IS~この世界の宙が見たくて~   作:塊ロック

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第十三話「新しいアーマー」

「星海くん、技研の方からお電話が着てますよ」

 

ある日。

セシリアの特訓で連日へとへとになった俺に、先生がそんな声を掛けてきた。

 

「技研……からですか」

「あら、すっかりお疲れですね」

「セシリアの奴が容赦ないんで……」

「あら、失礼ですわね。貴方は代表ですのよ。しゃんとしてくださいまし」

「こんにちは、オルコットさん。星海くんをちょっとお借りしますね」

「ちょっと行ってくる」

「今日は放課後の訓練はキャンセルで構いませんわ。偶には休んでください」

「さんきゅ」

 

さて、技研……コアガンダムの開発元には実はまだ顔を出していない。

というより予定が合わないのだ。

先方が俺に会えなくて残念がっているという話は聞いている。

 

コアガンダムのメンテはどうしているのかというと、IS学園の技術部の人たちが代理でやってくれている。

 

「どうぞ」

 

先生から受話器を受け取る。

 

「……もしもし」

『どーもどーも。こんにちは!初めましてかな!星海さん!』

 

やけにテンションの高い人だった。

声が子供の様に高い。

 

『私が開発チームの不動です!』

「あ、どーも……それで、ご用件というのは?」

『それはですね、コアガンダム用の新しいアーマーが準備出来ました!』

「新しい、アーマーですか?」

 

アースアーマー以外のアーマー。

換装システムの都合上、絶対にあるとは思ってたけど。

 

「本当ですか」

『こんな所で嘘言ってどうするんですか。ちゃんとありますよ!』

「あ、あはは……ありがとうございます。近々お伺いしたいんですけど……」

『あ、あははー……まだウチも片付いてないので、いずれこちらから声をおかけします』

「分かりました。その時はどうぞよろしくお願い致します」

 

さて、新しいアーマーか……。

 

「良い話でしたか?」

 

通話が切れた後、先生が声を掛けてきた。

 

「ええ、とても」

「そうですか。うれしそうな顔、してましたよ」

「……えっ、マジですか」

「ええ、マジです。やっぱり男の子ですね」

「先生、そう言うのやめてください……」

「うふふ、ごめんなさい。先生女子校出だからこう言うノリなの」

(……ホントかそれ)

 

兎に角、コアガンダムにアーマーの選択肢が増えるというのは朗報だ。

戦術の幅が増えるというもの。

 

ちなみにコアガンダムはなんと音声認証機能が搭載されている。

アーマーを装着する感覚を再現できない為だ。

なので、換装は声を出さないといけない。

 

声が出るって事はアーマーがバレると言う危険性もある。

……アースアーマーしか無かったから懸念にはならなかったけどさ。

 

ちなみにコアガンダムのエネルギー周りはまた独特で、アーマー単位でシールドエネルギーの残量は分配されている。

 

コアガンダムのエネルギーが少なくなってもアースリィガンダムになれば満タンからスタートできる。

ただし、そこからアーマーを剥がされコアガンダムにされるとアースリィのダメージをコアガンダムが受け、その分また引かれてしまうので実質アーマー損失=エネルギー切れと同等だ。

 

前回のセシリア戦でのエネルギー切れは、残量の少なかったコアガンダム形態にボルトアウトで戻ってしまったから発生した。

 

コアガンダムのシールドエネルギーは普通のISの半分ほどしか無い。

そのためアーマーの切り替えは重要になってくる。

 

(どんなアーマーなんだろうか)

 

やっぱり、ちょっとワクワクしてしまう。

先生の生暖かい視線がなんとも言えない居心地の悪さを醸し出していた。

 

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