放課後
俺はピットではなく、フィールドで待機していた。まぁ、俺の鎧的にそちらの方が未確認生物的な扱いを受けなくて良いとも判断した。
「生身?あなた、私をなめてるんですの!!」
「いや、俺のはここからなんだよ……。」
俺は右腕のナイトブレスにナイトブレードを差し込み、復讐の鎧をまとった戦士…【ハンターナイトツルギ】の姿になり、そのままオルコットと同じ高度まで上昇する。
「ふ、フルスキン!」
『それでは、試合開始!!』
開始のアナウンスと同時に俺は、右手を上に掲げた。その間にさらに上昇するオルコット。
「さぁ、踊りなさい!私が奏でわ「デュワァ!」きゃぁっ!!」
ライフルから射撃されるまえに、俺はナイトシュートを放つ。が、ギリギリ直撃まではしなかった。俺は体制を整えられる前にナイトビームブレードを展開、即座に近づいてライフルをぶった斬ると、ライフルが爆破。一度距離を取った。
「くっ!ぶ、ブルーティアーズ!!!」
背面から、ビットが4基が射出されるが、ブレードショットで4基即座に破壊する。
「なっ!」
「デュワッ!!」
再度ナイトシュートを放つ。
「ブルーティアーズは、まだありましてよ!!」
腰部からミサイルタイプのビットが射出されたが、関係ない。ミサイルもろとも本体へ光線を直撃させる。
『
俺はアナウンスが終了を告げきる前に、ピットに戻った。
アリーナ観客席
「おりむー……。」
本音は観客で今回の戦いを見ていた。結果は……予想していた通りだった。一夏による一方的な戦い……否、もはや戦いとすら呼べない。蹂躙という言葉の方が正しいだろう。そして、本音の予想は結末までその通りだった。一夏の戦い方に戦慄を覚える……、すでにクラスメイト達は言葉を失っていた。それはそうだ、代表候補生なんて狭き門をくぐってきた猛者が一方的にやられたのだ。一夏がそう仕向けたようにしか、本音は見ることができなかった。そして、一夏はクラス内で孤立する…これが本音の心配だった。
俺がピットから出ると、足音が聞こえた。
「一夏ぁぁぁ!」
俺は振り向くと同時に、胸倉を掴まれた。
「なんだ、さっきの戦い方は!!!篠ノ之流剣術はどうした!!!」
「唐突に何だ?随分と荒々しいご挨拶だな?この学園で久々に再会した幼馴染に言うことがそれか。……ま、別にいいがなっ!!」
胸倉を掴んでいた手首に少し力を込めて、手を外す。
「いいか……俺に関わるな。束さんの妹じゃなければ、ここまで優しく警告していない。有能なお姉さんに感謝するんだな。」
篠ノ之を振り払い、再び部屋への道を歩いていると、背後から気配がした。
「なんだ、襲ってこないのか?」
「あなた、今まで本気じゃなかったのね。」
「……。」
「……そう、私相手じゃ本気は出せないんだ。更識現当主にして、学園最強の称号とされる生徒会長の私には…。」
「……すまない。」
そう言って、俺は廊下を駆け抜ける。
……俺は彼女を相手にツルギになったことはない。本気で殺しに来た時、そのまま死を受け入れる。それが彼女への、俺ができる唯一の贖罪だからだ。
その日の夜
「はい、これで手続き完了です。こちら寮のルール表になります。」
「どうも。あの、織斑一夏って何組ですか?」
「えーっと、……あ、1組ですね。」
「わかりました、ありがとうございます。」
少女は地面の荷物を担ぎ歩き出す。
「待ってなさい……一夏。」