カズマ→両親共にマグルの魔法使い。ハリーと共にダブル主人公の予定。
アクア→ホグワーツの先生(蘇生魔法は存在しない?アクア様がそんな理論を知ってるとでも?)
めぐみん→魔法界で、良くも悪くも有名な紅魔族。純血。爆裂魔法を鋭意製作中。
ダクネス→純血の一族でダスティネス家の長女。やっぱりドM。
「カズマ・サトウさん……いえ、日本名なのでサトウ・カズマさんでしょうか。貴方をお迎えに上がりました。貴方には、ホグワーツ魔法魔術学校で学ぶ義務があるのです」
自室でゲームをしている中、俺は唐突にそんなことを告げられた。
突然のことで何のことだが分からない。
ただ、目の前の女性が普通の人間ではないということが一目見て分かった。
テレビで見るようなアイドルのような可愛さとは一線画した、人間離れした美貌。
淡く柔らかな印象を与える水色の長い髪。
その水色と合わせた、地面にまだ届くような水色のローブ。おまけに、片手には杖らしきものが握られている。
……はっきり言って、異常だ。
突如として、俺の部屋に現れたことも異常ではあるが、THE・魔法使い! みないな格好をしておきながら、人の家で堂々としているこの人の感性も異常だ。
「ねえ? その変なものを見るような目やめてくれないかしら?」
……おっと。顔に出ていたようだ。
しかし、どうみてもこの女性の格好が異常なのだ。俺の反応は正しいと言ってもいい。だが、彼女の言葉に一つ気になることがあった。
「……一つ聞いても?」
俺の言葉に女性が頷く。
「どうぞ?」
「その……先程、魔法だとか魔術だとか、聞こえた気がするんですけど……」
確かに言っていた気がする。
魔法や魔術と言った類はないのだと、ゲームや本の中のみのものだとは知っているが、やはり気になるものはなるのだ。
「ええ、言いましたね。もし、信じられないようなら見せましょうか?」
その言葉に俺はコクコクと頷く。
「仕方ありませんね……。『クリエイト・ウォーター』!」
「み、水だ……! 水が出てる! えっ、どっから……?」
「プークスクス! こんな簡単な魔法に驚いてるとかマグルだとしても超ウケルんですけどー!」
俺がどこからともなく、湧き出た水に驚いていると、目の前の女性はバカにしたように吹き出ししてくる。
どうしよう。明らかに年上だけど、グーで殴りたい。
……いや、待て。落ち着け。それよりも、俺は大変なことに気づいてしまった。
俺は震えるような声で尋ねた。
「つ、つまり……俺も、貴女のような魔法が使えると?」
「ええ。ですから、こうして私が迎えに来たわけです」
その、どこか馬鹿したような言い方に、怒りたいのをぐっと堪える。
「ま、待ってくれ! お父さんもお母さんも、俺にはそんなこと一言も……」
「そりゃあ、貴方の両親は両方ともマグル──つまり、非魔法族ですからね。貴方が魔法使いであることなんて知りませんよ」
俺はその言葉に何処か既視感を覚えた。
そう、最近やったゲームがこんな感じの物語だったのだ。
両親は共に平凡で、自分の真の正体を知らない間に育った主人公。
しかし、主人公がある年齢になると迎えが来て、実は自分は世界を救う為の英雄であることが分かるのだ。
そう、確かこんな感じの物語だった気がする。
つまり、俺は──
「何を考えているか知りませんが、マグルの間から魔法使いが生まれることは稀ではありますが、なくはありませんよ。別に貴方が特別というわけではないのです」
なんだよ、ちっくしょう!
俺が落ち込んでいる姿に女性は気づくと。
「え、もしかして自分は特別だー、とか思ちゃったの? プークスクス! こんな平和ボケした日本人なんかに期待なんてしてませんから! 将来ヒキニート街道まっしぐらの期待なんてしてませんからー」
「ヒキニート言うな! ちゃんと小学生やってるから! 最近ちょっと学校面倒くさいなー、休んじゃおっかなー、とか思ってたりするけど、ちゃんと通ってるから!」
「はいはい、ごめんなさいねー。あ、それよりも手紙来なかった? ホグワーツへの入学許可書なんだけど」
ちっとも誠意の見られない謝罪に俺がイラッとしていると、ふとそんなことを言ってきた。
手紙?
「いや、そんなの貰ってないけど」
「あれー、おっかしいわねー。貴方が失くしたんじゃないの? 私、確かにフクロウで送った筈なのに…………あ」
ガサゴソと自分のローブの中を弄る女性の動きとはたと止まった。
「おい今、あって言わなかったか?」
「……言ってない」
「言ったろ! 人のせいにしやがって! あんたが送ってないだけだったんだろ!」
「しょうがないないじゃない! 私、これでもホグワーツで先生やってるのよ! やることだっていっぱいあるのよ! ちょっとくらい忘れたっていいじゃない!」
この場に先程までの緊張感はなく、相手は明らかに年上で──しかも、先生らしい──にも関わらず、俺は既にタメ口であった。
と言うか、あれだ。この先生、駄目な系の人だ。
「はい、じゃあ改めて手紙ね。ホグワーツ魔法魔術学校への入学許可書よ。──いい? 絶対に無くしちゃ駄目だからね?」
「あんたにだけは言われたくない」
「ゔっ……。ああ、そう言えば! 私、まだ自己紹介がまだだったわね!」
こいつ、話逸らしやがった。
俺の追及の視線を逃れるべく、視線をあっちにやり、こっちにやり、終いには口笛を吹き始める目の前の女性。って、口笛上手いな!
「私の名はアクア。これでも、歴としたホグワーツ魔法魔術学校の先生よ!」
初期のアクア様は敬語なんですよねぇ。
そして、この時のカズマさんは将来結婚を約束した幼馴染の女の子がチョイ悪な先輩と一緒にいるところを見る前なので、まだヒキニートでないです。
因みにですが、アクアは勿論『アグアメンティ』も使えます。