鈴が転校して来てから数日が経った。クラス内ではクラス対抗戦の話題で持ちきりだった。だが、俺の頭の中は如何に学園内に居るであろうテロ組織とつながりのある人物を探し出すかで一杯だった。
そもそも俺が学園に来た理由……ある目的とは、その人物を探すことだ。
あの日、あの忌々しいテロが起きた日。俺はすべてのISコアを回収できなかった。だが、それが不幸中の幸いというべきなのだろうか。束さんがコアネットワークを利用し、テロリストの使用していたISと、その搭乗者の情報を割り出してくれた。使用されていたISは、海外組織所属の打鉄だったが、その組織は所謂ハリボテ……予測されるのは
更に厄介なのがIS操縦者の情報だ。……どうやらIS学園を途中退学している者のようだ。おそらく洗脳の類である、と俺は睨んでいる。そもそもIS学園を途中で退学する意味が分からない。この学園を卒業するだけでもかなり就職に有利になる。それなのに退学する理由がない。よって、何者かがIS学園に潜んでおり、それを実行しているものだと予測した。簪の病院が近かったのも事実ではあるが……そもそもどこに入院していようが、見舞いには行くから……。
話を戻そう。おそらく、このクラス対抗戦で何かアクションを起こすはずだと、俺は睨んでいる。この学年は4組まであるが、鈴が2組のクラス代表になり代表候補生が2人なった。おそらく代表候補生には仕掛けないと予想されるので、ターゲットは残りの2クラスの出場者どちらか……もしくは両方だ。
更に首謀者も探さないといけないが…対抗選後に選手に接触した者を調べれば良いだろう。だが、そんなことをできるような人物なら相当上野役職の者だろう……しかし、考えられるもう一つの可能性は、生徒内に工作員が居る可能性だ。こうなってくると厄介だ。いや先公相手も厄介には変わりないが…。
「さて、一体どうやって炙りだそうか……。」
某特務機関の司令のポーズで、そんな独り言を漏らした。誰にも聞こえない声量で言ったはずだったが、どうやら千冬姉には聞かれたようだ。が、無視したようだ。ありがたい。
しかし、問題は束さんがなにかアクションを起こすか……何か動かれると困る。釘を刺しておいたところで動かない保証はない。
「メンテもあるし、一度顔を出すか。」
このあと、出席簿を頭に頂戴した。
今回は説明というか推測回というべきでしょうかね
あまり、進展しませんでしたが、次回はラボに行きます