Twins RC1でも正直長い!
当時、文字数を食うのでイライラしたのを思い出しましたw
顔の造作から、容姿や動き方まで、とにかく見た目は全部と言ってもいいだろうな。このTwins RC1はこれまで俺が見てきたどんなシステマとも違ってる。
あれから俺たちはTwins RC1と一緒に元の部屋に戻った。勝亦が案内してくれたこの部屋は調整室とか言う名前らしい。で、まずは調整室に設えてあるシャワールームにTwins RC1を放り込み、俺は奴らの服を準備した。専用カバーはどうしたってか? 残念ながらこいつらは正式にリリースされた商品じゃない。ある訳ねえだろ、そんなもん。だから仕方なく俺はビルを降りてだな。まだ開いてた店を何とか探して二台分の服を適当に手に入れたんだよ。くそ、勝亦の奴、貧乏人を何だと思ってやがる。後で絶対請求してやるからな。まあ、本音を言うと割と安い服を売ってる店があったから助かったんだけどな。おっと、靴を買い忘れたのは勘弁しろよ。俺だって慌ててたんだ。代わりにスリッパを二組ほど営業所から失敬したんだから文句はねえだろ。
青い液体を落としてさっぱりしたTwins RC1に服を放り投げたとこまでは良かった。だがこいつらと来たら、服の着方を判っちゃいねえ。何だって俺がこいつらに服を着せなきゃならんのだ。って、目いっぱい文句言いつつも俺は二台に服を着せた。この間、勝亦は何かしてたらしいが、具体的になにをしてたのかは俺も知らん。インターフェイス着けてたからシステマ使ってたのは判るがな。
Twins RC1は顔立ちはどっちも整ってるし、肌なんかも傷一つなくてきめ細やかだ。インターフェイスなしでその辺をほっつき歩いてたら、きっと人間にしか見えないだろう。
「いいか。よく見てろよ」
俺はさっきと同じように椅子に座ってインターフェイスを着けていた。勝亦の合図と同時に視界が一気に変化する。アスファルトの道路と空以外の何もない空間に俺は立った。
周りを見ても何もない。あるのは青い空と路面だけ。そんな光景を見つめつつも俺は全然違うことを考えていた。Twins RC1の姿が脳裏に焼きついて離れないのだ。
何でこんなに気になるかなあ。油断するとそんな考えが頭に浮かぶ。いかん、と顔をしかめて俺は睨むように周囲を見回した。行くぞ、という勝亦の合図の後に俺を取り囲んでいた周囲の光景が変化する。あれ?
「さっきよか遅くないか?」
先ほど見た時のあの光景を思い出しながら俺はそう言った。確かに製品版のシステマ二台で作り出された光景より、明らかに今回のものの方が表示速度は遅い。
「二台のときと比べればそうだろうけど、一台の時と比べれば速いだろう? 今、映像を表示しているソフトは一台の時と同じものだ。だからこういう事もできる」
何が起こるのかと周囲の光景に意識を集中した。が、取り立てて何事も起こらない。何なんだよ、と俺が不服の声を上げたところで勝亦が説明した。
「今、TypeBのインターフェイスを外した」
「え?」
俺からはシステマの様子も勝亦も見えない。だが間違いなく……。
「動いて……る?」
インターフェイスがない以上、TypeBと呼ばれた男性型システマへのデータの入出力は不可能だ。なのに俺の目の前に広がる光景には少しの変化もない。風の感触も、音も、そして車や人の動きもまるで変わってはいないのだ。特にどこかの映像が壊れているといったこともない。
「これが2wayだ。片方が例え壊れても、一台残っていれば動くことが出来る。一台の時でも二台の時でも、使用方法を変える必要は無いし、特別なソフトウェアも必要ない」
勝亦が言った後、静かに周囲の景色が消える。俺は無言で空を見た。真っ青な空に浮かんでいた雲も消える。だが俺は勝亦の言うような凄さが今ひとつ判らなかった。二台で一台の仕事をさせるってのは、さっきみたいなのじゃないのか。勝亦の言わんとしていることを理解しようとする傍ら、俺はそんなことを考えた。何故なら製品版のシステマに見せられた景色は段違いに表示が速かったからだ。
視界が切り替わり、システマが二台と勝亦の姿が目に入る。勝亦が言った通り、男性型の方はインターフェイスを着けていなかった。俺は黙ってインターフェイスを外した。さっき感じたような頭のぐらつきはもうない。
「客は新しい商品を何て言ってる?」
「あ? ああ。さすがは2wayですねってのが大半だな」
俺はまじまじと二台のシステマを見ながらそう答えた。だろうな、と勝亦が静かな声音で言う。俺は勝亦を振り返って顔をしかめた。勝亦が自分と女性型のシステマが身に着けていたインターフェイスを外す。
自分は縦書きタイプです!w
要するに横書きは苦手というか出来ません。
小説だけなんですけどねー。