ナイトキラー襲撃から1週間。シャルル・デュノアことシャルロット・デュノアは元の性別である女性として改めて転入することとなった。更識に後のことを任せてからは特段何も気にしては居なかったため、少しだけ驚いてしまった。
「さて、いよいよ週明けから臨海学校が始まる。テンションが上がるとは思うが、IS学園の生徒だという事を忘れず、良識ある行動をするよう気を引き締めておけ。」
「「「「「はい!!!」」」」」
「あと、これは強制参加だ。どうしてもやむを得ない場合以外は参加してもらうからな…前にも言ったが郷にいては郷に従え、だ。な?織斑?」
どうやらサボタージュの決行は難しそうだ。「はい」と返事をしておくのが無難な行動だろう。しかしそうなるとナイトキラーはもちろんだが、ダリル・ケイシーの方も不安だ。
何せ敵を簡単に侵入させるようなザル警備だ。まだ情報を得れていないモノを学園に残すのは不安だ。特にダリル・ケイシーは3年、既にこの時期に臨海学校があることはファントム・タスクが知っていても可笑しくはない。学園を襲撃されたら奴は、ほぼ間違いなく奪還されてしまうだろう。
「仕方がない…ナイトキラーの解析は徹夜で終わらせるとして、ダリルはどこか安全な場所に移送しないとな…。」
しかし、どこに移送するか…束さんのラボ?だが頻繁に足を運んでいては束さんのラボの位置が特定されかねん。だが、相手はファントム・タスクだ。生半可な場所に置いては奪還される以上の被害が出かねん。俺自身が相手をできるなら最低限に抑えることも可能かもしれないが、かといって臨海学校に拘束したまま連れていくのは以ての外だ。
「これは、流石に相談すべきか。」
「おりむー…」
「本音か、どうかしたか?」
「おりむーは臨海学校に行くんだよね?」
「あぁ、さっき釘を刺されたしな。どうにもサボれん。…本音は行かないんだな?」
「うん。かんちゃんのお世話もあるしね。」
「そうか……すまない。」
「ほえ?」
「本来、俺も行くべきではない。だが、釘を刺されたこと以上に……嫌な予感がする。」
「おりむー?」
「簪のことよろしく頼む。」
「う、うん。もちろん…」
俺はそれだけ告げると、これ以上の会話は無いと言わんばかりに顔を腕へ落とした。
束ラボ
「いっくん……これが束さんにできる唯一の贖罪だよ。」
浮遊しているディスプレイに向かいながら、束さんは無意識的に呟くのだった。
放課後
人気のない廊下に敵意を感じ取れないが、確実に俺を誘っている気配があった。
「……攻撃しないのか?」
「えぇ、しないわ。……ここ最近起こった事件を見ていく中であなたがどのような人間なのか、少し見えてきたわ。あなたが悪い人でないことは行動から読み取れた……でも、あなたが簪ちゃんを巻き込んでしまったことに変わりはない。」
「そうだな。」
「……でも、簪ちゃんが好きになった人だもの。一先ず、もう少し観察させてもらうことんするわ。」
「そうか。で、そんなことを言うためにわざわざこんな廊下で気配を出していたのか?」
「ではもう一つ。これから臨海学校があるでしょ。多分、ダリル・ケイシー奪還の動きがあるのは、あなたも予測しているでしょう。」
「あぁ、考えられる可能性……という点ではな。」
「あなた方が臨海学校に行っている間、私たち更識がダリル・ケイシーの身柄を警護することに決めました。」
「何?」
「私たちは対暗部用暗部。内部にファントム・タスクの影はないわ。」
「……保証はどこにある?」
「私を…いえ、簪ちゃんの実家を信じて、としか。それに、警護に当たらせるのはわたs「わかった、よろしく頼む。」え?あ、うん。…随分すんなりと受け入れたわね。」
「…………俺は、こんなどうしようもない男だが、簪だけは信じられる。それだけだ。」
小っ恥ずかしくなったので、俺はナイトキラーの解析へと向かった。
サブタイもメビウスに無理くり合わせんのはやめよ
できそうなときはやるので、是非発見出来た際は…
まぁ、よっしゃ!くらいの気持ちになってください