さて、話はバトルの方に戻して。
これでサトシの手持ちはピカチュウを含む二体。その内、不明なのが一体。
サトシのパーティには水・草・炎・飛行タイプはほぼ必ず入る傾向があり、水・草・炎に関しては御三家がほぼ例外なく入る(ちなみに電気も必ず入るのだが、ピカチュウは絶対に外れないのであえて除外している)。その中で今回のバトルに出てきたのは電気を除けば、水と草。それ以外にはノーマル、虫、格闘。
とすると残りの一体で一番あり得そうなのが飛行タイプか炎タイプ。しかも炎タイプならば御三家といわれるポケモンだ。
さて、どっちがでてくるか。
「ゴウカザル、君に決めた!」
ん! これで六体全て確定。
ゴウカザルは炎・格闘タイプで、シンオウ御三家の一体の最終進化形。こっちにはゴルダック、ニドクインと相性が良い子たちがまだ残っている。
ただ一つ問題があって、それは――
(わたしを出しなさいよぉ!)
さっきから出せ出せうるさいラルトスさん。“超”が付くほど久しぶりなバトルだったため、出番あれだけで引っ込めさせられたのが、かなり不服なご様子。
正直ここでラルトスを出して『もうか』を特性『トレース(相手と同じ特性になる)』でトレースしても、旨みはほぼない。まだ、ピカチュウの『せいでんき』をトレースした方がお得だ。お得なんだけども……。
「仕方ない。ラルトス、キミに決めた!」
たまには思いっきりバトルさせるのもいいかと思い、要望通り、ラルトスを指名。
「(ッシャオラアァァァ!)」
超やる気満々でフィールドに飛び出していった。ていうか、そんなにバトルしたかったのね。それからその雄叫びは女の子がしていいようなやつではないから……。
*†*†*†*†*†*†*†*†
「サトシ、大丈夫かしら……」
手を祈るように組んでバトルの成り行きを見守るヒカリ。その面持ちは不安げである。
「ステルスロックのダメージに猛毒状態と形勢は不利だ。サトシが何もしなくても、ゴウカザルの体力は減っていく」
「おまけに格闘タイプにエスパーやフェアリータイプは相性が極めて悪いわ。迂闊に攻めてもさっきのヘラクロスの二の舞みたくなるだろうし」
「ですね。ここは慎重さが求められる。頑張れよ、サトシ」
タケシやママも心配そうな面持ちでバトルの行方を見守る。その一方、サトシは、
「ゴウカザル、ビルドアップだ!」
積み技(一時的にステータスを上昇させる技)で能力をアップをしていって対抗していくようだ。ビルドアップは攻撃と防御の両方を一段階ずつ上げる技だ。能力を上げて速攻を決めていくというところか。ヘラクロスのときと同じく、とにかく攻撃技を仕掛けていくことはマズイと考えたっぽい。
ただ心配事もある。ユウトさんのラルトスは――
「ラルトス、アンコール!」
彼女の前で迂闊に積むととても危険なのだ。ただ、『積んで能力アップ』だけでは、ユウトさんのラルトスは止められない。アンコールはしばらくの間、アンコールの直前やった技しか出せなくなさせる技だ。つまり、今あのゴウカザルはビルドアップしか出せないのだ。
そしてさらに追撃とばかりに、今ゴウカザルの周りには黒い不気味な瞳がいくつも浮かび上がり、それらがゴウカザルを睨みつけていた。
「あれは、くろいまなざしか?」
そう。タケシの言うとおり、あれはくろいまなざしだ。くろいまなざしは使ったポケモンがフィールドから消えない限り、相手のポケモンはボールに戻すことが出来ない(逃げられない)ようにする技だ。
「マズイ、マズイぞ。ゴウカザルはアンコールでビルドアップしか技が出せない。アンコールを解除するために、ゴウカザルを戻そうにもくろいまなざしでボールに戻せない」
「じゃ、じゃあ、サトシはどうすることも出来ないの!?」
「一応ビルドアップは出来るからどうすることも出来ないわけじゃないでしょうけど、その間にユウト君とラルトスがどういうことをしてくるのか。ゴウカザルとサトシ君としては彼らがすることを黙って見ていることしかできないわね」
ママの言うとおり、ほとんどもうゴウカザルはラルトスのすることに対して指をくわえて見ていることしかできない。仮に攻撃されたとしても反撃もできない。つまりはただのサンドバック状態である。
「ラルトス、よこどりだ!」
よこどり!? なんつー珍しい技を!
「よこどりってどんな技かしら?」
「よこどりとは相手が使おうとした能力アップをさせる技や回復系の技の効果を奪い、自分にかけるという非常に珍しい技です」
ヒカリの問いにJさんがまたまた説明してくれた。
「そんな技があるんですか。知りませんでしたわ」
「私もつい先日知ったばかりです」
ママはどの世界でも有数のトップコーディネーターなんだけど、それでも知らないなんて。まあ、ユウトさん曰く『ドマイナーな技』らしいので知らないのも無理のない話なのかもしれないのだけど。ちなみによこどりされると、相手は使おうとした変化技を使うことが出来ない。今、ゴウカザルのビルドアップは失敗に終わった。
ゴウカザル&サトシ超涙目……。
「よし! ラルトス、もういっちょ、よこどり! それからかなしばりの後にめいそうだ!」
……ここに来てそれですか
うん……。
「ユウトさん、メチャクチャえげつないなぁ」
くろいまなざしで逃げられず、アンコールで技を一つに縛られ、唯一できるビルドアップはよこどりで奪われ、その後はかなしばりでビルドアップすら使えなくして行動不能にする。そして動けなくなったところでめいそうで、特攻特防アップ。
イヤすぎる……。
なにこの凶悪コンボ。
なにこの凶悪コンボ。
なにこ(ry
大事なことなので三回言ってみた。
「とどめだ! ラルトス、サイコキネシス!」
……結果は言わなくてもわかるよね?
*†*†*†*†*†*†*†*†
さて、バトルは終盤も終盤。ゴウカザルも退け、向こうはあともう一体のみ。
「ピカチュウ、君に決めた!」
サトシの最後の一体は当然、あちらの最終兵器
「ピカピッカッ!」
ピカ厨さん、超やる気ッスね。キリッとした目に頬の赤い電気袋から電気が洩れだしています。
ホントは『せいでんき』をトレースしたかったけど、ビルドアップもめいそうも積んだから、相殺、どころかむしろプラスの方向に運ぶこととなった。
あとついでに気になったんだけど、
「ピィカッ!」
なんでピカさんはステロも毒びしも食らってないのですか?
なに? ボールから出てる状態だから、ダメージは受けないとでもいうの? それとも毒びしもステロもボールから出てた状態だったから避けるのも容易かったとか?
オレのラルトスでもそんなことは起こりませんよ? ひょっとしてこの世界特有の現象とかですか?
まぁなんにしろ、さすがは『厨』という言葉が入っているポケモン。マジパネェっすね。
尤も猛毒状態になっていないなら別の方法で攻めていくのも可能だけどね。
「ピカチュウ、最初から全力全開でいくぞ! ボルテッカー!」
「ピッカッ!」
宣言通りに電気タイプ最強の大技を指示するサトシ。
「ピカピカピカピカピカピカー!」
ボルテッカーを出す際の掛け声と共に、ものすごい突進スピードで以ってして、ラルトス目掛けて突撃するピカチュウ。
「ラルトス、こごえるかぜ!」
とりあえずまずはピカチュウの素早さを落とす。
「負けるな、ピカチュウ!」
「ピカ、ピカ、ピカ、ピカ、ピカ!」
こごえるかぜはダメージはそれ程でもないが、上でも述べたように百パーセント追加効果の素早さ一段階ダウンが非常においしい。サトシの声援に応える形でピカチュウも頑張ってこごえるかぜの吹きすさぶ中をボルテッカーで駆け抜けてきているが、影響は免れないようで、スピードが落ちてきている。
んー、もう一押ししときますか。
「ラルトス、リフレクター!」
「(あら、おにびじゃないの?)」
「体力回復できるぞ?」
「(なるほど。じゃあ美味しく頂くわ)」
オレの言葉で、この後のオレの方針を全て理解してくれたようで、ラルトスはリフレクターを張る。これでしばらくの間、物理ダメージは半減である。
「ピカピッッカーー!」
直後、ピカチュウのボルテッカーがラルトスを直撃。しかし、ビルドアップでの防御力アップとリフレクターによって、電気物理攻撃技最強のボルテッカーといえど、あまりダメージにはなり得なかった。
(リフレクターも張ったとはいえ、これぐらいなわけね)
(大丈夫か?)
(まったく問題ないわ。チクッと痛かっただけよ。でも、お返しはお返しよね!)
「よし、ラルトス、マジカルリーフ!」
数ある技の中で回避不可能な必中技のマジカルリーフを選択。それがボルテッカーの反動を受けている最中のピカチュウに襲いかかった。
「そうだ! がんばれ、ピカチュウ! ほうでん!」
「ピィィカ、チューー!」
それに対して、ピカチュウはほうでんで対処する。
しかし、ほうでんとはナイスチョイスだ。ほうでんは全体範囲攻撃技なので、一方向にしか飛んでいかない10万ボルトよりは、マジカルリーフという不思議な葉っぱが不可思議な軌道で全方位から迫り来るこの状況では効果的。
ただ、ほうでんの威力的な問題とラルトスがめいそうを積んでいたこともあって、マジカルリーフは半分ほどしかほうでんに撃墜されなかった。
「チャアァァ!」
そして一枚のマジカルリーフがピカチュウを直撃。それによって宙に吹っ飛ばされるピカチュウ。
「負けるなピカチュウ! がんばれ!」
「ピッ、ッカッ!」
サトシの声援を受けて、のけ反っていた身体をうまい具合にクルッと宙で後転させて、体勢を整えるピカチュウ。
「ピカチュウ、アイアンテールを全力でフィールドに叩きつけろ!」
「ピカ! ピッカァ! チューッ、ピカッ!」
ピカチュウはさらに一回転を加える。そして回転、さらに落下の勢いもプラスしての鋼色に輝くピカチュウの尾が地面に叩きつけられる。
すると、フィールドはその衝撃によって方々にひび割れが生じるとともに、ピカチュウの周りに大岩が隆起し始めた。
「(ウソでしょ!?)」
「なんだって!?」
その岩々に残りのマジカルリーフのすべてが直撃する。岩が崩れただけで、ピカチュウへのダメージは見受けられなかった。
「いいぞ、ピカチュウ! そのまま10万ボルトだ!」
「ピーカ、チューー!」
ピカチュウの前方を遮る岩は既にない。ラルトスを見据えてピカチュウが10万ボルトが放った。
「ラルトス、ひかりのかべだ!」
「(今張り終えたわ。ウフ、ビリビリはやーよ?)」
先程張ったひかりのかべはとうに切れているので、再度張り直しだ。直後、レーザーのようにまっすぐ直進するのではなくて、ジグザグマが歩くかのごく、ジグザグとやや蛇行しつつ進む10万ボルトがラルトスに直撃した。
「(あぁ、肩こりに効くわ。いい電気刺激マッサージね)」
しかし、めいそう+ひかりのかべで全然効いていないみたいだ。
「よし! ラルトス、とどめだ!」
「(了解よ!)」
ラルトスはテレポートで姿を消す。
「ピィッ!? ピッ!? ピカッ!?」
突然消えたラルトスに、きれいに着地したピカチュウは動揺して首を左右に振るも姿を捉えることが適わない。
「!? ピカチュウ、後ろだ!」
サトシがラルトスの行方に気がつき、声を張り上げる。ピカチュウが振り返るも、既にすべてが遅かった。
「ピ……カァー…………Zzz……」
トロンとした目で後ろ向きに倒れると胸が規則正しく上下するとともに穏やかな寝息が聞こえてくる。ラルトスのさいみんじゅつが決まった。
「ピカチュウ! 起きろ! 起きるんだ! 目を覚ませ! ピカチュウッーーーー!!」
どこぞ修造バリに自身の声を張り上げさせ、目を覚まさせようとするサトシだったが、
「ゆめくい」
「(いただきます)」
ピカチュウが目を覚ますことはなく、ラルトスのゆめくいが決まった。
「ピカチュウ、戦闘不能! サトシ君が六体すべてのポケモンを失ったため、このバトル、ホウエン地方ハジツゲタウン出身ユウト君の勝ちとなります!」
* * * * * * * *
あれから数日ヒカリの家で過ごしたオレたちは、この世界のヒカリのママさんの言葉に従ってある町へ行くことにした。その名も『ハイテク都市』として名高いラルースシティ。ママさん曰く、ここはかつてセレビィが訪れる小さな島としてトップクラスのトレーナーたちの中ではそこそこ有名だったらしい。しかし、この島を含めて周囲を再開発し、最先端技術の水位を結集した超ハイテク都市を建設する計画が浮上。セレビィが訪れる島を開発させるわけにはいかないが、表立って騒げば、『幻のポケモン、セレビィが訪れる島』として立ち所として有名になる。そうなってしまえば、ロケット団やポケモンハンターなどの善からぬ者たちにつけ狙われるということから、当時の心あるポケモントレーナーやポケモンレンジャーたちがセレビィを説得して別の場所に立ち寄らせるということに成功させた。それ以来セレビィもラルースも無事問題もなく終わり、ラルースの完成をみる。
ただ、ここ最近では別のセレビィが再び、この島を訪れるようになったのだとか。
なんだか皮肉な話な気もする。
で、セレビィの時渡りならぬ世界渡りで、ピンクのツンデレちっぱいゼロのメイジのいる世界やら、リリカルマジ狩る全☆力☆全☆壊の世界やら、「契約してよ」と迫ってくる孵化器がいる世界やら、魔法使いやらマギステルなんとかのいる世界やら、古代某国の有名人が男性はいるけれどほぼほぼが女性であるという世界やら、とある魔術だか科学だか知らないけど「その漢字からそんな痛いカタカナ横文字なんて読めねーよ」のトンでも能力の世界やら、種とかいうシステムを元にしたフルダイブネトゲが蔓延る世界だとか、せいはいうぉーとかドンパチやってる世界だとか、宇宙からホエホエなカレーに魂を売った元皇女さまがやってきた世界やら、深海からやってきた敵を女の子が迎え撃つ世界だとか、例の青い紐が二つのデカメロンを押し上げる上に、腕が動く度にそのデカメロンが動いたり揺れたり挟まったりといった感じのダンジョンに出会いを求めるだとかの世界だとか――あのメロンとあの紐はマジスゲェよな。考えた人天才だわ――
「あてっ」
ふと、頭を結構な勢いで小突かれた。
「ってなにするんですか、シロナさん」
「なんかあなたが良からぬことを考えてた気がしたからよ」
そこには硬く拳を握った。シロナさん。
てかあなたエスパーかなにかですか? ってほらとにかくその握り拳をほどいてくださいよ。
んで、なんだったか。
ああ、そうそう、そんな感じで、とにかく俺たちはあちらこちらの世界を彷徨っていたので、ならママさん曰く『一体だけで無理なら二体でやればいいじゃない』という作戦に打って出ることにしたオレたちはフタバタウンを後にして一路、ラルースシティに向けて旅立ったわけだ。
ただ、予想外なこともあって、それが――
「ねぇ、見て! ラルースシティってすごいのねぇ!」
オレたちの世界の方のヒカリちゃんがサトシとこっちのヒカリちゃんに、自身の手に持つガイドブックを見せる。それを、その二人、そしてサトシの肩に乗るピカチュウにヒカリちゃんの腕に抱えられているポッチャマも、覗きこんだ。
「なになに? 『都市の中は動く歩道や、ブロボと呼ばれるガードロボなどがあり、あらゆる設備が自動化されています』ってなんだかすごそうだな」
「あ、ねぇサトシ、ヒカリ! 『ポケモンに関する施設も充実! 様々なバトルやコンテストも楽しめます』だって!」
「おお! なんだか燃えてきたぜ!」
「ピッカッチュ!」
「よーし! アタシもそのコンテスト出場しちゃうわ!」
「ポチャチャ!」
――サトシたち御一行様です。
約束通り、サトシ(とヒカリやタケシ、それにピカチュウにポッチャマ)にポケモン講座をやったらえらく好評で、オレたちがこの世界を離れるまで、ずっと受け続けたいということになったからだ。なので、ラルースシティに向かうメンツはJを含むオレたち四人+サトシたち三人+ラルトス・ピカチュウ・ポッチャマとかなりの大所帯となっている。
ヒカリちゃんは一番サトシたちと年が近いためか、あの中にすでに溶け込んでいる。
「なんというお祭り騒ぎ」
「でも、にぎやかで楽しいじゃない」
「ですね、子供らしくていいと思いますよ」
隣を歩くシロナさんやJが本当にニコニコとして彼らを見ている。
「(まあ、いいことじゃない、見てて飽きないし。わたしたちはあんな風にさわぐ
まあ、ラルトスの話には同意はするんだけども。
「にしてもアレ、すごいですね」
Jさんが話題を変えて振ってくる。ただ、その話は何度目か。いや、たしかに驚きなんだけども。
「本当に別人よね」
シロナさんもそれに相槌を打つ。
『いったいだれが?』というとこちらのヒカリちゃんとこの世界のヒカリちゃんがということ。中身の人間的部分は違くとも外見は同じ、なはずなのにその外見、特に顔が全く異なっている。
どういうことかというと、答えはメタモンのへんしん。
同じ顔では何かと問題もあるだろうということで、こちらの世界のヒカリのママさんが、持っていたメタモンをオレたちの世界のヒカリちゃんの顔にひっつけて、メタモンに『へんしん』してもらって顔だけ別人になってもらっているというもの。初めに聞いたときはビックリしたが、これが意外や意外、よく出来ている。なので、オレたちがこの世界を離れるまで、オレたちの世界のヒカリちゃんにはそれで過ごしてもらう予定だ。
ちなみになんでいきなりこんなことが出来るのか疑問に思い、尋ねてみたら「昔これでよく変装をしていた」のだとか。
これ、帰ったら絶対研究しようと激しく思いました。
「それにしてもラルースシティね。こちらでは聞いたことないわ」
「世界が違えば、同じようでも細部が違うということもあるのでしょうね」
そんなことを耳にしながら、何気なく視線をシロナさんの持つガイドブックに落とす。
……ん?
アレ?
これ……。
「ごめんなさい、シロナさん! それちょっと貸して!」
「あ、ちょっと!」
「ユウトさん?」
返事も聞かずに、半ばひったくるようにして、それにじっと視線を落とし、突然のことに二人が何か言っているようだが、今は脇に置いておいて読み漁る。名前にはサッパリ聞き覚えがなかったけど、これは……。
「うわっ、マジか」
思わず、口を吐いて出てしまった。ラルースってここか。
たしかデオキシスの映画のヤツだ。レックウザとデオキシスが暴れて、最後にセキュリティシステムが暴走するとかいう。映画ではたしかホウエン地方だったはずだが、サトシたちというフラグ、もといトラブルメーカーたちがいるから、ここがシンオウだろうと、なんだかイヤな予感が拭えない。
「はぁ、なんだか前途多難な気がする」
余計なトラブルに巻き込まれないように願うばかりだった。
これにて第一部了、つづいて第二部となります。
帰還後、ユウトに『変装』のスキルが加わりました。
そして最後はデオキシス映画のフラグを立ててみましたが、変更する可能性は大いにあり得ます。
これが本年最後の更新となります。
みなさま、よいお年をお迎えください。