梗概とは、話の筋道だけでなく、終わりまでの内容を書いたものです。
なので、ネタバレ全開なのですが……
これを手前に持ってくるのはどーなのか、と思ったので、あらすじは変更しました。
梗概
『システマ』という有機コンピュータを開発・製造・販売している株式会社IISの西江田営業所に勤める能戸浩隆は、営業職のサラリーマンである。
能戸が売る有機コンピュータのシステマは、ヒューマンインターフェースとして脳波感知を利用した有機コンピュータで、進歩したバイオテクノロジー技術の産物だ。
過去には倫理的に問題があるとされていた人型の有機コンピュータの研究が進んだのは、小惑星激突による人類滅亡の危機を、隠密裏に開発されていたシステマが、その高いインタフェース性能と演算能力によって救ったことをきっかけとしている。
それでもシステマに対する風当たりは強く、根強い反対運動なども行われているが、システマの技術が無ければ人類が滅亡していたという事実から、肯定派が多数を占め低価格化も進んだ今、広く一般に出回り始めている状況にあった。
営業としては能力も経験もまだまだ足らない能戸だったが、開発部のホープとして期待されている勝亦という親友を持つことから、本人の意思とは関係無く開発部の情報を垣間見ることがあり、そのことがやがてトラブルを生む事になる。
勝亦に関わって開発部に出入りしていた能戸は、勝亦の上司の開発部長から目をつけられ、ある企てに乗せられてしまう事になる。
能戸はシステマI 3604 Twins RC1と呼ばれる、商品化されなかったが機密に相当する商品候補の試作品を試用するという名目で社外に持ち出すことを開発部長に薦められ、盗難の濡れ衣を着せられることになったのだ。
I 3604 Twins RC1は、2WAY構成という、二台で一台の役割を果たしながらもスケーラビリティと安定性を両立した仕様になっていた。
だが実際に製品化されたI 3604 Twinsは、二台で一台というコンセプトは変わらないものの、単純に協調処理を行うソフトウェアを組み込まれただけの商品だった。
それはRC1を過剰品質だと判断した、開発部長を筆頭とするIIS社内の特定派閥とライバルメーカーが取引を行った結果だった。
お蔵入りになったRC1はある社員によって持ち出された後に『紛失』したことになって、ライバルメーカーに送られることになっていたのだ。
しかし、その企みは勝亦と能戸、そして、当のRC1によって阻止される事になる。RC1が人の振りをし、人の感情を持っているかのような演技を行うことによって、取引材料にもならない不良品だと判断されたのだ。
スキャンダルを怖れた両社は当事者を切り捨てることで、事態の収拾を諮った。またRC1は初期化された後に冬眠保管されることとなった。
書いた当時、多分、文字数制限があった気がします。
梗概は投稿する賞にもよるのですが、400字詰め原稿用紙で3から5枚程度のボリュームする必要がありました。
今はどうなのでしょう。
もしかしたら梗概なんか要らぬ! なのかも知れないですねw