IS~青き鎧の復讐者~   作:proto

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第二十四話 それぞれの目覚め

目が覚めた時に、まず目に入ったのは見知らぬ天井だった。

「…俺は…そうか。……インペライザーは!?っあ!!」

身体を急に起こしたことで痛みが駆け巡る。腕や胴を見ると、包帯が巻かれており、左腕にはチューブが繋がっていた。

「はぁ…はぁ…。こりゃ、例えここから出れたとしても、インペライザーとはまともに戦えそうにないか。」

大人しく体を横にし、インペライザーの情報を整理する。

「ほぼ完璧に再現されたインペライザー。ISじゃあ相手にならなそうだ。」

そもそも兵器として作られた存在と、宇宙服の延長線上にあるパワードスーツでは相手にならん。

「あの再生能力…でも、タロウは一度ストリウム光線で撤退させていたはず。あの時…上半身を吹き飛ばしていた。ダメだ、俺のナイトシュートにはそこまでの威力はない。やるなら一点集中…確実に弱点を撃つ必要がある。どこだ?奴の弱点は…。」

脳内データベースからインペライザーの弱点情報を探していると、ドアが開いたような音が聞こえた。

「目は覚めたようだな。」

「……千冬姉、か。ISの方は…どうなった?」

「無事に止まった、パイロットも無事だ。」

「そうか、良かった。」

「いや、事態は良くない方へ向かっている。」

「どういうことだ?」

「まず一夏。お前が倒れてから既に三日が経過している。」

「……三日か。」

「そして、つい昨日のことだ…ダリル・ケイシーが奪還された。」

「まさか…インペライザーが…。」

「そのまさかだ。ISを使っていないとはいえ、更識の精鋭部隊が壊滅。地下施設は中破で済んだが…対応に当たった教師たちは中傷だ。」

「…ちょっと待て。本校舎の被害は?そもそも地下施設が中破?どうなっている?」

「……本校舎への被害はない。対応に当たった教師以外に被害も出ていない。生徒たちも無傷だ。」

「血気盛んな代表候補生たちは?」

「無論、私がこれで出撃不許可を出した。」

と、グーを作る千冬姉に対して、相変わらずだと思ってしまったが、口に出したら今は死が確定しているので、心にとどめておいた。

「というか、ここは何処なんだ?」

「ここは、学園敷地内にある病院だ。お前の彼女が入院していた、な。」「そうか。ん?入院していた?」

千冬姉の言葉に違和感を感じていた。「していた」と千冬姉は言った。あたかも今は入院していないかのような言い草だ。

「…あの日。臨海学校襲撃があった日。あの鉄の部隊からお前を救い出したのは私ではない。」

千冬姉でも相手をするのが難しいであろうあの部隊から、俺を救い出した人物が居たというのか?

「そして、学園施設が中破、教師陣が中傷。本校舎や生徒たちが無傷なのも彼女のおかげだ。」

学園をあのインペライザーから救った人物…束さんではない。あの人なら自分で言い来るはずだ。

「紹介しよう。彼女がおまえを救い出し、インペライザーと戦い、学園を守った人物。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

更識 簪だ。」

 




次回 炎の奇跡
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