「いっくん…これから先、ナイトブレスを使い続ければ間違いなく早いうちに死に至る。そこで、ナイトブレスを破棄して、普通の人間として暮らすか…死ぬと分かっていても、戦い続けるのか……どうする?」
真剣な眼差しで、問いかけてくる束さん。その表情から、俺の体は俺の予想以上に限界を迎えていることがわかる。すぐにでも破棄した方が、人間としての俺は助かるのだろう。だが…
「俺は、戦い続ける。これは、俺が始めた戦いだ。しっかりとケリを着けなきゃ、死んでも死にきれないよ。それに、今は復讐よりも、簪やクロエ、束さんたちが生きるこの世界の平和を守るために…。」
俺の言葉を聞いた束さんの表情は曇ったが、すぐにいつもの感じに戻った。
「そっか。わかったよ、いっくん。君の決意は受け取った。必ず決着をつけて帰ってくること…いいね?」
「あぁ、わかってる。」
「更識簪、いっくんの右手に触れて…。」
「あ、はい。」
簪が俺の右腕に触れると、ナイトブレスが戻ってくる……そんな感覚があり、見てみると実際にそこにあった。
「さ!ここからは、先の話をしよう!ファントム・タスクの目的は「暗黒皇帝エンペラ星人の復活だ。」ちーちゃん。」
「力の欠片と対峙して感じたあの波動。最早、放置してはおけない。一夏、更識、エンペラ星人に関して知っていることを話せ。」
「暗黒皇帝エンペラ星人。光の国のウルトラマンたちにとって最大の宿敵だ。自らの母星の太陽を失った知的生命だ。」
「エンペラ星人は強大な闇を身に着けたエンペラ星人は、暗黒四天王たち配下を従えて、光の国に侵攻、大きな戦争を起こしました。」
「ウルトラマンは奴らを退けた。が、その後も水面下で活動し、遂に姿を現し、地球人へ宣戦布告。結果は、地球人たちとの絆の力でウルトラマンメビウスたちが勝利した。」
「つまり、勝機はあるんだな?」
「いや、あの時は地球人たちの科学力も合わせたんだ……それに、そもそもフィクションだ。ウルトラマンの力は本物だとしても、そもそも彼らが育んだ絆は、この地球には存在しない。」
「まぁ、科学力の方は束さんがどうにかするとして、あとは絆の方を「いや、それよりもまず簪がメビウスの力に慣れないと。あの時はメビウス本人が擬態してたけど、今回は憑依だ。」
「そうです。今回は体を借りている都合上、彼女の意志の力が重要になります。」
突然眼鏡外したと思ったら、どうやらメビウス本人が話しているらしい。レイトさんとこのゼロと同じ仕様のようだ。
「戦いに躊躇が生まれてしまえば、大きな隙ができてしまいます。ゼットが地球での経験を聞かせてくれたとき、そう教えてくれました。」
「まずは、私も慣れなくちゃ…。」
「では、まず更識の戦闘訓練から始めよう。」
「いいや、まずは体調をしっかりと整えてだな!」
簪のこととなるとついつい熱くなってしまい、口げんかに発展しそうになるが、本人が止めてくれた。
「では、体調管理を優先しつつ、徐々に戦闘を慣らしていく事とする。二人とも、今日はしっかりと休んでおけ。では、解散!」
千冬姉の一言で、その日は解散となった。
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