IS~青き鎧の復讐者~   作:proto

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第二十三話 激闘の群青 

アメリカ・イスラエルが共同開発していたISの暴走。ただでさえ面倒な案件が来たのに加え、どこまで再現されているか不明の脅威『無双鉄神インペライザー』の襲来。

「嫌な予感が当たったとか言うレベルじゃないぞ。」

山田先生には千冬姉を通して一般の生徒の退避をお願いしたが……果たして、守り切れるかどうか。

「千冬姉。まずは、暴走ISの方を専用機持ちと対処してくれ。束さんに言って何かしらの対応策を練ってもらう。時間稼ぎでいい。」

「…………わかった、無理はするな。」

専用機持ちと一時この場を離れる千冬姉。この間にもインペライザーがどう動くのかわからない以上、こちらから手を出すわけにもいかない。

一先ず、ナイトブレードをインペライザーに向けつつ、束さんに暴走ISの方の対処をお願いした。

「無双鉄神インペライザー……暗黒皇帝エンペラ星人によって作り出された尖兵。ウルトラマンメビウスやGUYSはおろか、あのNo.6をも苦戦させた兵器。これは、死ぬ気でかかる必要がありそうだ!」

ナイトブレスにナイトブレードを挿し、ツルギへ。

周辺の避難状況を確認しつつ、徐々にインペライザーとの距離を詰めていく。ナイトキラーとの戦いから、おそらくビーム兵器を搭載していることは間違いないだろう。奴の強度・再生能力はどの程度なのか、という点も確認しなくてはならない。

俺はナイトビームブレードを展開しつつ、その距離を15mほどまで近づけていた。そこから一歩足を出した瞬間にインペライザーは頭部の三連装ガトリングでの射撃攻撃を開始した。

俺は、ガトリングの砲撃をビームブレードで切り落としながら、接近戦に持ち込もうとした。だが、9mを切った辺りから両肩のビーム砲による攻撃に変わった。

直撃だったため、後方の岩まで吹き飛ばされてしまった。すぐに体制を整えようとしたが、インペライザーは既にガトリングを撃ちながらこちらに接近していた。

俺は、ナイトクロスシュートを仕掛け、上空へと退避した。

ナイトシュートを受けたインペライザーのガトリングは、一時停止した。そう思ったのも束の間。上空の俺目掛けてビーム砲…確か、ガンポートだったろうか…を放つ。回避しつつ、ブレードショットを放ち隙を作ろうと試みるが、奴の強度ではビクともしないようだ。

吹き飛ばされた時に消えたビームブレードを再展開して、上空から急接近する。ビームブレードを前に突き出したまま接近することで、奴の攻撃を防ぎながら接近することに成功した。が、ビームブレードが砕かれてしまった。

しかし、上述したように接近には成功したので、インペライザーに対し格闘攻撃を仕掛けていく。パンチ・キックと仕掛けていくがあまり効果が得られていないことを感じていた。

一度、ドロップキックを放ちインペライザーの体制を崩し、距離を取る。その勢いを利用し、バク宙を行い着地と同時にナイトビームブレードをもう一度展開。

助走をつけ、左斜め上からインペライザーを斬る。ビームブレードを消し、ゆっくりと振り返る。

インペライザーの上半身はゆっくりと砂浜に落ちていく。ついでに右前腕も切断できたようだ。

「……やったか?」

ゆっくりとインペライザーの残骸に近づいていく。爆発などの気配はない。心配しすぎだったか、そう思った瞬間だった。

切断されたインペライザーの前腕がプルプルと動き出し、形が変わっていき、大きな剣が形成される。そのまま上半身にくっつき、上半身も下半身に戻っていく。

「やっぱ、そうなるのか。」

どうやらかなりの再現度のようだ。修復だけでなく、大剣…インペリアルソードだったか?…の形成までも可能だとは…。

「ファントム・タスクの技術、恐れ入った。」

ここまでの再現度のものを倒そうものならば、最低でもウルトラダイナマイトを超える威力の技が必要だ。そう考えながら、今日何度目かのナイトビームブレードを出現させた。

 

 

 

 

 

敵は生命体ではない。持久戦になってしまうと、こちらが不利になることは容易に想像が付く。事実、現状奴の剣を捌くのが精一杯だ。

戦況を変えるため、後方へ飛びながらナイトシュートを放つ。波打ち際に着地するが、膝をついてしまった。

正直、エネルギーも残り少なく、もうまともに光線を放つことは難しい。

「暴走ISの方は、収拾がついた頃合いかな。」

インペライザーが接近してくる。飛行して逃げようかと策を練っていると、背後から聞き覚えのある音が聞こえた。

「まさか…既に量産済みなのか?」

振り返ると、そこには新たに投入されたインペライザーが二体。正面のインペライザーはインペリアルソードを振り下ろしてきたので、ナイトビームブレードで受け止める。だが、その間にも、後方の二機がビーム砲をチャージしている。

上から剣を押し付けられ、膝をついてしまっている以上、後方からの攻撃を避けようがない。なんとか、インペリアルソードを押し跳ね後ろを向く。

ガンポートから放たれた四発の赤光弾のうち、二発を切り落としたものの、残り二発はモロに食らってしまい、岩を砕いてさらに後方まで飛ばされた挙句、人間の姿に戻ってしまった。

「ち、ちくしょう。」

俺は、地面に這いつくばったまま、手を握りしめ、死を悟った。瞼は段々と重くなっていく。最後に見えたのは、三体のインペライザーが三連装ガトリングをチャージしている姿だった。

 

 

 

そして薄れゆく意識の中で感じた…この…暖かい…も…な……だ?

 




今回、一夏が初めて戦闘で明確に負けたのではないでしょうか。
さて、次回…一夏はどうなってしまうのか。お楽しみに。


余談
前回の後書きで 次回 敗北の群青 って
遊戯王感出してみても良かったかな?という後悔がありました
現場からは、以上です
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