東方異龍録〜Overwhelming power.   作:Ask〈アスク〉

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魔女と爆鎚竜

これは霊夢とレウスが、咲夜とナルガクルガと戦っていた時に起きたことである。

霊夢を追いかけてきた少女、霧雨魔理沙は、パートナーの電竜ライゼクスと共に、館内の図書館に侵入していた。

 

「おおー!ここにある本何冊か持っていこうかな......」

 

魔理沙がそんなことを言っていると、魔理沙の前に全身紫の少女が現れた。

 

「持っていかないでー」

 

「持っていくぜ」

 

「はぁ......そうよね、見るからに泥棒してそうな見た目の人が持っていかないわけがないわよね」

 

「失礼なやつだな。それよりさっさと本を回収......」

 

「させないわ」

 

全身紫の少女、パチュリー・ノーレッジが手を二回叩くと、本棚が下に沈んでいく。

そして本棚が一つもなくなり、広くなった図書館にはある一体のモンスターが現れた。

 

「なっ......ウラガンキン?!」

 

爆鎚竜ウラガンキン

主に火山などに生息するモンスターで、幻想郷では地底以外の場所では確認されていない。

特徴的なのはその巨大な顎だ。

その顎を武器に戦うこともある。

普段は鉱石を食べており、腸内に生息する特殊なバクテリアが鉱石を分解する際に発生するガスを排出するのだが、そのガスは催眠効果を含んでいる。

さらにこのモンスターは、自身の体を丸め、転がって攻撃してくる。

 

「なんでこのモンスターがここにいるんだ?!」

 

「何故か紅魔館にいたのよ。しかも成体でね。それでウラガンキンって幻想郷じゃ見ない鉱石を身体に纏わせてるって言うじゃない。なら研究する必要があるわよね」

 

「なるほど、確かに研究したくなるな」

 

「それが魔法使いの性よね。......でもあなたが本を盗もうとしたこととは話は別よ」

 

「忘れてなかったか......」

 

「忘れるわけないじゃない。あなたも面白いモンスターをパートナーにしてるし、少しだけ興味が湧いたわ」

 

「ならやるしかないな。ライゼクス!」

 

「ギャァァウ!」

 

魔理沙の言葉に応えるかのように、ライゼクスは緑色の電気を発生させながら咆哮する。

 

「こっちもやるわよ。ウラガンキン」

 

「グォァァァァ!」

 

パチュリーの言葉に応えるかのようにウラガンキンも咆哮し、顎を床に打ち付ける。

 

「行くぜ!」

 

先に動いたのは魔理沙達だった。

ライゼクスはパチュリーに向かって飛びかかり、魔理沙は箒に乗ってパチュリーの後ろに回り、突撃する。

しかし、ライゼクスの攻撃はウラガンキンに防がれ、魔理沙の突撃はパチュリーに避けられた。

 

「驚いたぜ。あの巨体で結構素早いんだな......」

 

「ウラガンキンの強さはこんなもんじゃないわよ。やりなさい」

 

「グォァァァァ!」

 

ウラガンキンが咆哮すると、ウラガンキンは尻尾を振り回して魔理沙達に石を投げる。

 

「ん?これは......やばい!離れるぞライゼクス!」

 

魔理沙がそう言った瞬間、ウラガンキンが床に顎を打ち付けて振動を起こした。

すると魔理沙達に投げられた石、火薬岩が爆発する。

 

「うわぁッ!」

 

魔理沙達は何とか爆発に巻き込まれなかった。

 

「ぐぅ......こんな攻撃をしてくるのか......なら本気を出すしかないぜ!ライゼクス!とにかく電気を使って攻撃しまくれ!」

 

「ギャァァウ!」

 

ライゼクスはそう鳴くと、パチュリーとウラガンキンに対して電気を使った攻撃をする。

 

「がむしゃらに攻撃しても無駄よ」

 

「ただやみくもに攻撃してるわけじゃないぜ!」

 

魔理沙は星形の弾幕をパチュリーに向かって撃つ。

パチュリーはそれを魔法で生み出した弾幕で相殺する。

 

「まだまだ行くぜ!」

 

「何度でも迎え撃つわ!」

 

それから魔理沙とパチュリーの攻防戦が始まった。

しかしそれはすぐにおわりを迎えた。

 

「ギャァァァァァウ!」

 

ライゼクスの咆哮を聞き、魔理沙はニヤリと笑う。

 

「そのままウラガンキンを抑えつけろ!」

 

「そんなことが出来るわけ......何あれ......」

 

パチュリーが見たのは、先程まで見ていたライゼクスとは少し変わっていた。

透明に透けていたはずの翼は緑色になっており、尻尾の先は緑色になり、鋏のように開き、閉じていた鶏冠は開いていた。

 

「これがライゼクスの力だぜ!」

 

部位電荷状態

それが今のライゼクスの状態の名称だ。

特定の部位を使用した電気攻撃をを行うと、そこに電気が蓄えられ、それが一定量を超えると変化を現すのだ。

 

「ウラガンキン!転がって押し潰しなさい!」

 

ウラガンキンはパチュリーの言葉を聞き、体を丸め、ライゼクスに向かって攻撃をしかける。

しかし

 

「グオォォウ......」

 

「嘘......」

 

倒れたのはウラガンキンの方だった。

ライゼクスに無防備な横から翼を叩きつけられ、吹っ飛ばされたのだ。

 

「今が攻め時!行くぜ!恋符『マスタースパーク』!」

 

「なっ......」

 

魔理沙が持っていた物、ミニ八卦炉から特大のビームが放たれる。

それはパチュリーに直撃し、パチュリーはそのまま意識を失う。

ウラガンキンは起き上がり、気絶しているパチュリーに近づと、背中に乗せて図書館の奥に行った。

 

「ふぅ!よくやったぞ!ライゼクス!このまま先に進もうぜ!」

 

「ギャァァウ!」

 

ライゼクスの鳴き声が図書館に響き、魔理沙は館の探索に図書館から出た。

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