IS~この世界の宙が見たくて~   作:塊ロック

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第二十四話「空気が読めないと苦労する」

 

「はい、皆さん集まりましたね。今日はISの装着訓練をしますよ」

 

IS学園、アリーナ。

ここに2組の生徒が集合している。

 

……学園指定の、ISスーツに身を包みながら。

 

ISスーツって体に張り付くようなデザインだから否応なしにボディラインが浮く。

だからまぁクラスメイトの女性的な肉体がこれでもかってくらい強調される訳で。

 

「………………」

 

だからって俺を最前列に置くのも辞めて欲しかった。

背中に視線が刺さる刺さる。

 

ちなみに俺のスーツは上と下が何故か分かれていて腹が出されている。

そしてジャケットを羽織っている。

これもスーツの一部らしかった。

 

体系がはっきり出ないのはありがたいけど何で腹だけ出てるの。

 

「ではまずオルコットさんと星海くん、ISを展開してみてください」

「「はい」」

 

セシリアが一瞬でブルーティアーズを展開する。

流石代表候補生。

早い。

俺は数秒遅れてコアガンダムを装着した。

 

「まだ瞬間装着には程遠いですわね」

「今に見てろ、お前より早くしてやる」

「その意気ですわ」

「はい、皆さんも良く見ているかもしれませんがISは普段は待機状態からこの様に展開します。……あら?コアガンダム形態なんですか?」

「え、他の方が良かったですか?」

「その形態ですと打鉄やラファールよりも背が低いですからね……」

「?分かりました」

 

さて、どの形態になるか。

まぁアースリィで良いだろう。

 

ガンダムの難点は別の形態に移行する際必ず合体を挟む点にある。

 

どうしてもスキを晒すのだ。

 

「コアチェンジ、ドッキングゴー!」

 

アースアーマーを呼び出し、装着する。

 

「これで良いですか?」

「はい、ありがとうございます」

 

先生が改めて向き直る。

 

「今からクラスを3組に分けて、起動から歩行までやってみましょう」

 

 

 

 

――――――――――

 

 

 

量産型のISと言うのは、まぁ有体に言ってしまえば誰でも使えると言っても過言ではない。

 

……まぁ男は使えない筈だったんだけど。

コアの数に限りがあるのに量産されてるのも変な話だけど。

 

なのでクラスメイト誰でも装着出来るし動かせる。

 

「よ、よろしくね星海くん!」

 

専用機持ちが簡単な事を教えれるので教師としても助かるんだろうなぁ。

 

「じゃあまず装着から……」

 

俺の所に5人ほど固まっている。

教えれる人間が3人だけなのでまぁ数が多い。

ローテーション上手く組まないとなぁ。

 

「お、おお……立った」

 

一人目の子が打鉄を纏って立ち上がる。

ISの構造上必ず頭身が上がるので視線が高くなる。

 

「上手くできたな。教える事何も無かったな」

「そ、そんな事ないよっ!」

「?そうか……じゃあ交代するか」

「うん」

「あ」

 

ISを外して降りた……のは良いんだけど。

 

「あ、屈んでから降りないと次の人が乗れないですよ」

「えっ」

 

あ、そうか……よじ登らないといけないのか。

どうしよ。

 

「星海くんが抱えて乗せてあげてください」

「「「「「!!!!!」」」」」

「あ、はい。じゃあ次、斉藤さん」

「ひゃ、あ、あのあのあの」

「あんま時間無いんで我慢してくれ」

 

クラスメイトの腰を掴んで子供を持ち上げるみたいに操縦席に収めた。

 

「………………」

「それじゃあ起動やってみるか」

 

なんか、批難の視線が。

 

(え、なんか拙ったか?)

 

後日、一夏は同じ状況になりクラスメイトをお姫様だっこで抱え上げたと聞いた。

 

「お前ホントに朴念仁か?」

「いきなり失礼だな!?」

 

 

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