「えっ!?星海くんボーデヴィッヒさんと組んだの!?」
翌日、あっという間に話は広がった。
「……耳が早いな」
「えっ、どうして?」
クラスメイト達がわらわらと俺の席に集まる。
それに若干冷や汗をかきながら答えた。
「別に、利害が一致したとしか」
「……どうしてですの?」
この一言で、教室の温度が一気に下がった。
人の群れがまるでモーゼのように割れる。
言葉を発したのは……やはりというか、セシリアだった。
「どうしてって?」
「どうしてあの方と組もうと思ったのです!」
「……なし崩しさ」
「……本当ですか」
「ああ」
「………………分かりました」
シン、と冷え切った教室の空気は、戻らなかった。
――――――――――
「まさか本当にすぐ搬入されるとは」
夕方。
技研の輸送班の人達がアーマーを搬入しに来ていたので受領をした。
忙しいのか不動さんは居なかった。
書類にサインしてアリーナに運び込んだ。
今日は誰も居なく、完全に俺一人だった。
オレンジ、パープル、白のアーマーが並んでいた。
最後の一つはまだ調整中とのことでまだ搬入されなかった。
「さて」
コアガンダムを纏う。
「コアチェンジ!ドッキングゴー!」
まずはウラヌスアーマーを装着!
「ユーラヴェンガンダ……ム?!」
いきなりエネルギーのメーターが一気にレッドゾーンまで突入する。
さらに様々なアラートが視界いっぱいに埋め尽くされた。
「う、おっ!?何だこれ!?」
更に周辺情報が一気に更新される。
思わずアリーナの出入り口に目をやるとISのハイパーセンサーが拡大しまくる。
「ちょっ、ちょっと!?待て待て何だ何だ!?」
センサー類が凄まじく過敏になっている?
少し意識を向けただけで拡大収縮ロックオンなんでもござれだ。
しかも搭載されてる兵装はカメラビットと有線カメラという徹底ぶり。
主兵装にして唯一の武器はコアスプレーガンにドッキングしたビームシュートライフルU7。
これは正真正銘、
「狙撃特化……!?」
ここでISのエネルギーが尽きた。
「な、なんつーピーキーな……」
マジで1分しか保ってない……。
こんなん実戦で使えるのかよ。
『だ、大丈夫ですか!?』
不動さんの部下が通信を寄越してきた。
「ま、まぁなんとか……。ちょっと情報量が凄まじくて」
『狙撃に特化しようと弄っていたらこんな膨大な量になってしまって……』
「これは……脳の処理が追い付かない……」
『だから言ったじゃないですか』
「反応を落として処理を別に回したりすべきですかね……」
何にせよ、エネルギーが尽きてしまったのだからこれ以上続けられないな……。