試合の翌日
目が早くに覚め、いつもの朝食を済ませ教室へと向かう。朝早めなこともあり、クラスにはあまり人もいないので、静かな空間で仮眠が撮れる。そう思っていたのだ。
〈ガタンッ!!〉というゴリラが開けたのかと思うレベルのドアの音を聞くまでは……。
「一夏居る!!」
「……なんだ鈴か…。」
今入ってきたのは凰鈴音……【ファン リンイン】だ。【おおとり すずね】ではない。【おおとりゲン】でもない。小5から中2まで一緒だった……友人だ。
「……良かった。ほんとに、無事だった。……はぁ、ったく……無事だったのなら連絡の一つくらい寄こしなさいよ。アタシがどんだけ心配したと思ってんのよ。全く……で?簪は?アンタらのことだからここでもイチャコラして……。い、一夏?」
何故一旦言葉が詰まったのか。それはおそらく俺の視線のせいだろう。あいつが慄くくらいだ。よっぽどな顔をしてたんだろう。
「悪いな鈴。今その名前は…言わないでくれ……。」
俺は再び、腕に顔を埋めた。
しばらくして、人の声が聞こえ始めた。段々と声が大きくなっていったが、あるタイミングで声が途絶えた。俺も顔を上げる。
「おはよう、諸君。」
「「「「「「「「「おはようございます!!」」」」」」」」」
「よし、HRを始める。先日の試合の結果、クラス代表はオルコットに決まった。」
「ちょ、ちょっと待ってくださいまし!勝ったのは織斑さんですよね?」
「その織斑が決めたことだ。」
「俺は『勝った方がクラス代表を
「た、確かに。」
「それに言ったはずだ。俺はある目的のためにこの学園に来たんだ。クラス代表なんて時間の無駄だ。」
「そ、そうですの……。」
「では、代表。一言何か言っておけ。」
「は、はい!えー、先日は皆様を不快にするような発言をしてしまい、大変申し訳ありませんでしたわ。クラスの代表として、頑張ってまいりますので、よろしくお願いしますわ。」
クラス内が拍手で包まれる。俺は何もしない、ただ押し付けただけだからな。
「では授業を始める、各自準備しろ。」
皆が教科書を出し始めたので、ひとまず白紙のノートだけ広げておく。
そして俺は、いつも通り無の境地へ……
4時間目が終わったタイミングで無から戻る。
Inゼ〇―で栄養補給を終え、気配を探る……が、どうやら生徒会室に二つ気配があるので、今日は大丈夫そうだ。再び眠りにつくべく顔を伏せようとしたタイミングでまた来訪者だ。
「一夏……、朝は悪かったわよ。とりあえず、アタシが中国に行ってからアンタらに何があったか、教えてくんない?」
「……そうだな。……屋上、行くか。」
「うん。」
俺と鈴は屋上へ移動することにした。
わかりにくいので言っておきますが、今回のサブタイはメビウス16話宇宙の剣豪をオマージュしようとして失敗したものです。前3話もメビウスをオマージュしてますので、わかった方は……コメしてくれると、まぁうれしいです。