IS~青き鎧の復讐者~   作:proto

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第二十六話 熟練の炎

束さんは悩んでいた。いっくんに本当のことを話すべきなのか。いっくんが眠っている間に精密検査は済ませた。既に彼の肉体は人間としての限界を超えている。それどころか肉体に変化の兆候が見られる。ナイトブレスを一時的にとはいえ手放している。このまま…。

「いっくんは、どっちを望むんだろうか。……束さんには、わかんないよ。」

現代医療ではいっくんの体は治せない……戻せない、と言った方が良さそう。ナイトブレス無しでの変身だって……。

「IS……インフィニット・ストラトス。無限の成層圏、かつて私が宇宙(ソラ)を目指したもの。可能性の話だけど……真のISの完成を目指す。それを使うか…いっくんがどう決断するのかいっくん次第だけど。まずは、目覚めと帰還を待とっと。」

頭の中に設定図を広げつつ、二人を待つことにした。

 

 

 

私が外に出ると再びインペライザーが暴れまわっていた。

「修復を終えて戻ってきたんだ。」

私は左腕に出現したメビウスブレスを眺めた。前回、無意識に…メビウス本人の意思で戦った。今回も同じように行くかはわからない。でも……一夏を守るために…。

私は気合いを入れ左腕を上げ、右手でクリスタルサークルを回転させる。ブレスに炎が灯ったのを感じ、一度体を捻って勢いを付けてから、左腕を空に掲げる。

∞の光に体が包まれ、光の国の戦士ウルトラマンメビウスへと姿が変わる。

インペライザーがこちらに気付いた。私は上空でホバリングしながら、インペライザーのビームを回避・メビュームスラッシュで相殺しながら避難する時間を稼ぐ。すると、奥の方でインペライザーと戦う影を見つけた。刀を使っているようだ、織斑さんだろうか?

私は一通り避難し終えたのを確認して、流星キックでインペライザーを蹴り飛ばす。

体制を崩したインペライザーは、そのまま倒れた。

流星キックでインペライザーに隙を作ったので、試しに一夏に託されたナイトブレスを左腕に出現させてみる。体に金のラインが現れたので、メビウスブレスのクリスタルサークルに手をかざし、メビュームナイトブレードを展開し、メビウスブレイブへと変化した。

倒れているインペライザーの肩部目掛けて、メビュームナイトブレードからブレードシュートを放つ。インペライザー肩部には自己再生に必要な再生装置が存在する。そこを破壊することで、効率的な撃破に繋がるとされる。が、どうやら、ブレードシュート一撃で撃破に至ったようだ。これはおそらくメビウス当人の成長によるものだろう。

そのまま別個体に向き直りメビウスブレイブからバーニングブレイブへと変身し宙へ舞い、織斑さんと思わしき人物と戦っているインペライザーにバーニングメビウススピンキックを放ち、胴体を貫く。その後織斑さん?が刀での斬撃で細切れにし、爆散させた。

織斑さん?の方を向くとそこに居たのは……

「ザムシャー!?」

「私だ、織斑千冬だ。」

そう言うと、マスク部分だけ展開を解除し顔を見せてくれた。

「あ、よかった。」

「生身で相手をするには少々骨が折れそうだったのでな。適当なパワードスーツを用立ててもらった。」

「なるほど。」

「さ、最後の一機だ。さっさと仕留めるぞ!」

「は、はい!」

返事をし、最後のインペライザーの方を向くが、それは急に消えてしまった。

「「!?」」

「フフッ…。まさか、二機もインペライザーを失うとはね。恐れ入ったわ、織斑千冬。」

「貴様…ファントム・タスクの。」

「ええ、私はスコール・ミューゼル。」

「ミューゼル……ダリル・ケイシーがレイン・ミューゼルと名乗っていたな。」

「ええ、その節は姪が世話になったわね。」

「貴様の目的はなんだ?」

「あなた方があまりにも活躍するものですから、仕方なく計画を早めることにしたのよ。」

「計画?」

「えぇ、ファントムタスクの目的は……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

暗黒の皇帝エンペラ星人の復活と宇宙の征服よ。」

 

 

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