ナイトキラー襲撃により学年別トーナメントは中止となった。翌日のHRでそれは告げられた。だが、俺はそれよりもナイトキラーの解析結果が気になる。
あそこまでツルギの
「俺は、俺自身を殺さなくてはならない…か。」
ダリル・ケイシーはなかなか口を割らない。何かしらの情報を引き出せれば少しは尻尾を掴みやすいんだが…。
「さて、近々臨海学校がある。しっかりと準備しておくように。以上でHRを終える。」
そう言って教室を出ていく千冬姉を横目に、ナイトキラーが量産されてしまったときにどう対応するかを考えていると、目の前にボーデヴィッヒが現れた。
「なんか用か?」
そう尋ねるとボーデヴィッヒは、無言で頭を下げていた。
「先日は助かった。今までの非礼すまなかった。」
「……あ、あぁ、気にするな。」
性格の変化があまりにも大きく、少し呆気に取られてしまったが、なんとかすぐに返答を返した。
「今後何かあったら相談してくれ。テロリストの撲滅は軍としても「これは!」!?」
「これは…俺の復讐だ。邪魔だけはしないでくれ。」
「む、無論だ。だが、本当に何かあれば…我々は…我らシュヴァルツェ・ハーゼは協力を惜しまないということだけ、覚えていてくれ。」
その瞳には一点の曇りもなかった。これが軍人の覚悟か…。
「ま、片隅には置いておく。」
それだけ言って俺は、地下のラボへと向かった。
「改めて見ると、おぞましいモノだ。」
俺はナイトキラーの解析結果を見ながら、そう呟いた。腕部にあるビーム発生・制御・照射装置は、明らかにコストがかかるものだ。しかし、量産した時のメリットは大きい。
「これは…だがナイトキラーとして運用するメリットは…まさか…あの「鉄神」を…。アレをもし作り出されたら…、俺が何とかするしかない。」
最悪の想定をし、俺は覚悟を決めるしかなかった。
束のラボ
「ダメだぁ~、束さんの頭脳を持ってしても再現しきれないなんて…。」
どうしても光の圧縮率が規定値を超えない。既に100回近く試しているものの、成功例はヒカリだけだ。
「これじゃあ、光の解放なんてできない。うーん、どうすればいいんだぁ~!!」
ナイトブレスを作れた時、気まぐれな設定をしたことしか記憶になく、再現しようにも上手くいかなかった。
「あの時、強くて…でも暖かい光が束さんを包み込んで、その時に感じた気分のまま設定を…あの光をもう一度感じられれば…。」
束さんがモニターに向かい合った瞬間だった。背後に懐かしい暖かさを感じた。
ゆっくりと後ろを向くと、そこには人影が見えた。
「そう。…力を貸してくれるんだね?」
その人影は束さんの問いにゆっくりと頷いた。束さんは開発途中だったものを人影へと向けると、光と共に人影は未完成のブレスレットへと消えていき、未完成のブレスレットは、その無機質なクリスタルに炎を宿した。
約4か月間、お待たせいたしました。
スランプというか何というか…
まぁ、ここから少しずつですが完結に向けて頑張っていきたいと思いますので、応援よろしくお願いします。