更新がなくなったら察してください……。
ヴィートルーガンダムの特徴、それは射撃線能力にある。
全身に搭載された火器と額のカメラによって、火力と精度を両立した射撃特化型。
あまり射撃に自信の無い俺でもIS自体のアシストが強力で射撃制度も高いままだ。
「……凄いな」
一夏が声を漏らす。
射撃、命中。
次の標的へ。
一通りの火器を試すためにさっきから一通り撃ちまくっている。
「火力も精度も充分。近付く前に蜂の巣かもなぁ」
「近付かれたら終わりとも言うな」
自衛用にビームサーベルはある。
あるのだが……どうも俺のビームサーベルは一夏の零落白夜と相性が悪く刃を斬られると木っ端微塵に砕けてしまう。
零落白夜発動中の一夏の攻撃は防御不可能。
まさに一撃必殺だ。
「さて、一通り試し終わったんじゃないか?」
「だな……それじゃ」
「やるか!」
お互いに得物を向け合う。
周りで見ていた他の生徒達が息を呑む。
……そこへ割り込む二つの影。
「「そこまでええええええええ!!」」
「「ええええええええええええ!?」」
方やビームで蜂の巣に。
方や飛んできた青竜刀で吹っ飛ばされた。
「な、なんだ!?げっ」
俺をビームの嵐で撃ち抜いた犯人。
……ブルーディアーズ。
ということは、
「何しやがるセシリア!」
ISに身を包んだセシリアが、俺の上に悠然と舞い降りてきた。
向こうは……初めて見るISだ。
パイロットは……鈴音だ。
「那由太さん、基礎が固まってもいないのに模擬戦ばかりしていても致し方ありませんのよ!?」
「んな事は分かってる。分かってるけど……」
男の子としては、やっぱ白黒付けたいのだ。
「はぁー……まさか貴方がここまで子供っぽい方だとは思いませんでしたわ」
「……うるせえ」
「全く。那由太さんは当面の間一夏さんとの模擬戦は禁止ですわ。織斑先生にも伝えておきます」
「なっ……」
なんだって!?
「冗談じゃないぞ!ここの生活での俺の数少ない楽しみだぞ!」
「知りませんわそんな事……毎度毎度言わせて貰いますが那由太さんには基礎が足りていません。そんな状態でいくら戦った所でいたずらにISを傷つけるだけですわ」
ISは成長する。
第一段階から第二段階へ搭乗者の性格、癖、好みを反映しより尖っていく。
ISが破損してしまえばこの進化に悪影響が出る。
……という事が言われてから頭の中に過る。
「……あー」
ここでセシリアに食い下がるのは簡単だ。
でも、俺はコアガンダムで……ISで飛ばなきゃいけない。
「…………分かったよ」
納得するけど感情は収まらない。
昔から俺は冷静なんだか熱くなってるのか情緒不安定というか……。
「不承不承と言った感じですわね……でも、ちゃんと分かっていらっしゃいます。そうでしょう?」
「いや何分かってますアピールしてるんだお前……」
「ええ、だって分かりますもの。那由太さんはISを大事にする方だと。そうでなければ遅くまでご自分で整備何てしません」
「うっ……何故それを」
週に2回、コアガンダムを自分で整備している……と言ってもプログラム周りは全く分からないので外装を磨いたり汚れを落としたり油を差したり。
ISは自己修復機能があるから無駄かもしれないけど。
「さぁ、どうしてでしょうね」
「~~~~~!」
揶揄われている。
非常に面白くない。
……その瞬間、俺とセシリアの間を一夏が吹っ飛んでいった。
「きゃ……」
「おわあああああああああああああ???!!?!」
「ぎにゃああああああああああああ!!!??」
……いや、セシリアに直撃コースだったので俺が間に割り込んで一緒に転がって行った。
「一夏てめぇ何してやがる!!」
「リン!何しやがる!!」
「うっさい馬鹿!!」
「なんだと!?」
「うるせぇぞ一夏説明しろ!!」
「一夏の馬鹿!もう知らない!!」
……痴話喧嘩か?
「えぇ……?」
後日、一夏が鈴音のコンプレックスを刺激して激怒させたことが発覚。
「えぇ……?」