!!…………、だそうです。」
「なるほどな、それでいってみよう。」
「はい。」
「では、一夏に合図を送りますね!!」
そうして、シャルロットちゃんは上空へと飛んだ。
ナイトキラーの見た目は、メビウスキラーの色をスマホで反転させたもの。
で、目と胸のクリスタルの発光が黄色である
と、考えています。