IS~この世界の宙が見たくて~   作:塊ロック

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アンノウンの乱入。
アリーナは一気に混乱に陥った。


第二十六話「火星の4、マーズフォーガンダム」

アリーナを覆うフィールドは無事。

よっぽどの事が無い限りこちらに攻撃は飛んでこない……が、

 

(観客を避難させる方が先だ……)

「那由太さん、アレは……」

「セシリア、一度ここを離れよう。先生達と合流して対策を」

「なんで!なんで開かないの!?」

 

絹を裂くような悲鳴。

 

「どうした!?」

 

辺りを見渡す。

アリーナの観客席下、通路側の出入り口がすべて封鎖されている。

 

「ここも開かないのか……」

 

拙いな。

誰も避難が進まず混乱しか産まない。

 

「那由太さん……」

 

セシリアが不安そうな声を漏らす。

どうする……どうする!

 

「ドアを破壊する」

「えっ……」

「離れてろ」

 

これはやむを得ない状況だ。

とりあえず誰かに連絡しておいた方が良いかも。

 

『那由太くん!セシリアさん!聞こえますか!?』

「「先生!」」

 

俺とセシリアが同時に声を出す。

ISのプライベートチャンネルで先生が通信を入れてきたらしい。

 

『現在アリーナが完全に外と切り離されています!原因は不明ですが……』

「十中八九あのアンノウンの仕業では?」

『アレ単騎でこの規模のハッキングは不可能な筈です』

「………………」

 

そう言えばあの時、残骸は回収できていたのだろうか。

 

「先生。これから避難の為に扉を一部破壊します」

『え"。ちょっと那由太くん?流石にそれは……』

『構わん。緊急事態だ、やむを得ん。何もせん政府に金を出させてやれ』

 

わあ過激。

織斑先生結構バイオレンスですね……。

 

『ただしかなり頑丈だ。その扉の向こうに人は居ないがエネルギー系統の武器は無効化される。つまりビームは厳禁だ』

 

セシリアは参加できない、そして、ヴィーナスアーマーは使えない。

 

物理的に最大火力の出せる武器が居る。

 

「了解。セシリア、下がってろ」

「は、はい」

「コアチェンジ、ドッキングゴー!」

 

呼び出すのは、真紅のアーマー。

マーズアーマー。

 

背中に懸架されるのは3種類の実体剣。

他のアーマーに更に先鋭化シルエット。

 

これが、

 

「マーズフォーガンダム!」

 

背中に差した巨大な実体剣、ヒートレヴソードを抜く。

 

「でぇりゃあああああ!!!」

 

……それを扉の隙間に刺し、梃子の原理でこじ開ける!

 

「お、思ってたより地味な壊し方ですわね……」

「う"ぉ"ぁ"ぁ"ら"ぁ"ぁ"!!!」

 

メキメキとロックを物理的に破壊していく感触。

隙間に足を差し込んで手を放し、両手のシールドからクローを展開。

更に隙間にねじ込んでこじ開ける。

 

「う”あ”あ”あ”あ”あ”あ”!!!!!」

 

渾身の力を込める。

駆動部にダメージが入っているかどうかもわかんないけどとにかく開ける!!

 

「開げえええええええええええええ!!!!!」

「あっ!動きましたわ!」

「うおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!」

「開きましたわ!!」

「聞こえるか!ここから出ろ!!」

 

人が4.5人くらい抜けられる隙間を保持出来ている。

これ、手を放しても大丈夫かな……。

 

『よくやった。しばらくそこで待機していろ』

「一夏達は無事なんですか!?」

『保ってはいる』

「セシリアを援護に向かわせます!」

『良いだろう。だがシールドの突破手段が無いぞ』

「そうか……」

 

アリーナのフィールドを覆うバリアの解除は出来ない。

さて、どうやって侵入するか……。

 

『一夏ぁ!!お前も、男なら、やって見せろおおおおおおおおおおおおお!!!』

 

「この声……」

「箒さんか!セシリア!」

「分かっていますわ!」

 

セシリアがブルーティアーズを展開し移動した。

 

俺も全員の避難が終わり次第向かわないと……!

 

「気張れよ一夏!!」

 

 

 

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