「……う、あ」
頭がガンガンする。
身体がダルくて、とても重い。
頭を抑えようとして、ガン、と硬い物がぶつかる音がした。
「あ……?」
自分の手を見る。
ぼんやりと輪郭しか見えなかったシルエットが、はっきりとする。
……この手は、コアガンダムの手だ。
「なんで……」
何で、ISが解除されていない……?
「星海くん!気が付きましたか?!」
視界の隅に、先生の姿が映る。
「はい……」
「良かった……コアガンダムを解除してください。何故か展開しっぱなしで」
「……?」
コアガンダムの装甲を解く。
まさか……コアガンダムが、俺を守ったのか?
でも、どうやって浮上したんだ……?
鈍い頭痛が煩わしいが、疑問は尽きない。
「……あれから、どうなったんですか」
「学園の方から救助隊が到着しました。後処理はやってもらっています」
「届いてたのか……スタッフの人達は……」
「無事ですよ」
「先生、は……」
「……私は、大した怪我はありません」
「そっか……良かった」
「良くありません!!」
面食らった。
というより頭に響いてガンガンする。
「あ……すみません。でも、良くないんですよ。貴方は私の生徒なんですよ。そんなあなたに、命を懸けさせたなんて……教師失格です……!」
「……そんな事、無いですよ。だって……」
貴女は、俺を信じてくれました。
その言葉が、出ない。
「那由太さん!!」
先生とは違う声。
目だけ動かして、姿を捉える。
「せし、りあ……?なんで……」
ISスーツ姿のセシリアが、俺を見るなり駆け寄ってきた。
「良かった……」
「セシリアさんが、沈んで戻って来なかった星海くんを引き揚げてくれたんですよ」
「そう、だったのか……」
「どうしてあんな事をしたんですか!」
「セシリア……あんま、叫ばないでくれ……」
「……あ、ご、ごめんなさい」
安心したらどっとツカレタ。
眠い。
とんでもなく眠たい。
今、自分がいる場所を確認する。
……砂浜。
え、俺引き揚げられてそのまま寝かされてたのか。
まぁ、ISが解除できない以上そのまま転がしとくしか出来なかっただろうけど……。
「星海くん、オルコットさん。今回の事は他言無用です。良いですね?」
「はい」
……まぁ、余計な混乱を振りまく必要は無いだろう。
でも、
「説明、貰えるんでしょうね」
「それは……はい」
「そうですか……すんません。死ぬほど疲れました」
「え、ちょっと、星海くん!?」
それだけ確認を取る。
流石に口止めだけされて詳細を聞かされないのは納得がいかない。
……俺は、そのまま眠りに落ちた。
一夏組が死ぬほど空気ですねこれ。
向こうも描写すべきなんでしょうか。