臨海学校初日は、襲撃など警戒しては居たが特に問題なく進んだ。
ここで問題なのは深夜襲撃だ。一応ブリュンヒルデが居るが、ナイトキラーの解析結果からビーム兵器の量産化は進んでいると考えてよいだろう。これを前提として考えると、物量戦になる可能性が大いにある。いくらブリュンヒルデでも、対ビーム兵器戦となると圧倒するとまではいかないだろう。
「さて、この嫌な予感が外れることを祈るしかないか。」
俺は眠ることにした。
いつも通り目が覚めた。時計を確認すると6時ちょうどだった。
「集合1時間前か、……軽く走りに行くか。」
動きやすい恰好に着替え、海岸沿いの道路を少し速めに走る。無意識的に不安を払拭しようとしているのだろうか。
「はぁ、はぁ……軽めって決めたんだが、少し上げ過ぎたな。」
歩きながら息を整えつつ、集合場所に向かう。やや汗を掻いているが気にならない程度なので、時間の方を守ることにした。
「一夏か。」「千冬姉か。」
織斑ではなく一夏と呼んだので、俺も千冬姉と呼んだ。
「今日も何か、起こらないといいんだがな。」
「そうだな。ここの所、イベント事と厄介事がセットになっている。学校外くらい、平和なイベントになってほしい物だ。」
「あぁ……そういうという事は、嫌な予感でも感じているのだろうな。」
「………バレたか。」
「ま、弟のことだ。それなりには理解しているつもりだ。」
「正直、最悪を想定しているよ。」
「随分と素直に喋るんだな。」
「今回は、ブリュンヒルデの力を借りないと…最悪、死者が出るかもしれん。」
「ほう。それが、あのロボを解析して出したお前の結論か。」
「結論…、推測・予測と言っておきたいところだ。」
「そうか……もうすぐ他の連中も来るだろう。海水で顔でも洗ってこい。」
「あぁ。」
そう言うってことは、余程酷い顔でもしてたんだろう。素直に言うことを聞くことにした。
「うへぇ、しょっぺ!……って、当たり前か。」
そういえば、ここに来ても一切海に触れてなかったな。千冬姉なりの気遣いなのかな。
海を感じ、集合場所に戻ろうとした時だった。大体の者が集まっている場所に向けて、山田先生が走ってくるのが見えた。
「織斑せんせぇ~!!大変です!!はぁ、はぁ、日本せい…から…リカとイス…「山田先生、落ち着いてください。何を言ってるのかわかりません。」ふぅ~、日本政府からアメリカとイスラエルが共同開発したISが暴走。こちらに向かっているそうです。」
「はぁ、やはり何か起こってしまったか。山田先生、一般の生徒は旅館に避難を。専用機持ちは会議室に集めておいてください。」
「わ、わかりました。」
テキパキと指示を出す千冬姉を見ていると、背後に何かの出現を感じた。
「千冬姉、悪いけど一般の生徒をもっと安全な所へ。」
「……山田先生。生徒をバスに乗せて、遠くへ。」
「え?わ、わかりました!!」
俺は振り替えりながらナイトブレスを出現させ、ナイトブレードを構えるが、その姿に驚愕せざるを得なかった。
「……最悪だ。まさか、こいつの量産を…。」
「一夏、こいつは何なんだ?」
「どこまで再現してるのかはわからない。でも、ナイトキラーから考えるなら…。」
「だから、こいつはなんなんだ!!」
「暗黒皇帝が尖兵として作りだした自立戦闘兵器……無双鉄神
インペライザー!!」
まぁ、そうですね。はい、インペライザーです。
次回、戦闘です。